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黒澤世莉です。稽古27回目、公演まであと4日です。

昨日から照明の黒太剛亮さんがいらしって、仕込みが始まりました。今日明かりづくりとテクリハまで終わって、明日はスチール撮影とゲネプロです。

テクリハは、テクニカルリハーサルの略で、場当たりともいいます。明かりとか音とか、スタッフさんと一緒になって、稽古場で作った俳優さんたちと物語を、演劇として仕上げていく作業です。ゲネプロっていうのは、お客さまが入っていない以外は、全部本番と同じようにやる公演のようなリハーサルのことです。

いよいよ、公演モードって感じですねえ。

今回の『ローザ』は、ダブルキャストです。菅野貴夫と國松卓が日替わりで、ドイツ共和国大統領エーベルトを演じます。もう片方は、照明のオペをします。

4年前のツアーでは、最初は照明の工藤雅弘さんがオペをしてくれました。工藤さんがいなくなってからは、私がオペをしました。そこで伝説となる数々のミスを犯し「もうあいつには任せておけぬ」となりました。

ですので、テクリハも、俳優のため、そして二人の照明オペレーターのために、二回やりました。

時間堂は、シンプルな作品作りが多いです。前回の『ゾーヤ・ペーリツのアパート』は、うちとしてはめずらしく歌って踊っててんこ盛りでしたが、そういう方が少ない。前回は俳優さんもぎょうさんいましたし、スタッフさんも東京芸術劇場ということでいっぱいいらっしゃったので、照明のことは照明さん、音響のことは音響さん、舞台のことは舞監さん、に任せっきりでよかったです。そういう意味では、楽させてもらってましたねえ。

『ローザ』は、全部自分たち(もちろん照明やデザインや制作や、力を借りる部分も多いんですが)でやるので、そういう意味での大変さも、またやりがいもあります。4年前も今も。

今回に関しては、前回とは違って自分たちの持ちスタジオなんで「オレたちが一番うまくガンダムを使えるんだ!」的な気持ちもあります。果たしてそう出来るかどうかは別として。

自分たちの持っている力が如実に出ちゃいますねえ。

テクリハをご覧になっていた見学の方が「最後の方でなぜか泣きそうになっちゃいました」ておっしゃってて、それは嬉しかったです。

わけがわからんけど、美しいものになってます。ローザ。

お楽しみに。

最初は美術やイリュージョンについて、いろいろ無茶なことを考えて、劇団員みんなが「このひとまたやってるよ。。。」て冷ややかな目で見られてましたが、ま、なるようなところになった、というか、時間堂らしい素敵さになったなと思います。

これからまだまだ成長期。明日も遊んできます。




____________________おしらせ____________________

●演出作品 Plays
女性革命家の生涯を、花束で抱きしめる物語
時間堂 最終公演 『ローザ』 [12/21~30] at 十色庵 [赤羽]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52390095.html


【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
http://toiroan.tumblr.com/


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