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「映画演劇を2日で11本観ると、くたびれる」という世紀の大発見をした黒澤世莉です。

来週は2日で14本に挑戦。君は生き延びることができるか。

さて本題。日本人は、とか、日本の文化は、とか、そういう話は根拠のない思い込みの定型文が多いので、あまり好きではない。

でも、これは日本の人ほんと好きよねー、というか、そういう性質よねー、て思うとがあるので書きます。

日本人は感傷的な話が大好き

物語があったとして、同情心がかきたてられれば、倫理的におかしくても、論理的に間違っていても、問題が解決してなくてもオッケー。

「可哀想な人」が「努力」して「優しさ」に触れればオッケー。なぜ可哀想なのかとか、努力に意味はあったのかとか、優しさに動機が含まれているかとか、ノーケア。

みたいな話を、映画館や劇場ではよく観 るな、て思ってます。

それ自体が悪いとは思わないんだけど、感傷的なものより、ドライなものの方が、より深く人間を描けるのではないかと思っています。

感傷は時として、主題への思索を鈍らせて、安易な感動ポルノへの一本道へ突き進める。怖いのは、観客もそれを求めているから、これでいいのだと認識してしまうこと。

一番気持ち悪く思うのは、感傷には往々にして愛がないこと。

感傷は具体的な行動はなく、愛はつねに行動を伴う、と私は考えている。

愛のない視点で困難な状況にある人間を描くと、本当に気持ちの悪い感動作モドキが出来上がる。そして、そういう作品は人気が出たりもするのだ。

感傷は悪くない。ただドライな視点と両輪で持つべきだし、その面倒臭さを支えるのは、愛なんだと思う。

感傷は、ひとを気持ちよくさせるけど、それはお酒や麻薬みたいに麻痺させる類のものです。気をつけて。

写真は10/1結局天一の日ということで二年連続天一食べました。




____________________おしらせ____________________

●演出作品 Plays
時間堂は解散します。解散シリーズをご覧ください
:『驟雨』[9/10~12]・『言祝ぎ』[10/14,15]・『ローザ』[12/21~30]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52381543.html

●ワークショップ Workshop
仙台のみなさん、ひさびさに伺いますよっ:俳優養成演劇ワークショップ舞台の入口・黒澤世莉ws[10/23(日)]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52385199.html

大阪で共同演出をする公演のワークショップオーディションだよ:tocotocoしょうとくりぃむプロデュースワークショップオーディション&説明会[10/26(水)]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52384998.html


【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
http://toiroan.tumblr.com/


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