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黒澤世莉です。写真は最後まで稽古場に残っている出演者と演出助手。本当に熱心なチームです。

27回目の稽古は、全7回中6回目、衣裳付き2回目の通し稽古、メイクもためしてみました。諸々も事情で夕方に稽古をあげました。

28回目の稽古は、前日の通し稽古を踏まえて、全体の底上げをしました。翌日が稽古休みということで、遅くまでみっちりやりました。ただ、いままではやれるところまでやって休む方式でしたが、90分稽古、10分休憩、90分稽古、30分休憩、というルーティンにしました。この方が効率は上がる気がします。こういうことも試行錯誤です。

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演劇は戦いだな、て思ってました。でも、ちょっと前にそうじゃないな、て思って、その考え方をやめました。

なにごとも、戦いに置き換える発想ってあると思います。それ自体が悪いわけではないけど、私にはあんまりいい効果なかったです。

説明が難しいんですが、戦いにすると「勝ち負け」と「正義と悪」が出来ちゃうんですよね、自分の中に。自分の考えが正しくて、意にそぐわないものは悪、みたいな。いやそんな単純な思考はしないんですけど。

上手くいかない事柄を「悪だから」みたいな決め方をしちゃって「悪に勝つ」みたいながんばりかたしちゃうと、そもそも私の意にそぐわないものは悪ではないし、それと対話して着地点を見出すためには「悪に勝つ」てきな発想でがんばる、てのは意固地になりすぎてダメでした。

この戦いの対象は、他人であったり集団であったり社会であったり状況であったりするんですけど。

そういうわけで、今回の現場でも意識的に「戦う」みたいな言葉を避けることから、自分の思考パターンを変えようとしてます。いや、使ってしまっているかもしれないけど、だとしたらそれは無意識化でまだ戦ってるってことでしょうね。無意識怖いなあ。

とにかく、私にとって演劇活動は戦いではない、てことです。まだ「戦い」に変わる発想は、得られてないんですけどね。演劇は善悪を分けたり、勝ち負けをつけたり、しないことです。

岡潔という数学者をパクって「演劇とは生命の燃焼である」とかよく言ってますけど、それはそれでそう。だけど戦いは「姿勢」みたいなことで、「生命の燃焼」とかそういうことではないんだよなあ。

『ゾーヤ・ペーリツのアパート』を素晴らしい演劇作品にしていく過程で、ポロッと「姿勢」の新しい発想が見つかったらいいなあ、て思ってますね。

____________________おしらせ____________________

【次回本公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」
2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
http://handsomebu.blog.jp/archives/52370530.html


【演出します】2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】

時間堂レパートリーシアター8月20日(土)『夏だ!一番時間堂まつり』
at 十色庵

【キャンペーン】黒澤世莉を2万円で売ります【先着5名様】
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【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
http://toiroan.tumblr.com/


【ワークショップ情報】6月
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【演出家/俳優:参加者募集】ファシリテーターしますよ:ディレクターズワークショップ [大阪][8/15~18]
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