17回目の稽古は、抜き稽古でした。抜き稽古をしながら、映像の取材をしていただきました。そろそろ公開になると思います。
取材をしていただくっていうのは、ありがたいことですね。
「演劇をつくる」っていう行為は、演劇をつくっているひとたちだけでは完結しないんですよね。「演劇を観る」いわゆる観客がいないと、演劇は演劇にならない。観客がいない演劇はただのリハーサルで、たとえ劇場でやっていても、観る人がいないと演劇にはならないと思うんです。
神様に奉納してるって思えば、また別かもしれません。ただ、わたしはそういうふうには思えない。し、たとえ神様に奉納するものだとしても、「やるひととみるひと」がいる状態でないと、奉納って言うに足る熱量は生まれないんじゃないかしら、とか思います。
というわけで、つくるひとを集めるのも大事なとこですが、観るひとをあつめるのも同様に大事なわけです。そして、観るひとを集める行為は演出ではありませんが、演出として協力できることは協力したほうがいいですよね。
だって、観るひといないと、演劇にならんわけだから。経済的な事情はおいといても、やっぱり客席に観客がいて、はじめて演劇なわけです。
トップの写真は、娼館で踊り子が歌うシーンです。このシーンを持って、どくんご「愛より速く」という、全国ツアー中の公演にゲスト出演してきました。これもプロモーションの一環で、どくんごと時間堂の出演者に協力していただいて実現しました。
なので、稽古の時間が確保したいけど、取材を受けるとか、舞台美術を作るとか、勉強会をするとか、パンフレットの撮影をするとか、衣裳合わせをするとか、ゲスト出演の稽古とか、演劇の稽古の時間は減ってしまうけど、演劇づくりには重要なモノゴト、もまた大事にしたほうがいいわけです。
このへんは演出マターじゃなくてプロデューサーマターだったりもするんですけど。すげー頑固にエクストリームに「最初に出た稽古予定は変更など許さん!」ていう演出家もありかもしれません。
けど、ある程度の柔軟性はもっていて、プロモーションとか、手伝うのも大事だと思いますよ。
いま制作チームに頼まれている、〆切を遅らせて申し訳ないなーと思っている演出家、黒澤世莉が書きました。
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【演出します】2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】
時間堂レパートリーシアター8月20日(土)『夏だ!一番時間堂まつり』
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【次回本公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」
2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
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【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
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【ワークショップ情報】6月
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【演出家/俳優:参加者募集】ファシリテーターしますよ:ディレクターズワークショップ [大阪][8/15~18]
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