黒澤世莉です。歯が痛いですが都合がつかずなかなか病院に行けません。このあいだ同い年の弦巻さんとこもりんが「四十肩になってね」という話をしていました。健康がなにより大事だよね、みたいなことを話しちゃう歳になるんだと思うと、なんだか曲がり角ですね。
富士山が山開きしましたねえ。今年は山登りしたいものです。
さて、本題。演出ノートね。30回の内の8回目の稽古は、通し稽古でした。
一般的には、通し稽古って、どういう状態の稽古を言うのでしょうか。常識はわからないです。たぶん「ある程度出来上がった状態で、最初から最後まで全てのシーンを続けてやってみる」稽古のことを通し稽古って言うのだと思います。
衣裳を着てるか着てないかとか、音響が入るか入らないかとか、そういうのは色々、現場によって常識は違うんでしょうけど、まあ、台詞入った状態で台本全部があって俳優が全員いる、てのは、マストなんじゃないですかね。
うちの通し稽古は、このへんマストじゃないです。いや、できればその方が良いと思ってはいるんですけどね。
演出家が3時間喋るより、通し一回やったほうが、作品は良くなる、と思ってるんですね。まあ、最近はそこまで極端に通し稽古ばっかりやることはなくなりましたけど。
時間堂ではないですが、2015年に、豊橋の高校生と創る演劇『赤鬼』という企画の演出をしました。そのときに、毎週日曜日は通し稽古の日、て決めたリズムが良かったので、『ゾーヤ・ペーリツのアパート』でも踏襲しようとしました。
そしたらダメでしたね。いやアイディア自体は良かったんですけど、あっちは毎日稽古してたのに、こっちは週2、3回なんで、同じ毎週ペースでやると全然間に合わない、てことに稽古始まってから気が付きました。
こういう失敗含めて、稽古の中身は常に試行錯誤しています。恥を晒していきますよ。
そういう間隔の調整とかは必要だと思うんですけど、作品の形が定まる前の早い段階から、一定のリズムで通し稽古をしていくことには利点がたくさんあると思うので、箇条書きしていきます。
・スタッフさんに予定を伝えやすい
・チームとして作品の現在地が実感できる
・各ポジションが通し稽古に対して目標を設定するので、行動しやすいし、達成未達成が分かりやすい
・前回今回と比較できるので、問題点や課題を見つけやすい
欠点は、あんまり思いつかないですね。抜き稽古の量が減るとかですかね。うーん、別にいいんじゃないかなあ。て気はしますけど。全体像が掴めてから抜き稽古やったほうが効率いいと思うんで。
絵のデッサンと同じです。細かい書き込みと、全体を観てみるのと、要は塩梅ってことにはなりますけど。
というわけで、公演の6週間前には、多少無理矢理でも通し稽古はじめちゃったら良いと思いますよ。オススメ。
それと、出来るだけ色んな人に見てもらって、意見を聞いたら良いと思いますよ、通し稽古は。新鮮な切り口でものを言ってもらうと、目からうろこなので。なので、ワーク・イン・プログレスとか、公開稽古とか、オススメ。
というわけで、次回は「ワーク・イン・プログレスっていうか未完成なものを人様にみせるとかまじ意味分かんないんだけど」です。演出助手のコーナーはいつの日か。乞うご期待。
【キャンペーン】黒澤世莉を2万円で売ります【先着5名様】
http://handsomebu.blog.jp/archives/52361098.html
【演出します】2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】
時間堂レパートリーシアター8月20日(土)『夏だ!一番時間堂まつり』
at 十色庵
【次回本公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」
2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
http://handsomebu.blog.jp/archives/52370530.html
【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
http://toiroan.tumblr.com/
【ワークショップ情報】6月
http://handsomebu.blog.jp/archives/52369376.html
【演出家/俳優:参加者募集】ファシリテーターしますよ:ディレクターズワークショップ [大阪][8/15~18]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52374184.html
富士山が山開きしましたねえ。今年は山登りしたいものです。
さて、本題。演出ノートね。30回の内の8回目の稽古は、通し稽古でした。
一般的には、通し稽古って、どういう状態の稽古を言うのでしょうか。常識はわからないです。たぶん「ある程度出来上がった状態で、最初から最後まで全てのシーンを続けてやってみる」稽古のことを通し稽古って言うのだと思います。
衣裳を着てるか着てないかとか、音響が入るか入らないかとか、そういうのは色々、現場によって常識は違うんでしょうけど、まあ、台詞入った状態で台本全部があって俳優が全員いる、てのは、マストなんじゃないですかね。
うちの通し稽古は、このへんマストじゃないです。いや、できればその方が良いと思ってはいるんですけどね。
演出家が3時間喋るより、通し一回やったほうが、作品は良くなる、と思ってるんですね。まあ、最近はそこまで極端に通し稽古ばっかりやることはなくなりましたけど。
時間堂ではないですが、2015年に、豊橋の高校生と創る演劇『赤鬼』という企画の演出をしました。そのときに、毎週日曜日は通し稽古の日、て決めたリズムが良かったので、『ゾーヤ・ペーリツのアパート』でも踏襲しようとしました。
そしたらダメでしたね。いやアイディア自体は良かったんですけど、あっちは毎日稽古してたのに、こっちは週2、3回なんで、同じ毎週ペースでやると全然間に合わない、てことに稽古始まってから気が付きました。
こういう失敗含めて、稽古の中身は常に試行錯誤しています。恥を晒していきますよ。
そういう間隔の調整とかは必要だと思うんですけど、作品の形が定まる前の早い段階から、一定のリズムで通し稽古をしていくことには利点がたくさんあると思うので、箇条書きしていきます。
・スタッフさんに予定を伝えやすい
・チームとして作品の現在地が実感できる
・各ポジションが通し稽古に対して目標を設定するので、行動しやすいし、達成未達成が分かりやすい
・前回今回と比較できるので、問題点や課題を見つけやすい
欠点は、あんまり思いつかないですね。抜き稽古の量が減るとかですかね。うーん、別にいいんじゃないかなあ。て気はしますけど。全体像が掴めてから抜き稽古やったほうが効率いいと思うんで。
絵のデッサンと同じです。細かい書き込みと、全体を観てみるのと、要は塩梅ってことにはなりますけど。
というわけで、公演の6週間前には、多少無理矢理でも通し稽古はじめちゃったら良いと思いますよ。オススメ。
それと、出来るだけ色んな人に見てもらって、意見を聞いたら良いと思いますよ、通し稽古は。新鮮な切り口でものを言ってもらうと、目からうろこなので。なので、ワーク・イン・プログレスとか、公開稽古とか、オススメ。
というわけで、次回は「ワーク・イン・プログレスっていうか未完成なものを人様にみせるとかまじ意味分かんないんだけど」です。演出助手のコーナーはいつの日か。乞うご期待。
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【キャンペーン】黒澤世莉を2万円で売ります【先着5名様】
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【演出します】2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】
時間堂レパートリーシアター8月20日(土)『夏だ!一番時間堂まつり』
at 十色庵
【次回本公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」
2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
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【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
http://toiroan.tumblr.com/
【ワークショップ情報】6月
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【演出家/俳優:参加者募集】ファシリテーターしますよ:ディレクターズワークショップ [大阪][8/15~18]
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