リリアン・ヘルマンの最初の戯曲。良くできたストレートなドラマで、好みに合っていて面白かった。

怪物のような、でも実は普通の子供が、アーサー・ミラー「るつぼ」と重なって読める。問題は子供の暴走だけではなく、その嘘を見抜けない大人にもある。けれど愛や守護の義務を負うとき、はたして子供の嘘を見抜けるかというと、困難だろう。さすが、よく出来てる。

最近読んでいる戯曲群が男性中心、女性少なめなので、男性一人っていうのが新鮮に思えた。あと女は怖いと思った。

リリアン・ヘルマンはこれが初めてだったけど、引き続き読んでいきたい。