黒澤世莉です。
宿題はこんなのでした。
時間堂5回目『びょういんのパズル』、6回目『ピンポン、のような』は、どちらも60分から90分のライトなドラマ演劇だったかと思います。言葉の定義はややこしくなるので、ぼんやり捉えてもらえばいいです。
別に悪口じゃないです。そういう演劇にはそういう演劇の良さはある。ただ、最近の時間堂ではやってなくて、昔はそういうの目指してた、てことです。
デートに観に行く演劇。会社帰りにサクッと見られてほっこりする演劇。そういうの、やろうとしてましたねえ。やがて「わざわざ劇場まで足を運ぶんだから、人生変えちゃうようなパンチの有る、重厚長大なのやりたい」てなっていくんですねえ。同じ人間なのにねえ。
俳優と物語をシンプルに見せる、てのは、変わらないです。変わっている部分と変わらない部分があります。
なので稽古では、変わってしまった部分をやってみました。すなわち、「出てくる誰かに恋していて、その人と退場できたら終了」という即興演技と、ローザを組み合わせてやってみました。直江がモテモテになったり、卓の心がサクッと折れたりしてました。面白かったなあ。
あ、ライトなドラマ演劇って別にラブストーリーやラブコメって意味じゃないですからね。たんにそういう即興でアプローチしただけでした。
いや、真面目にやってるし。真面目に遊んでるだけです。
註:『ローザ』はドイツ革命を駆け抜けた革命家、ローザを描いた物語です
後半戦は、コンタクトインプロを発展させたり。
ローザの台本を元にしながら、演出として主にフィジカルなオーダーをしながら従ってもらう、て稽古でした。前回もやったやつですね。
たとえば、前回は大きく動いていた場面を、今回は休みの状態でやってみるとか。台詞を間違えると反省室に入れられる、とか、ステータスを決めて会議室、とか、レストランの厨房で、とかもやりましたね。
ヒザイのステータスが最低で、冴子が一番偉いていうのが、趣深かったです。
俳優が何も意図しないでただ全力で存在していると、その存在と発話されるテキストが立体化し、思いもよらない景色が立ち上がる、というのが演劇の醍醐味の一つです。
そういうことを遊びながら発掘するのは大好きです。公演に作品に、どれだけ繋がるかは分かりませんが、そんなことはどうでもいいなー、て思ってます。
なぜなら、演劇作品とは、固定化された状態のことではなく、運動の渦中に起きる現象の事を指すからです。
なにいってんのこのおっさん?ですよねえ。あははは。
以下次号。
●演出作品 Plays
花束で抱きしめるような体験を、あなたのために
時間堂 最終公演 『ローザ』 [12/21~30] at 十色庵 [赤羽]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52381543.html続きを読む
宿題はこんなのでした。
「ライトなドラマ演劇は、好きですか?」どんなところが好きかも教えてください。嫌いなら嫌いな理由
時間堂5回目『びょういんのパズル』、6回目『ピンポン、のような』は、どちらも60分から90分のライトなドラマ演劇だったかと思います。言葉の定義はややこしくなるので、ぼんやり捉えてもらえばいいです。
別に悪口じゃないです。そういう演劇にはそういう演劇の良さはある。ただ、最近の時間堂ではやってなくて、昔はそういうの目指してた、てことです。
デートに観に行く演劇。会社帰りにサクッと見られてほっこりする演劇。そういうの、やろうとしてましたねえ。やがて「わざわざ劇場まで足を運ぶんだから、人生変えちゃうようなパンチの有る、重厚長大なのやりたい」てなっていくんですねえ。同じ人間なのにねえ。
俳優と物語をシンプルに見せる、てのは、変わらないです。変わっている部分と変わらない部分があります。
なので稽古では、変わってしまった部分をやってみました。すなわち、「出てくる誰かに恋していて、その人と退場できたら終了」という即興演技と、ローザを組み合わせてやってみました。直江がモテモテになったり、卓の心がサクッと折れたりしてました。面白かったなあ。
あ、ライトなドラマ演劇って別にラブストーリーやラブコメって意味じゃないですからね。たんにそういう即興でアプローチしただけでした。
いや、真面目にやってるし。真面目に遊んでるだけです。
註:『ローザ』はドイツ革命を駆け抜けた革命家、ローザを描いた物語です
後半戦は、コンタクトインプロを発展させたり。
ローザの台本を元にしながら、演出として主にフィジカルなオーダーをしながら従ってもらう、て稽古でした。前回もやったやつですね。
たとえば、前回は大きく動いていた場面を、今回は休みの状態でやってみるとか。台詞を間違えると反省室に入れられる、とか、ステータスを決めて会議室、とか、レストランの厨房で、とかもやりましたね。
ヒザイのステータスが最低で、冴子が一番偉いていうのが、趣深かったです。
俳優が何も意図しないでただ全力で存在していると、その存在と発話されるテキストが立体化し、思いもよらない景色が立ち上がる、というのが演劇の醍醐味の一つです。
そういうことを遊びながら発掘するのは大好きです。公演に作品に、どれだけ繋がるかは分かりませんが、そんなことはどうでもいいなー、て思ってます。
なぜなら、演劇作品とは、固定化された状態のことではなく、運動の渦中に起きる現象の事を指すからです。
なにいってんのこのおっさん?ですよねえ。あははは。
以下次号。
____________________おしらせ____________________
●演出作品 Plays
花束で抱きしめるような体験を、あなたのために
時間堂 最終公演 『ローザ』 [12/21~30] at 十色庵 [赤羽]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52381543.html続きを読む