写真は新宿のH。ほんと脈絡ないです。黒澤世莉です。
自転車の後輪が壊れた話に続く人気記事になりつつある、こちらの記事。やっぱり演劇の記事は人気があるっていうのと、お金のことはみんな、考えていても聞いたり言ったりし難いってのもあるんでしょうね。
いま演劇をやっていて悩む、芸術とお金の事情
http://handsomebu.blog.jp/archives/52370447.html
て書いたら、ほんとに諸賢からいろいろ反応がありました。ありがとうございます。すごいなSNS、とそのシステムの向こう側にいる生身の人間たち。
全部を紹介したいところですがスペースの都合もありますので、いやないけどwebだから、一部を紹介させていただきます。Fb上で諸賢が語らうコメントは、直接こちらをご覧ください。
https://www.facebook.com/seri.kurosawa/posts/1153280261391480
あと、自分とこの劇団の宣伝をさせてください。時間堂「ゾーヤ・ペーリツのアパート」公演情報が公開になりました。お得な先行販売や、創作過程が見られるワーク・イン・プログレスの情報も乗っていますので、チェックしてくださいね。
http://handsomebu.blog.jp/archives/52370530.html
では、いきますか。
「お金ちょうだい」ていう伝え方もコンテンツですね。
たとえば1万円の価値って、わたしのような清貧星人にとっては「半月分の食費だ」みたいな発想になりますけど、年収1,000万を超える方々にとっては「晩ごはんにはこれくらい使いますよ」てな額になるわけですよ。
で、この両者が劇場に存在した場合、ていうか必ず存在するわけですよ劇場には、チケット代は等価であるわけです。ここで傾斜をつけることもありますが、まあ、そこは置いとく。で、その舞台にすごい価値を見出していて、もっとお金使える人がいる確率は低くない。
そういう人が、気持よくお金を払える仕組み、ていうのは、もっと工夫してもいいかもしれませんね。とくに小劇場は。大衆演劇や商業演劇は、さすがにそのへん練りこまれてます。
時間堂で言うとソシオとかがその発想としては近いですかね。あと毎公演「おひねり」をおねだりしているのもそれです。それがコンテンツの域まで高められているかは分かりませんけども。
こういうATMを上手に使えばいいわけです。いやATMってすげえ現代的な表現だな。
でも、「お花」ていう表現も、江戸時代には「ATM」的な感覚で使われてたのかもなあ。けっこう日本人の言語感覚って、ここ400年くらい変わってないんじゃね?て思うと、面白いですね。
公共からお金をいただく、ていうのは一つの方法ですよね。
一方で、公共の力によらずなんとか出来ないかなあ、て思いが実はずっとあるんです。前回のエントリを書きながらベースにあったことのひとつは「演劇人がもっとお金払いが良くなれば、演劇自体のお金周りが良くなって、結果的に稼ぎが良くなるんじゃない?」て考えです。
絞る方にばっかり意識が行きがちだと思うんですよね、演劇人は。ていうか、日本人全般の傾向かもしれませんが。でも、使うとこに使わないことが貧困の要因なんじゃね?て気もします。人件費を絞ることばっかりに意識が行っちゃうからさ、末端に対して必要なお金も払われない文化が横行するんじゃね?て。
政治家の無駄遣いうんぬんするより、その政治家がどんだけ税収上げて良い政治ができるのか、てことにフォーカス当てたほうがよくね? で、その発想、考え方のほうが、末端のぺーぺーにも金払おうって話になりやすいんじゃね? 結局、人件費を絞る、って発想自体が、貧困の原因になってる気がする。
もちろん、無駄遣いしすぎは言語道断ですけどね。限度を超えて私腹を肥やせっていう意味じゃなくて、正当な対価は支払われてしかるべき、てはなし。てか、効果のあるお金の使い方もすべきだし、必要最低限のお金は絶対支払うべき。そうでないとおかしい。
次で最後です。音楽の方。
パフォーミングアーツはどこも同じ悩みを抱えてますねえ、と謎に勇気を頂きました。
そして「10日稼働するの?」説は、ほんとにその通りです。。。30日連続で稼働する時と、100日夏休みと。。。あまり考えたくないですが、不安定ですからねえ。
ありがとうございました。
他、いろいろあるのですが、今回のご紹介はこのへんにしておきます。具体的なお仕事(の種)の申し出を2件もいただきました。
こういうこと、書いてよかったです。
【キャンペーン】黒澤世莉を2万円で売ります【先着5名様】
http://handsomebu.blog.jp/archives/52361098.html続きを読む
自転車の後輪が壊れた話に続く人気記事になりつつある、こちらの記事。やっぱり演劇の記事は人気があるっていうのと、お金のことはみんな、考えていても聞いたり言ったりし難いってのもあるんでしょうね。
いま演劇をやっていて悩む、芸術とお金の事情
http://handsomebu.blog.jp/archives/52370447.html
なにぶん狭い世界の見聞で書き散らかしておりますので、間違っている部分もあるかと思います。読者諸賢のご助言、ご意見など、お待ちしております。
て書いたら、ほんとに諸賢からいろいろ反応がありました。ありがとうございます。すごいなSNS、とそのシステムの向こう側にいる生身の人間たち。
全部を紹介したいところですがスペースの都合もありますので、いやないけどwebだから、一部を紹介させていただきます。Fb上で諸賢が語らうコメントは、直接こちらをご覧ください。
https://www.facebook.com/seri.kurosawa/posts/1153280261391480
あと、自分とこの劇団の宣伝をさせてください。時間堂「ゾーヤ・ペーリツのアパート」公演情報が公開になりました。お得な先行販売や、創作過程が見られるワーク・イン・プログレスの情報も乗っていますので、チェックしてくださいね。
http://handsomebu.blog.jp/archives/52370530.html
では、いきますか。
かずら@kazyaoどーーんと、お花をつけれるようになりたいです。
2016/05/01 00:20:36
でも、お花をつけてくださいをやってみるだけでも変わる気がします。 https://t.co/Fx2NizFRfS
seri kurosawa@serikurosawa@kazyao ありがとうございます。小劇場の周囲だと「お花をつける」の意味自体が通じないことも多いかなと、思います。わたしもパッと分からなかったですし。恥ずかしがらず「ください」ていう姿勢は重要かもしれません。
2016/05/01 08:33:43
かずら@kazyao@serikurosawa リプありがとうございます。一応、隠語を使っておきました。
2016/05/01 08:50:21
大衆演劇の座長さんはわりと、口上挨拶ではっきり「お布施をお願いします」まで言われる方も多いかもですね。
その言い方や表現も芸で、コンテンツのひとつなんだと思います。
「お金ちょうだい」ていう伝え方もコンテンツですね。
たとえば1万円の価値って、わたしのような清貧星人にとっては「半月分の食費だ」みたいな発想になりますけど、年収1,000万を超える方々にとっては「晩ごはんにはこれくらい使いますよ」てな額になるわけですよ。
で、この両者が劇場に存在した場合、ていうか必ず存在するわけですよ劇場には、チケット代は等価であるわけです。ここで傾斜をつけることもありますが、まあ、そこは置いとく。で、その舞台にすごい価値を見出していて、もっとお金使える人がいる確率は低くない。
そういう人が、気持よくお金を払える仕組み、ていうのは、もっと工夫してもいいかもしれませんね。とくに小劇場は。大衆演劇や商業演劇は、さすがにそのへん練りこまれてます。
時間堂で言うとソシオとかがその発想としては近いですかね。あと毎公演「おひねり」をおねだりしているのもそれです。それがコンテンツの域まで高められているかは分かりませんけども。
尾崎冴子@pikahikasaechu「今私はチョロ松のATMですから〜」とか適当なリプ返しそうになりましたが、読んでみると真面目に色々考えちゃう内容でした。こうしたら良いんじゃないか的なアイディアある人いたら、私もぜひ聞いてみたい。 https://t.co/3H6mR6EBJx
2016/04/30 23:27:12
こういうATMを上手に使えばいいわけです。いやATMってすげえ現代的な表現だな。
でも、「お花」ていう表現も、江戸時代には「ATM」的な感覚で使われてたのかもなあ。けっこう日本人の言語感覚って、ここ400年くらい変わってないんじゃね?て思うと、面白いですね。
OJさん 文化経済学なる学問がありましてですね、ボウモル=ボウエンの『舞台芸術』が定番の教科書とされておりますが、ここで「舞台芸術の赤字化は必然(だから公的支援は不可欠)」という答えが出ております。頭いい方いっぱいいるなー、の方の筆頭です。まだまだ不勉強だなあ、私は。
私自身は今は舞台で食っていますが、「舞台で食っていきたい」と自ら望んだことは一度もありません。それが逆に幸いしたのかもしれませんし、単に運が良かっただけかもしれません。しかし、いつ食えなくなってもおかしくないと思ってるので、いつでも副業を本業に転換できるように、用意はしてあります。もともと「舞台一筋」タイプではないからでもありますが。
ちなみに私も、おっしゃるような「営業活動」は基本的にやりません。面倒臭いし、自分を安売りしているみたいだし。ただ、毎回クライアントの期待を上回る結果を出すということだけ心がけてます。営業より評判で商売したいですよね。
seri 不勉強なもので助かります。ありがとうございます。さっそく資本主義の権化Amazonにてポチろうとしたところケタが一つ違うのでおとなしく図書館で借りてきます。
「毎回クライアントの期待を上回る結果を出すということだけ心がけてます。」は、本当に見習わないと行けないですね。肝に銘じます。
ひゃーでも、Oさんのように「演劇で食える」という状況自体はあるわけで、「演劇で食えない」て簡単に断じちゃいけませんね。気をつけます。
公共からお金をいただく、ていうのは一つの方法ですよね。
一方で、公共の力によらずなんとか出来ないかなあ、て思いが実はずっとあるんです。前回のエントリを書きながらベースにあったことのひとつは「演劇人がもっとお金払いが良くなれば、演劇自体のお金周りが良くなって、結果的に稼ぎが良くなるんじゃない?」て考えです。
絞る方にばっかり意識が行きがちだと思うんですよね、演劇人は。ていうか、日本人全般の傾向かもしれませんが。でも、使うとこに使わないことが貧困の要因なんじゃね?て気もします。人件費を絞ることばっかりに意識が行っちゃうからさ、末端に対して必要なお金も払われない文化が横行するんじゃね?て。
政治家の無駄遣いうんぬんするより、その政治家がどんだけ税収上げて良い政治ができるのか、てことにフォーカス当てたほうがよくね? で、その発想、考え方のほうが、末端のぺーぺーにも金払おうって話になりやすいんじゃね? 結局、人件費を絞る、って発想自体が、貧困の原因になってる気がする。
もちろん、無駄遣いしすぎは言語道断ですけどね。限度を超えて私腹を肥やせっていう意味じゃなくて、正当な対価は支払われてしかるべき、てはなし。てか、効果のあるお金の使い方もすべきだし、必要最低限のお金は絶対支払うべき。そうでないとおかしい。
次で最後です。音楽の方。
安西 創さん
なかなか面白い記事でした。音楽も似てる気がする。「1日2万のギャラで10日働いても年収240万円」はなかなかリアルな試算。フリーでやってると、2万の仕事が10日あるのかって話しですし、もしかしたら2万を割る仕事ばかり20日間かもしれないし、ゼロかも知れないし。だから「うわー、聴いてみたい!ちょっと弾いて!!」なんて言われると、飲食店に入って「無銭飲食させてー!」って言われて食べさせてるのと同じ気分になります。量が少ないと「もっと!」とか「えー?もう終わり??」とか言われるし。音楽家だってなんとか稼働させる為に値段つけてありますからねー(苦笑)
パフォーミングアーツはどこも同じ悩みを抱えてますねえ、と謎に勇気を頂きました。
そして「10日稼働するの?」説は、ほんとにその通りです。。。30日連続で稼働する時と、100日夏休みと。。。あまり考えたくないですが、不安定ですからねえ。
ありがとうございました。
他、いろいろあるのですが、今回のご紹介はこのへんにしておきます。具体的なお仕事(の種)の申し出を2件もいただきました。
こういうこと、書いてよかったです。
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