「ハンサム部」こと旅する演出家:黒澤世莉blog

Director Seri Kuroawa's blog / 旅する演出家 黒澤世莉のblog

July 2011

「余計なものを無くせますように」

お願いごとをここ二三日考えたけど、全然思いつかなかった。私今何が欲しいんだろう。


演劇野郎として、オールビーの「ヴァージニア・ウルフなんか怖くない」の元ネタだから読んでみた。

美しい、詩的な形容がつらつら並ぶテキストにはあまり興味をそそられない。
そういう嗜好の私でも、はっとする表現がいくつもあるのはさすが名作。

「弱い女ではない。だが、支えをほしがる」

とかね。美しい文章が好きな方にはお勧め。

あ、お願いあった。
豊島区立図書館さんへ。アーサー・ミラー自伝(上)を蔵書して、(下)がないのはいじわるだと思います。北区立図書館さんへ。節電は分かりますけど、17時に閉館は働く人には厳しいっす。

おうちでエアコンと扇風機を使っていない。
というか、そもそもエアコンも扇風機も存在してない。さすがに扇風機は買おうかなと思ってます。

6月は暑いなと思ったけど、7月に入って身体が夏モードに入った気がする。
季節が変わるとき、身体もモードが変わると思ってる。夏モードと冬モード。でないと、夏に25度で涼しいと感じたり、冬に18度で暑いと感じたり、しないと思うのよね。で、モードが変わる時ってちょっと体調が崩れたりする。季節の変わり目は体調を崩しやすいって理由は身体のモード変更にあると睨んでいる。

夏モード全開、快適です。でもぺとぺとするよ。

人々のブログを読んでると、力の入ったブログが多い7月1日。いいね。

小説をもりもり、と言っても私は読む速度が遅いのでちびちびとだけど、読んでいる。最近だとカズオ・イシグロわたしたちが孤児だったころ
、アーザル・ナフィーシーテヘランでロリータを読む
どちらもオノマリコさんのお勧めで、面白かった。

侮辱、という言葉はいまの日本ではあまり使われないけど、本の中ではたびたび出てきて、その意味を考えてしまった。ピンときてなかったんだけど、府に落ちてきた。

世界とどう屹立するか、ということを考えてる。世界って言葉は漠然としがちなんだけど、火をつけたタバコや、冷めてしまったコーヒーカップとか、恵みなんだか脅威なんだか分からない雨とか、そういう触れられる具体的なものに世界はある。というか、それを感じる、考える自分が捉えた瞬間に世界はある。

自分って自分自身が思っている自分ではなくて、もっと深くて広い自分があるって事です。で、それはつまり、他人も同じで、深くて広い、その人も知らないその人を持ってる。

自分は傷つきやすい、けど他人も同じく傷つきやすい。

他人もそういう世界を持っているって事を、私は忘れてしまうんです。それが侮辱になる。自分に正直にいる、みたいなことはやれてきた気はするんだけど、だからって他人をないがしろにして侮辱しちゃいけない。小学生でも分かってることを忘れる。

具体的な世界を相手取って、自分に正直に生きて、他人に好奇心を持つ、ように生きる。難しいけど、そういう生き方をしようと思いました。

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フィンランドからユハさんが来たよ。アキさんと三人でごはんを食べて楽しかった。片言フィンランド語講座。こんにちは「テレヴェ」、ありがとう「キートス」、バイバイ「モイモイ」。

働かなくては、働かなくてはね。それもできれば、喜んで。

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