「ハンサム部」こと旅する演出家:黒澤世莉blog

Director Seri Kuroawa's blog / 旅する演出家 黒澤世莉のblog

October 2007

時間堂「月並みなはなし」の記事が、読売新聞10月31日付夕刊に載る、らしいよ。
さっきキオスクに行ったら、まだないですって言われたから、読んでないけど。

「PopStyle」という若者向けコーナーの「SCEANE」というコラムらしいですー。
写真入りっぽい。
読んでねー。

つっても地域限定っぽい。yomiuri onlineからの引用ですー。
「PopStyle」が読める夕刊を発行している地域は、関東圏(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・静岡県)、近畿圏(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)、札幌市周辺となります。夕刊発行地域でも、KIOSK、コンビニ等でも、なかなか見つからないというお声が届いています。申し訳ありません。まだご購入でない方も、ヨミープラザ等を通せばまだ間に合います。

自分が苦しいときは、ひとも苦しい。
自分が苦しいときこそ、ひとに優しくあれかし。

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愛とはなにか。
1)おかね
2)いのり
3)そくど

愛とは、行動だと思う。
責任とは、継続だと思う。
愛する責任とは、行動の継続のことだ。

愛していると言うことは、たやすい。
愛することは、むずかしい。

行動することは、たやすい。
行動しつづけることは、むずかしい。

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時間堂「月並みなはなし」無事終演しました。
ご協力いただいたみなさま。ご来場いただいたみなさま。
ありがとうございました。こころから。

レビューや動画など、記事が色々ありますので、よかったら時間堂ブログもごらんになってくださいね。
http://blog.livedoor.jp/jtc2007/


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愛されたいおとしごろです。

雨が降ると客足が鈍るので、迷惑だ。雨とか死ねばいい。水不足の地域の方ごめんなさい。

昨日までの予報だと日曜まで雨だったのが、明日には晴れるということなので、溜飲を下げる。

若い頃は晴れより雨が好き、とかのたまっていた気がする。
いまではめっきり、晴れが好き。晴れっていうか、ひなたぼっこが好き。この季節の公園の昼下がりとか、もうごろごろお昼寝したくて辛抱たまらんてな気になる。

演劇なんてたんなる娯楽のわりにわざわざ出向かなくっちゃいけない面倒な代物だから、雨が降れば家で読書とか映画とかってな話になるのは当たり前で、私だってそうする。バイク乗りなんか特に雨に弱くって、重要な用事でもがんばってずらそうとしたりする。

人間の言い訳する能力ってすごくって、本人でも無自覚に「雨だから面倒くさいわけじゃないですよ、かくかくしかじかという正当な理由があるんですよ」って考えたりする。これはなにも雨の時に限らず、自分にとって都合の悪い場面ややりたくない出来事に直面したときなんかには、自動的に働く防衛本能だ。

この裏に、知っておいた方が良い本心が隠れているんだけど、直視したくないから隠しているわけで、これと上手に付き合うって言うのは大変なんだと思う。でも絶対、理解しておいた方が良い、自分の表に出てこない部分、日頃は隠しちゃってる部分。でないと追い詰められたとき、本当は自分はどうしたいのか、さっぱりわからなくなってとんでもないあやまちを犯してしまう危険がある。

人間て賢いし、愚かだなって思う。

閑話休題。
雨の中来てくださる本日のみなさまに、心からの感謝を。

私は怒り狂っているのだ。
傍目にはそう見えなくても。

自分がこんなに怒りっぽいということに気付いたのはつい最近のことで、それまで抑圧して抑圧して自分でも気付かないようにしていた。くよくよしたり悲しんだりしがちなのは、怒りをごまかすためだった。

と、思う。
本当の自分なんて、ない。結局誰にも分からないんだもの。

ただ、全てのものごとが自分の思い通りに行かないと、嫌だという私の志向は本当に幼稚だと思う。幼稚だけど、しかたがない。そういう人格なんだもの。うまく付き合っていくしかない。

自分の完璧な世界、そんなのうまくいくはずないのに、求めてしまう。手に入らなくて怒ってる。

穏やかな世界を描きたがったり、日常におきたがるのは、自分のきつい感情を遠ざけたいんだろうな。落ち着きたいのだ、怒るのは疲れるから。

幼稚な自分を殺して、出来るだけ大人に振る舞わないといけない、社会では。うまくやっていかないといけない。それが誰のためかは分からないけど、完璧な世界はさっさと手放した方が良い。

でないと、破綻する。

公式なリンクは時間堂2007計画ブログの感想・レビューカテゴリに入れてあるんだけど、身内だったり友達だったりでリンクしちゃうと内輪っぽく誤解されちゃうかなー、とおもった「月並みなはなし」の感想を自分ブログでリンクすればいいんだと思い立った。

ところで最近の時間堂ブログのヒット数は毎日100を越えるのだけど、今のこのブログってどれくらいなんだろ。メール来る設定にしてないから全然わかんない。

脚本家・演出家 ブラジリィー・アン・山田の活動日記「汁だし」
http://ameblo.jp/brazilyamada/entry-10052242264.html
夜は、時間堂『月並みな話』鑑賞。こいけけいこが少し上手くなっていた。
演出家なかま。ありがたい人を連れてきてくださったり、ありがたい意見をくださったり、ありがたい。世にも奇妙な物語のシナリオおつかれさまでした。

tricky_tricky
http://trickylife.exblog.jp/7614075
ところが演者が変わっての再演となると、舞台の持つ空気が初演とは全然違ってくるし、
初演とは別の話に思えました。これはもう再演ではないのではないかと。
初演でユリコ役を演じたのですねー。mixiで熱いご意見いただきました。ありがとう。次はスタジオソルトに出演です。がんばれっ。

Working Note
http://yaa-yaa.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_a67d.html
友人で演出家の黒澤世莉が脚本・演出を手掛けた作品。
いま再演期間中。面白かったんでお薦めです。
イラストレーター、イケガメシノです。昔は時間堂美術もお願いしてました。フライヤーとか。おたがい超貧乏な頃からの友達なので、いまのいちおう食えている状況には感慨深いものがあります。

散歩する金魚
http://blog.livedoor.jp/k_kingyo/archives/51095436.html
月並みなはなし、これは再演作品です。
初演のときも結果として評判は悪くないというより、むしろ
観て下さった方が他の人にススメたいと言ってくれるくらい良い作品でした。
時間堂の制作主任をしてくださっていた彼女です。いまでもDM発送や営業や、力を発揮してくださっています。妖精っぽい。

多くのひとに支えられて、なんとか公演が出来ているわけで。
お客さまが観てくださるから演劇が公演になるわけで。

がんばらないとな、と思います。

今公演中の「月並みなはなし」は、19日から29日までの10日間の公演で、真ん中の24日、25日をおやすみ、休演日に設定している。公演中の俳優というのはスポーツの試合をしているのと同じようなもので、すごく疲労するのだ。だからちゃんとしたものを提示するために、休養は必要。

つくりてにとって、演劇が非日常ではいけないなと思う。私は演出家として、公演が日常であるように生活したい、とは思うけど、やっぱり公演中はくたびれるもので、それは体力的にも精神的にもそうなる。

自分が疲れているときほど意図的に人に優しくしないといけないね、と思ったりする。

まあそれでも、若かりし日に比べると公演中も普通になってきたというか、平常心に近い状態でいられるようになたと思う。それが良いのか悪いのかは分からないけど、あんまり燃え尽きそうなギリギリした感じでも長続きしないので、「健康で継続可能な演劇」をめざして、がんばらないようにしようと思います。

と、いってもこの二日も色々とやることはあるんですけどね。制作とか、次回ワークショップとか、次回公演の概要とか、助成金とか、物販物作成とか、後半戦に向けての営業とか。

でも昨日は近所の温泉にはいってたっぷり寝たので、元気です。

昨晩は楽しい電話の切りがけにさびしくなってすねて、そのまま切ってしまって、でもあえてメールですねてごめん、とか言うのもうっとうしい気がしてそのまま寝た。

15歳ならともかく、30すぎでは極めてかわいくない。猛省。

他人に優しくする、というのはとても単純なようで難しい。
難しいようで単純なんだろう。

昨日は先輩演出家から、私の演劇を「もてるひとの演劇」と言われた。

「だからそれはそれでいいから、純化させていけばいいんだよ」と。

複雑な気分だが、言葉の意味は分かる。演劇において自分の個性を純化させたり裸の状態で提示することは、勇気のいることだが必要なことだ。言われている意味は分かるが、はいそうですかとスポーンと裸になれるほど勇敢ではないというか、意図は伝わるが具体的にどうしたら個性を出せるのか分からない。

自信がないもてるひとは、すねやすい。
面倒な人間だなあ、私は。

とりあえず、昨日の人にはそのうちかるーく「ごめんなさい」って言おう。

今日は6時に起きて、洗濯をしてランニングをして、朝ご飯をつくって食べた。

早起きをすると自分を許せる気がする。

私はいつも、自分が許せるとか許せないとか、そういうことを感じてしまう。寝過ぎたり、家事をさぼったり、仕事をなまけたり、すると、すぐ自己嫌悪におちいる。ならばしっかりと日々生きれば良さそうなものだけど、理屈を付けてはなにもしないですませてしまう。

どうもうまく自分を認めてあげることが出来ない。

だから「月並みなはなし」のススムという人物の、どうしても自分のことを好きになれないし、だからといって努力をして社会で価値のある人間になろうという気も起きない、という気持ちはとても良く理解できる。

でも、そういう人間だって向上心がないわけではない。

なんにしても、今日は早起きして気分がよいです。一日がんばろう。今日は公演三日目です。

初日に雨で、ちょっと悲しい。
雨だとお客さま、おっくうになるからね。劇場に行くの。

事故や病気のない、良い初日を迎えられました。
出演者のみんな、スタッフのみんな、お越し下さったみんな。

ありがとうございます。

これから29日まで、今日生まれた作品がどう変化していくのか。
盆栽気分で楽しもうと思います。

はじめて舞台に立ったのは小学校2年生の学芸会。音楽選択と演劇選択があって、多くの児童が音楽を選ぶなか、迷い無く演劇を選んだ。理由は分からない。二年ごとの学芸会全部で演劇を選んだ。

中学高校と演劇部だった。

俳優になるために大学は受験せずに、ワダユタカ氏の演劇教室に入った。けれど半年でクビになった。

俳優を志したけど、自分で団体を作って即興での演劇づくりのワークショップと公演を始めた。

オーストラリアでVCAを受験したけど、落ちた。

帰国してまた演劇を再開した。そのときにはもう、俳優はやめて演出家でいくことにした。

演劇を始めたきっかけはとくにない。続ける理由もあまりない。
ただ演劇をやめてしまったら、私の存在理由がわからない。

「月並みなはなし」本日20時、開幕です。お時間ある方はお越し下さい。
http://blog.livedoor.jp/jtc2007/

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