結局、免許は江東で更新した。東陽町という駅で初めて降りて、初めての免許センターで免許を更新する。中型免許ができたり、ICチップが入ったり、変化もある。でも結局はいつも通りの退屈な手続きとビデオと講義に耐えるだけだ。

免許を取ってから、かならず乗り物を所有していた。
けど、いっつも盗まれたり壊れたりしている。
初めて買ったバイク、名車スーパーカブは、友人に売った。
二代目に買ったCD125は、盗まれた。
初めて買った車はライトエース。8人乗りに12人詰め込んで走ったりした。事故にあっても治って帰ってきたが、それとは関係なくエンジンが焼き付いてダメになった。
それからしばらくはリード90というスクーターに乗っていた。

オーストラリアでは、マツダの106に乗っていた。日本で言うファミリア、84年生のハッチバック。古かったけど元気に走ってくれて、二回グレートオーシャンロードに行って、二回盗まれて二回帰ってきた。

そう、私はよくものを盗まれる。良く言えば執着のない、悪く言えば不用心な人間なのだ。

帰国してから、アプリリアのレオナルド250に乗る。しかし、この子も8月に、ライトエースと同じようにエンジンが焼き付いてしまった。この4年はどこに行くのもレオナルドだった、寒かろうが雨だろうが関係なかった。トラブルの多いイタリア人だったけど、それも許せる関係だった。

免許は更新したけれど、しばらく乗り物を買う気にはなれない。

初めて免許を取ってから、更新という奴には三回ほど足を運んだ。一回目は、まだ王子の「狐の木」で働いていた頃だったと思う。二回目はオーストラリアに行く前、国際免許の取得と一緒に早期更新だかなんだかってやつをした。帰国してからも一回行ってる気がするのだが、それはよく覚えていない。

生まれは足立区だが育ちは品川区の私は、免許の取得も更新も、いつも東京湾岸にある鮫洲に行く。子供の頃自転車で走り回ったあたりだ。北区に引っ越してからは江東や府中が近いような気もしているのだが、地図も電車も調べずに行ける鮫洲にやっぱり行ってしまうのだ。

でも鮫洲は、というか城南は鬼門だ。
思い出が多すぎる。

有効期限は10月1日。今度は府中か江東に行ってみようと思う。

地下ですごすことが多い職業なので、あんまり豪雨とか、気付かない。
今日の朝は家にいたので、激しい雨を体感。

豪雨や嵐のときに、心躍るのはなぜかしらね。

我があばら屋は、ちょこっと雨漏りをします。21世紀の東京で雨漏りのする家に住むのは、逆に贅沢なんじゃないかと勘違いしたり。