ハンサム部ブログ

Director Seri Kuroawa's blog / 演出家 黒澤世莉のブログ

カテゴリ: 2011年3月11日、それから先の日本のこと

サッカー好きな黒澤世莉です。

なかでも元サッカー日本代表監督のオシムさんが好きです。とにかく言葉が素敵。たとえばこんなことをおっしゃってます。

確かにそういう所から影響を受けたかもしれないが……。ただ、言葉にする時は影響は受けていないと言ったほうがいいだろう。
そういうものから学べたとするならば、それが必要なものになってしまう。そういう戦争が……。

「悲惨な隣人殺しの戦争や艱難辛苦によって、現在のオシム監督が得たものが大きかったのでは?」との質問に答えて


複雑な状況のユーゴスラビアという国で、混乱の中生き延びたオシムさん。インタビューや記事から、深い洞察力と人を喰ったようなユーモア、尽きせぬ愛情を持った人柄が伝わってきます。一度いろいろ読んでみてください。

【オシム語録】イビチャ・オシムの名言集【サッカー監督】
http://matome.naver.jp/odai/2126700112547038601



私は戦争を体験したことがありません。とても幸運だと思います。でも、この先も戦争を体験せずに済むかどうかは分かりません。いま400万人の難民を出し、政府と反政府組織が激しく対立するシリアは、ほんの10年前までは世界の中でも有数の平和な国だった、と言われています。

シリアってどんな国?ニュースでは伝えない騒乱前の平和な国のエピソード
http://www.huffingtonpost.jp/triport/syria-episodes_b_8193774.html

10年後の日本が、まだ平和な国であるかどうか、私には分かりません。そうあってほしいと思います。

個人的な話を書きます。

2011年3月11日以降のことを振り返ると、やっぱり色々なことが変わったんだろうな、と思います。私はほんとうに忘れっぽいので、細かいことはいちいち覚えてられない質なのですが、にもかかわらずあの日のことははっきり覚えています。

日本の色々なところに積極的に行くようになったのはそれからです。行かないと分からないなと思ったし、言っても結局分からなかった。でも、行くことで、その場所のひとと友だちになって、美味しいものを食べて、同じ景色を見て同じ空気を吸えた。

2012年に時間堂「ローザ」で、はじめて東京以外の公演をやるのが、全国ツアーだっていうのが、自分でもイカれてると思いますね。今自分が「はじめての他地域公演をツアーにしようと思うんです」て相談されたら「やめとけ」て答えますね。間違いなく。

でも、やってよかったです。楽しかった。赤字だったし、やってる最中は大変だったけど、いまは楽しかったことしか思い出せない。

その経験は、消えることがない。忘れてしまうかもしれないけど。

そして、いままでいろいろなひとの話を聞いて、大変な経験をしたひとは、やっぱり傷ついてるんだな、て思っています。それに対して他者が出来ることは本当に少ない。

私は、特別なことをやろうっていうつもりは無くて、もともとそういう意識薄いっていうのもあるし、続けられないことを続けようとしても、続けられないし。だから、自分にできること、続けられることをやったらいいんだよなって思っていて、だからそれは「楽しい」ことで「習慣」にできることがいいよな、て思ってます。

だから私は旅に行きます。出来るだけ色んなところに行きます。新しいところにも行くし、再訪もするし。そして、いろんな人にあって、喋って、ごはんたべます。お酒は飲めないので、飲んでるのを見守ります。

これは支援ではないです。どこかの誰かのためのことじゃなくて、自分の生き方の話です。私みたいにフラフラしてるひとが役に立つ場合もあるだろうけど、そんなことはまあ、ないほうがいいわけです。フラフラするのは、そういうことをしたら私の人生が充実するからするだけ。

ていう「覚えていることも忘れることも、できない事柄について」いま考えていることを言葉にしてみました。

それで、このカテゴリに記事を書くのはもうこれでおしまいにします。いろんな事が終わっても始まってもいないんでしょうが、私は私の日常のなかに、私の習慣のなかに、自分も周りもハッピーになるようなことをしのばせていく、ていうことならできそうなので、そういうことをやっていきます。

それは特別なことじゃなくて、日々の生活の中にあるもの。

____________________おしらせ____________________

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http://handsomebu.blog.jp/archives/52361098.html

2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】

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黒澤世莉です。

フランス、パリでの同時多発テロに心を痛めています。現地のみなさまのご心痛はいかがばかりでしょうか。想像もつきません。これ以上パリの方々に被害が及ばぬよう願っております。何人かの知人はみな無事が確認できましたが、ほんとうに心細い日々をおくっていることと思います。私にできることはなにもないですが、ただよりそっていることだけは伝えたいと思います。

We love Paris, We are always with Paris.

フランス語は出来ませんので英語で勘弁してください。

大切な人を奪われた方々が、怒りや憎しみにとらわれませんように。
絶望に近いときほど、隣人を愛せますように。
罪人を許せますように。

テロは許せないものですし、許すべきでもありませんが、怒りに我を忘れることは我々をテロリストと同じ人格に落としてしまう可能性があります。

どうか強い心で、愛を持ってください。

フランスの同朋のために祈ります。

パリ同時多発テロについては、以下の記事が参考になります。

【パリ同時多発テロ】オランド大統領が会見「ISの犯行」 死者は127人以上(UPDATE)
http://www.huffingtonpost.jp/2015/11/13/french-paris-shootout-explosion_n_8560338.html
フランス・パリの複数箇所で11月13日、銃撃や爆発があった。BBCによると、コンサートホール「バタクラン劇場」で人質に取られていた約100人が死亡したという。オランド大統領はフランス全土に非常事態を宣言し、国境を封鎖。テレビ演説では「前例のないテロが起きた」と述べた。


Twitterをやっているかたは #PrayForParis のハッシュタグでつぶやくことで、パリの人々を勇気づけられるんじゃないかと思います。一人ひとりの声は小さいものですが、何万もの声が集まってることは意味があると思います。日本語でいいと思います。

そして、このテロが、たくさんの難民の生活に悪い影響を及ぼしませんように。イスラム教徒に対する差別が広がりませんように。多くのイスラム教徒は善良ですし、たまに悪い人もいるのはイスラム教にかぎらず、あらゆる宗教においてそうでしょう。

少なくとも、私の周りのムスリムはつねに善良でした。

本当に悲しい事件ですが、憎しみの連鎖を生まないように、理性ある人間として適切な振る舞いをしたいと思います。

____________________おしらせ____________________

静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」一般貸出スタート
http://toiroan.tumblr.com/


黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら:2016年のお仕事募集中
http://jikando.com/member/seri.html ご連絡は info@jikando.com まで続きを読む

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オクラと豚コマのカレーと黒澤世莉です。

いわゆる安保法案が可決しましたね。賑やかな話題になってます。

オオカミ少年は誰なんだろうなあ、て考えてるんですよね。オオカミが来ると思って騒いでいるけど、本当に来るのかしら。もしオオカミではなかったとしたら、騒いでいるうちに誰にも聞いてもらえなくなって、本当にオオカミが来たときにも信じてもらえなくなっちゃう。そういう状況になっちゃうんじゃないかなって。そういう状況のほうが、よっぽど怖いんじゃないかなって。

「地獄への道は善意で舗装されている」てよく言いますよね。多くの人が良かれと思って行動しているんだと思うんだけど、その善意に知性が欠けている場合、たいへんな事態になっちゃうんじゃないかな、て思います。これはモラルではなく知性。じつはモラル自体はあんまり問題にならない、ていうか規律を重視する人ほど、タガが外れた場合に危険なことをしてしまう可能性が高い。セイラム魔女裁判なんかはその顕著な例だよね。最近だと、良かれと思って福島に人は住めなくなる系のことを喧伝した方々なんか、モラルあっても冷静さが足りなかった例だと思うのよね。結果として、福島の方々に非常につらい思いをさせた、あるいはいまもさせている、と思うんです。

10年後20年後にならないと、あのとき平和に貢献したのは誰か、なんてことは分からないわけで、それこそ岸首相が退陣した安保条約改正は、何十万人もデモにひとが来て、でも少なくともそのあと50年の日本は平和だったわけでね。そりゃベトナム戦争やイラク戦争に加担して平和も何もあるかって話もできるけど、じゃあ安保破棄して武装したほうが良かったのか、あるいは安保破棄して武装しないってウルトラCがあるのか。わたしには、そのほうがより平和で豊かな国になったっていう仮説は、ちょっと信じられないです。

わたしは、別に自民党の支持者でも安部首相の支持者でもないです。し、この安保法案が日本をより良くするとも思ってないし、なんならダメな感じだと思ってます。ただ、この法案によって戦争への道が開かれる、みたいなことはないんじゃないの、て考えてる。それこそ10年後に、あのときは間違ってましたって泣いて謝るかもしれませんが、でも、これ言っとかないのも腰が引けてんなと思うので、書きました。

今この国における、戦争への筋道っていうのは、もっと別のところにあるんじゃないかな。それは、興奮状態における思考停止と同調圧力が問題になるんじゃないかな。前の戦争の時も、市民一人ひとりが冷静さを失い、正義感にかられた結果だったんじゃないかと考えてます。

具体的に問題はなんだって聞かれると、分からないんだけど、いまの政権がずっといて対抗する政党がないみたいなことは、大きな問題だと思う。

政治が社会が狂っているとして、それに対抗する有効な手段、投票率を上げるとか、まともな野党を育てるとか、そういうことしか思いつかないけど。そのためには、ひとりひとりの国民が知性を上げるしかないんじゃないかしら、て思ってます。

いまの日本はわたしがつくっていて、そこに起きていることには責任がある。

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
■東京
http://jikando.com/workshop.html
[演技:オープンクラス]
7月 20日(月) 19:00〜22:00
7月 25日(土) 13:00〜16:00
7月 27日(月) 19:00〜22:00

[演技:中級クラス]
7月 31日(金) 19:00〜22:00

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

【演出します】高校生と創る演劇「赤鬼」
2015/11/7~8 at 穂の国とよはし芸術劇場PLAT

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

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黒澤世莉です。東日本大震災から4年が経ったということで、いろんな方が思いを馳せていらっしゃいますね。いいことだと思います。

こういうところで、いきり立っていろいろ「思いを馳せよう」とか「行動しよう」って、言いたい気持ちも分かるんですが、まあ、ちょっと落ち着きましょうよと。いや、被災地域やひとびとに思いを馳せたり考えたりすることは、いいことだと思いますよ手放しで。でも、急にガーッと勢いでいろいろ来られたりしても大変だと思うんですよね。受け入れる方も。そういう時期は終わったんだろうな、て、何回か行って思ってます。他の地域はともかく、仙台は東京からくるいろいろなことに「おなかいっぱい」になっている感じがしてします。(一方でケアが届いていない部分があることもまた事実でしょうが、部外者が手を入れられる部分ではなくなっちゃう)

じゃあ、なんもするなとか、そういうヤケなことを書きたいんじゃなくてですね。

あんまり難しいことをしようとしても、日常ではなかなか続けられないので、自分にも出来る、簡単な、続けられるようなことをやったらいいと思います。気長に。たまに。

それだけ。

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10-BOXではいろいろな方に出会い、お話を伺いました。去年ここで公演できたことはとても嬉しいことです。

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牛たん美味しいよ牛たん。仙台駅でも美味しいのが食べられますが、国分町のICHIRYUがお気に入り。

今年は仙台、いわき以外の、東北のどこかに行こうと思います。もしお声がけがあったら、ワークショップでもリーディングでも、なんでも行きますよ。

足を運ぶこと。それが、私にとっては続けられること、です。

きっと誰にでも、負担にならずに、でも誰かの役に立てること、てあると思う。

____________________おしらせ____________________

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

演劇ワークショップ講師
http://jikando.com/workshop.html
■東京
[演技:オープンクラス]
3月 22日(日) 13:00〜16:00

[演技:中級クラス]
3月 26日(木) 19:00〜22:00

■一般向け
ブレイブ・シード[演劇メソッドを使って身体で掴む。恐れ、羞恥の向こうにある可能性と楽しさ]
https://docs.google.com/forms/d/13FJYsTok8nB0Mg6fAdZ552oAJlywPMEPHcvU3PtaD70/viewform(日)10:00~13:30 at toiroan 十色庵

■大阪
http://jikando.com/workshop.html
3/30(月)【ご好評に追加開催決定】14:00~17:00 / 19:00〜22:00 at in→dependent theatre 2nd

トークゲスト
(劇)ヤリナゲ『スーサイド・イズ・ペインレス』3月27日(金)19:30終演後トークゲスト
http://yarinage.wix.com/home

オーディション
http://toyohashi-at.jp/news/news.php?id=69
高校生と創る演劇『赤鬼』出演者&高校生スタッフ募集

新作書きおろし・演出
東京ハートブレイカーズ「スーパーエンタープライズ」
http://www.tokyoheartbreakers.com/
2015年4月29日(水・祝)〜5月3日(日)
吉祥寺STAR PINE’S CAFE

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

2011年3月11日の東北大震災からまる二年が経ちました。節目という言葉がある通り、なにかの区切りというのはあっていいと思います。復興活動や復興支援は日常的な行為こそ価値がある、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、書きますよ私は。震災から3年目に思うこと。

結論から書くと、
世界中に友だちをつくろう
と思いますし、おすすめします。

そんなに難しいことじゃないです。
ちょっとお金をためて、一人旅とかすれば、すぐできます。
趣味がある人は、趣味に絡めて旅をすればいいでしょう。きっといい出会いがあります。

2011年3月11日と2013年3月11日の、私にとっての一番の違いは、具体的な友だちの顔がどれくらい浮かぶかってとこです。
2011年には、盛岡と福島に住んでいる友だちのことしか考えられなくて、あとはぼんやりとした「みなさん大変だなあ、ご無事だといいなあ」との思いがありました。
2013年の今は、宮城や福島で出会った友だちの、ご家族とか、お友だちとかのことを思いました。そこには名前と顔がありました。そして、具体的な方がより、強く思えるものだと思います。

もし被災地に行ったことがなかったら、ほんとに何気なく、観光気分で行ってみたらいいと思います。一人でふらふらしてたら、絶対何か出会いがあります、約束します。そして帰ってきてから、顔と名前の分かる人がいる場所のことを、身近に感じるようになります。
例えば私は、九州に友だちがいなかったわけですが、去年福岡や枝光に行ったことで、昨夏の大分の洪水について思いを馳せました。福岡と大分は全然遠いですし、思いを馳せたからなんだって話かもしれませんが、でも、もし九州に行ったことがなかったら、私は多分、大分の洪水になんか気にも止めなかったと思うんですよね。でも、今は九州に友だちがいて、そうするとやっぱり気になる。覚えようとしなくても勝手に覚えてしまう。
その、意識しようとしなくても、自然と考えちゃう、ていう状態にしてくれるのが、友だちをつくることだと思うんです。

いまは北に被災地があり、私が生まれ育った東京は支援する立場ですけど、それはいまたまたまそうなっているだけで、明日関東大震災が起きたら、私たちは支援される側になるわけです。被災者/支援者の立場なんて、あっというまにひっくり返るものだと思います。
支援して欲しいから友だちをつくるわけではないけれど、きっと、ゆるやかに手をつなげる関係が日本中にあったほうが、お互い得だと思います。神戸でのノウハウが東北に役立った、みたいなことが、きっとこれからどんどん起きると思うんです。

今年のはじめにイランに行って、イラン人ていうものに親しみが増しました。いまもうイラン人ていうだけでウェルカムな気持ちです、それくらいいい出会いが多かった、もちろん嫌なこともありましたけど、基本的にはほんとうに旅人に対して寛容を通り越して世話好きな民族です。

核実験とか、人権侵害とか、国境紛争とか、いろいろあるかと思いますが、いや、実際あって話をしてみたほうがいいですよ。話したことないのにイラン人が怖いとか酷いとか決めつけるのはどうかと思います。

で、これはイラン人だけじゃなくて、韓国人や中国人もそうだと思うんですね。
で、もっと言えば、反原発とか、そういうところもそうだと思うんですよ。いま、原発反対の人と、原発容認の人って、お互いディスってるというか、相手をバカだと思ってるフシがあるというか、考えが違う相手の話を聞いてない感じがするんですが、いやいや、違うだろうと。対話の道を閉じてどうするんだと、私は思うわけですよ。

だから、考え方が違うひととも、友だちになってですね、きちんと対話をした方がいいと思うわけです。「自分絶対正しい、相手はバカだから分からない」て思ったら、ほんと、その時点で負けですよ、何に対して負けかというと、人間として負けです。

まあ、そういうわけで、とにかく、世界中に友だちをつくるぞと、そういう気持ちで生きてみるのがいいんじゃないかと、そう思うわけです。難しくないです。

いろんなところに行って、たくさん見て、たくさん聞いて、少しを話せばいい。そんなに世界中を回らなくても、隣の町でも、駅でも、県でも、島でも、隣の家でもいいかもしれない。今自分がいるところから少しはみ出してみる。

私はそんなことが、世界を救うと思います。

仙台で3月23日から25日まで、ワークショップをやることになりました。

色々考えたんですけど、結局いつもやってることをやろう、と思ったので、基本的にはいつも東京でやってることをやります。ここ1年で、いろんな地域の人と出会って、「異文化」と「交換」ていうのが、すごく面白いな、と思っていますので、たくさんの背景を持ったひとたちと、お互いの持ってるものをやりとりできれば、充実した時間になるだろうと思ってます。単純に、泊まりこみで演劇やるのとか、すっげー楽しいので、もうぜひ来ちゃってください。東北の友人知人への転送も大歓迎です。

仙台で会いましょう。

http://arct.jp/walking/index.html
以下webから転載です。

****
Street 6 黒澤世莉と歩くと。。。

はじめまして。東京で演出家をしている黒澤世莉と申します。
ご縁があってARC>Tでワークショップができて、とてもうれしいです。
「多地域から集まったひとびとが交換する面白さ」が味わえる、ARC>Tならではの凸凹した集まりが出来るんじゃないかしら。
でも、特別なことはしません。いつも東京で、俳優たちと真剣勝負をしている内容を展開します。
東北と言わずいっそ全国からのご参加をお待ちしてます。

時間堂 黒澤世莉

ガイド:黒澤世莉(時間堂)
アシスタント:菅野貴夫(時間堂)
ナビゲーター:原西忠佑

●Aトラック
全日程を通して行われるプログラム。
日時:3月23日(金)18:30〜21:30
   3月24日(土)13:00〜19:00
   3月25日(日)13:00〜19:00

●Bトラック
イントロダクションとして「共通言語」を獲得する時間。
1回のみでも参加出来るプログラム。
日時:3月23日(金)18:30〜21:30

会場:せんだい演劇工房10-BOX 別館 能-BOX
場代:一般2,000円 学割1,000円 あるくと券1,500po(各回)
募集人数:15名程度 ※申込人数が多数の場合は抽選
お申込み:こちらのフォームからお申し込みください。
【応募締切:2012年3月16日(金)】

□参加条件
東北で舞台表現に携わる、または志す16歳以上の男女。
Aトラックは全日程参加可能な方。
※23日はAトラック、Bトラックの同時開催となります。
※主に実演家向けの内容になると思いますが、スタッフの方でも参加可能です。

■黒澤世莉 プロフィール
佐藤佐吉賞優秀作品賞、演出賞受賞。スタニスラフスキーとサンフォードマイズナーを学び、時間堂として活動を開始。劇団の他「王子小劇場プロデュース」「劇団朋友」等の演出も手がける。「俳優の魅力を活かすシンプルな演劇」が一番面白いと考えて、俳優と観客の間に生まれ、瞬間瞬間移ろうものを濃密に描き出す。指導者としても新国立劇場演劇研修所や円演劇研究所、俳優指導者アソシエーションなどで活動中。

この間気づいたんですが、原子力発電が悪いわけじゃないんじゃないかしら。

反原発とか、脱原発とか、そういうことを論点にすると、よく分からなくなってしまう。

考えがまとまらないで気持ち悪くなってたのだけど、論点を発電方法から、政治の体制や東京電力という組織に移したら、納得がいった。

発電方法はともかく、東京電力は、賠償責任を果たして、破産したらいいと思う。

会社組織や政治の仕組み、メディアの制度疲労は明らかに起こっていて、改善したらいいと思う。具体的な方法は分からないけど、変えないといけないのは間違いない。

そして原子力発電は、いままでがんばって電気を作ってくれたことをねぎらいつつ、だんだん無くなっていけばいいと思う。

問題の主語を原発にすると、頭が混乱する。


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明日は仙台に行ってきます。芋煮会ですって。山形だけかと思ったら、宮城や岩手や東北いったいにある文化なのねえ。


キコ、第三稿があがったそうです。VIVA TSUYOSHI OGURI!

7月15日に宮城で撮ってきた写真たちです。アップしていいものか考えたのですが、写真が語ることもあると思うのでアップすることにしました。

東北道や仙台市内は、地震や津波があったことなんか分からないようにちゃんとしています。仙台市内からしばらく高速道路に乗ると、少しづつ整理されていないガレキが見えてきます。高速道路が津波の被害を食い止めた、という話を実感します。

私たちが行ったのは震災から4ヶ月立っていたので、石巻でも女川でも、道路の真中に車両や船舶がある、というような風景はなく、ずいぶん撤去作業が進んだようでした。それでも、脇に寄せはしたものの片付けきれていないガレキや、満杯になりそうなガレキの集積所など、被害の途方も無い大きさ。4ヶ月という時間は、復興するには短すぎる、生々しさを感じるには長すぎる。

まだまだ、これからです。

【石巻】
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印象に残っている言葉を並べよう。

ARC>Tの鈴木拓さんと、アリオスの大石時雄さんが、震災後の一番重要なことのひとつは
「ひとと関わること」
だとおっしゃっていた。全然別の場所で、別の日に、同じ意味の発言が出た。

鈴木さんと大石さんは、ラディカルというか、極端というか、こういうひと好き。興味深いお話をたくさんうかがえた。

鈴木さんと、ARC>Tの川村智美さんとお話ししているときのこと。「まず変わらないといけない、そのためにも外の人たちと関わりを深めるべき」という趣旨の鈴木さんと、「まず内側の人たちで力を合わせて落ち着かないといけない、変わるのはそのあと」という川村さんのお話を聞いた。外から来た自分には想像できない、被害の大きい被災地の当事者にしか共有できない底深さがあった。仙台は一見すると活気にあふれていて、震災のことを忘れそうになってしまうけれど、ふとした瞬間にその爪痕が垣間見える。

ARC>Tの千田みかささんから、ワークショップの帰り道に伺ったこと。
「なんとなく、被災地だから落ち込んでなくちゃいけないような雰囲気を感じることがあります。被災地だからっていつも悲しんでるわけじゃないんです。私たち、けっこう笑って生きてますよ」
みかささんは活力に満ちあふれた、楽しいおばちゃん。ワークショップもとっても素敵で、新しい気づきがたくさんあったんですが、それはまた別の機会に。

女川病院の前に七夕飾りがあって、そこの短冊には日本語だけでなく、外国語の願いもたくさん飾られていた。
「にほんが☆ なおりますように☆」
という短冊があった。

2011年7月15日(金)、16日(土)の2日、宮城と福島に行ってきました。

宮城は、仙台と10-BOX、塩釜、石巻、女川を見てきました。作並温泉に泊まって、いいところでした。
福島は、いわきといわきアリオスに行きました。

今回の東北ツアーは、「舞台制作者」を支援するNext
http://www.next-nevula.co.jp/
の川口さんが企画とコーディネートをしてくださって、私は甘えてくっついて行ったわけです。川口さん、郡山さんはじめ、ツアーの参加者の皆様にはほんとにほんとにお世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。

そして、ディスプレイ越しに見ていた風景を体感したりもしたんだけれど、それよりも人との出会いが心に残っています。仙台の10-BOXやARC>T
http://arct.jp/
の、千野さん、鈴木さん、川村さん。
いわきアリオス
http://iwaki-alios.jp/
の大石さん。貴重なお話をありがとうございました。ほんとうに勉強になりました。

毎月行きたいです、東北。なにしろ私には、何も出来ないです。なにも出来ないことが分かったので、せめて東北の人達と関係を築けたらいいなと思いました。

ひとも良かったですが、場所も良かったです。10-BOXは10年ぶりくらい、アリオスは初めて行きましたが、ほんと、いいところです。あんなところで公演したい、って思わせてくれる場所ぢからがあります。

細かくはまた次のエントリーで。書けるかしら。書きたいけどなあ。
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インターチェンジで見かけたツバメさん。

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