「ハンサム部」こと旅する演出家:黒澤世莉blog

Director Seri Kuroawa's blog / 旅する演出家 黒澤世莉のblog

カテゴリ: 映画

26
ナショナル・シアター・ライブ「スカイライト」を観てきた黒澤世莉です。
http://www.ntlive.jp/

いつもどおり、安定安心、信頼のNational Theatre Live印。楽しませていただきました。

三人芝居。名優ビル・ナイは言うに及ばず、三人とも素晴らしいお仕事をされてます。「スカイライト」に限ったことではなく「欲望という名の電車」も「二十日鼠と人間」も同じです。余計なことはせず、必要なことはする。シンプルで美しい演技でした。

ネタバレはおしらせのあとで。

19
TOHOシネマズの下にある、コレド日本橋の名前の分からぬお店で美味しいもの。

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
■東京
http://jikando.com/workshop.html

[特別クラス:身体と感情とテキストの融合と拡張] 発表会と振り返り
7月12日(日)14:30~ 無料

[演技:オープンクラス]
7月 13日(月) 19:00〜22:00
7月 15日(水) 19:00〜22:00
7月 20日(月) 19:00〜22:00
7月 25日(土) 13:00〜16:00
7月 27日(月) 19:00〜22:00

[演技:中級クラス]
7月 31日(金) 19:00〜22:00

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

【演出します】高校生と創る演劇「赤鬼」
2015/11/7~8 at 穂の国とよはし芸術劇場PLAT

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

「スカイライト」ネタバレ。台本読んでないので記憶頼りですが、勘違いなどあったらご勘弁を。

トムの妻アリスの存在がこのおはなしの陰の主役だなあと思いましたよ。夫の浮気相手が家族同様に可愛がってた女、という最低の経験を抱えて死ぬ、舞台に出てこない人物。彼女の痛みを思うと、舞台上の二人のやりとりも、ずいぶん自分勝手に見えるなあ、て思ってました。

「スカイライト」て良いタイトルだよね。アリスの天窓。閉じた世界の唯一の窓。どんなにきれいな風景でもくすんで見える晩年。一方で、キーラも含めた彼らの幸福な家族生活が、一瞬でも存在した、その風景こそ「スカイライト」なんだよなあ、て思ったわけです。

30
黒澤世莉です。演出家仲間の田中圭介さんに勧められたので観たら良かったので、感謝の気持を伝えました。

せり「超いいよ」
たなりん「よかった、ぼくまだ観てないです

ズコー。でもまあ、いい御縁をいただけたのでよし。

雪の轍
http://bitters.co.jp/wadachi/

ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督作品。トルコ映画ですね。あんまり観たこと無い。そういやアスガー・ファルハディ監督「別離」に通じる雰囲気がある。あれはイランだけども。

シェークスピアの引用が印象深いけど、お話的にはチェーホフとドストエフスキーを混ぜた感じ。んー、この2つを混ぜたって言われてもラーメンとカレー混ぜたみたいでピンと来ないと思うんだけど、人間関係や広がり方はチェーホフっぽくて、言葉の使い方や葛藤の表現の仕方はドストエフスキーっぽいんだな。そんで、この2つが好物の私にとってはまことに素敵な映画でした。

ギャーンギュギューンドガドガバギバギ、みたいな映画もいいんだけど、長く残るのはこういう映画よね。これは演劇でも言えて、凝った舞台美術、動く照明、クールな爆音、そういうのはあんまり残らない。これは嗜好の問題で、いい悪いって話じゃなくてね。そういうもののクオリティーを上げられても、わたしは別に魂は引っ張られないんだよね。

「雪の轍」は、絵作りも美しくて、そういう意味でも美しいんだけど、わたしが心惹かれるのはそういう部分ではない。役柄の納得できる行動と、それの引き起こす事件の説得力、それを支える俳優の活き活きとした演技、そして練りに練られた台詞の数々、結果積み重なっていく物語。そういうものを面白いと思うし、また観たいと思う。

だから、自分で作るものも、自然とそういうものになっていくよね。奥行きのある台詞と、充実した俳優たちがいれば、それで演劇はいいのだ。映画さえそうだよ。

DVD2016年1月29日発売予定ですって。


同じヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の「昔々、アナトリアで」も観たいなあ。


こっから先おしらせの下はネタバレするので、読みたくない人は読まないでね。

53
新宿武蔵野館の帰りは、よってこやの醤油ラーメン。新宿で600円でこの味はお得だと思うの。
http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13000897/

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
■東京
http://jikando.com/workshop.html

[特別クラス:身体と感情とテキストの融合と拡張] 発表会と振り返り
7月 5日12日(日)時間未定

[演技:オープンクラス]
7月 6日(月) 19:00〜22:00
7月 13日(月) 19:00〜22:00
7月 15日(水) 19:00〜22:00
7月 20日(月) 19:00〜22:00
7月 25日(土) 13:00〜16:00
7月 27日(月) 19:00〜22:00

[演技:中級クラス]
7月 31日(金) 19:00〜22:00

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

【演出します】高校生と創る演劇「赤鬼」
2015/11/7~8 at 穂の国とよはし芸術劇場PLAT

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

ネタバレ
そういうわけで個人的には大満足だったのだけど、最後のモノローグだけはいただけないなあ。ちょっとずっこけた。まあ、アレがあるから終わるってのも分かるんだけど、いままで散々、沈黙と表情と、動物を使ったメタファーだけでやってきたのに、最後語っちゃうんだ、声にエフェクトかけてっ。てズッコけた。まあ、瑕瑾だけどもさ。

刑務所帰りがお金を燃やすところはしびれるね。あのあと目を腫らしてるのとかもいい。あの役者さんいいなー。まあ、出てる人みんな超絶上手いんだけど。嫁があの金の使い道に困る、ていうか自分の事業で使いたくないっていう気持ちはひじょーに分かるが、だからといって、上から目線の施し(しかも復讐心まで混ざってる)に、貧者にも当然ある自尊心が反発する、てのはとてもいいシーン。双方悪意はないんだけどね。。。傷つくよね。。。しかも燃やしちゃったあと「なんでオレあんな大金燃やしちゃったんだろう?」てなるよね、間違いなく。あー悲しい。

舞台俳優くずれの金持ちとその家族が、恵まれた環境でウダウダ言ってる、ていう、しょーもない設定ちゃしょーもない設定。そういう意味では環境の設定の仕方はチェーホフ的だよね。

家族の間で語られる言葉たちの濃密さ加減はドストエフスキー的。何の話してるかついていけてないもん正直。でも、論理的に飲み込みきらなくても、俳優たちがしっかり腑に落として発話してるから、素直に聞けるし、退屈もしないんだよねえ。大きい事件が起きるわけではないけど、そこに在る葛藤を読み取れれば面白く観られる。逆に言えば、そこで話していることに興味が持てない人には退屈な映画なんだろうけど、そういう人は「マッドマックス」とか「チャッピー」とか、考えなくても楽しく観られる映画を観てたらいいと思う。

芯から悪い人は一人も出てこないけど、なんでか上手くいかないのよねえ。というのは、世界を本当にうまく切り出している作家だけが出来るやつだよね。

日本人がちょいちょい出てくるのが面白い。

気に入った台詞はいくつもあるけど「良心の名のもとに他人を攻撃する奴は卑怯者だ」ていうのは好きだなあ。ほんとうに、良心とか常識とかを持ち出すことで、誰かを責めて自尊心を保つ、ていうのはみっともないことだよねえ。でもやりがちだよねえ。

3時間超えでも全然くもなく観られちゃう*個人の感想ですので、ふわっと行っちゃいなよ。

39
マッドマックス怒りのデスロードを観てきた黒澤世莉です。いやー、ずっと半笑いで観てましたね。

「え、世莉さんそういうの観るんだ」て思われそうですが、そこのあなた、正解。基本的に観ません。SFは好きだけどアクションとかバイオレンスとか冒険者は興味関心薄いのね。

でもまあ、たまたま他に観たい映画も少なく、SNS上でのオススメ数も多く、それじゃあたまには気分を変えてみようと思い立ったわけです。

あと、水や煙が出てきて、客席ががっつんがっつん動くらしい『4DXRデジタルシアター』とやらも未経験なので、いっちょやったろうと。はい。これもSNSかなんかで「マッドマックスは4DXで観るべし」みたいな記事を読んだ記憶があったしね。

香り、風で“映画”を体験!お正月は[4DX]が楽しめる映画館へ
http://matome.naver.jp/odai/2141963355594908101

都内は豊洲と平和島だけしかないみたいなので、豊洲行こうと思ったらはや売り切れらしく、さすが平和島さんはガラッガラだぜ状態だったので、平和島に行きましたよ。青春時代を過ごした大田区よひさしぶり。大森駅前のプリモはアトレに変わっていたよ。

でまあ映画の感想ですが「バカバカしカッコいい」につきますね。徹底的になんも考えなくてもいいように、ギャーンバリバリーンズゴーングワッシャーンです。

4DXどころか3Dも初めてでした、そういえば。というわけで、そのへんのテクノロジーは、まあ普通に楽しかったです。富士急ハイランドのガンダムライドを思い出したかなあ。あれがもっと長くていい感じになったよ、みたいな。で「マッドマックス」はたしかに4DXで観たほうがいいなあ、ていうか、向いてるなあ、て思いました。これでSF観たいわ。

でまあ、こういう映画に物語のこと書くのはナンセンスだと思うんですが、よくできてるなーて思いました。主人公二人と悪役がすっげー口数少ないのが最高にクールでした。ラストもいいよねー。黙ってるところがカッコいい。なんで、基本雄叫びとかエンジンとか爆発とかを聞いてました。それだけ聞こえれば十分。

まーでも、そんなことより出てきてすぐ死ぬ脇役たちと意味不明な仕掛けとガジェットをひたすら消費して愉しめばいいって映画ですね。いやー、ほんと細かいところがいいや。ドラマーとギタリストとか。振り子ファイターズとか。ババア軍団とか。口移しニトロとか。人間血液袋よか。とくにギタリストくんは最高だったな―。

お話は多分すぐ忘れますが、かっこいい枝葉はそうとう記憶に残りそうな映画でした。

00
平和島競艇場が目の前よ。

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
■東京
http://jikando.com/workshop.html

[特別クラス:身体と感情とテキストの融合と拡張] 発表会と振り返り
7月 5日12日(日)時間未定

[演技:オープンクラス]
7月 6日(月) 19:00〜22:00
7月 13日(月) 19:00〜22:00
7月 15日(水) 19:00〜22:00
7月 20日(月) 19:00〜22:00
7月 25日(土) 13:00〜16:00
7月 27日(月) 19:00〜22:00

[演技:中級クラス]
7月 31日(金) 19:00〜22:00

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

【演出します】高校生と創る演劇「赤鬼」
2015/11/7~8 at 穂の国とよはし芸術劇場PLAT

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

image
「幕が上がる」にまんまと泣かされた黒澤世莉です。早稲田松竹で明日まで「花とアリス殺人事件」と併映してるから観たらいいよ。

「花とアリス殺人事件」は、ふつうに面白かったな。計算され尽くした上手さ、みたいなものとの対極のおはなし。隙間の多さを観客が補完する気持ちよさがあるやつ。いい意味でなんでもないおはなし。

「幕が上がる」はなあ。。。あんまり褒めたくない謎の自意識があるんだけど、クライマックスとか関係なく、かなり早い段階の、なんでもないところで泣かされたからなあ。本広監督なのか、原作オリザさんなのか、脚本喜安さんなのか、ももクロなのか、その全部がよい仕事したのか、分からん。

観てよかったです。

あと、ももクロが5人なんだー、て学びました。

さて、6/26(金)から、時間堂のスタジオtoiroan 十色庵一周年イベントがはじまりますよー。グランヴァン飲み比べとか、演劇関係ないこともやる楽しいお誕生会です。もちろん演劇っぽいことも、ちょっとはやりますよ。詳細はこちらをごらんください。
http://handsomebu.blog.jp/archives/52333794.html


image
新宿シアターミラクルで、劇団員國松卓の出ているカカフカカ企画のコント公演を観てきたよ。バカバカしかったよ。日曜日までやっているよ。

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
■東京
http://jikando.com/workshop.html

[特別クラス:身体と感情とテキストの融合と拡張]
7月 5日(日)〜7月 12日(日) *全6回

[演技:オープンクラス]
6月 22日(月) 19:00〜22:00
7月 6日(月) 19:00〜22:00
7月 13日(月) 19:00〜22:00
7月 15日(水) 19:00〜22:00
7月 20日(月) 19:00〜22:00
7月 25日(土) 13:00〜16:00
7月 27日(月) 19:00〜22:00

[演技:中級クラス]
7月 31日(金) 19:00〜22:00

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

【祝一周年】toiroan 十色庵 一周年イベント
http://handsomebu.blog.jp/archives/52333794.html
2015年6月26日(金)〜29日(月)

【演出します】高校生と創る演劇「赤鬼」
2015/11/7~8 at 穂の国とよはし芸術劇場PLAT

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

41
映画好きからおすすめされたものを無条件に飲み込む黒澤世莉です。

「チャッピー」
http://www.chappie-movie.jp/

南アフリカを舞台にした楽しい映画でしたね。ロボットが魂を持つ系。まーSF好きには楽しかったです。
ニンジャとヨーランディー面白いな―って思ってたら、“ダイ・アントワード(Die Antwoord)”ていう実在するミュージシャンなのね。

「セキュリティーのセキュリティーゆるすぎ」とか「ムース出撃させても事態解決しないやろ」とか「意識をメモリーカードに保存できるんなら早くそうしとけや」とか、細かい突っ込みどころは満載だけど、いいんですそういうことは。「チャッピーかわいいよチャッピー」て言ってれば。

怒り目になるとこが萌えポイントでした。ギャングスタ!あと「テンション」ほしい。

まー、渋いドラマを観たい方にはお勧めしませんが、単純な勧善懲悪ではないし、世界観も複雑だし、SF好きにはお勧めです。

00
toiroan 十色庵 一周年イベントまであと2週間。直江が踊っています。

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
■札幌
http://jikando.com/workshop/478-201506sapporo.html
〔昼:だれでも演劇ワークショップ〕6月10日(水)16:00〜18:00
〔夜:俳優のための基礎クラス〕6月10日(水)19:30〜22:30

■東京
http://jikando.com/workshop.html
[演技:オープンクラス]
6月 12日(金) 19:00〜22:00
6月 15日(月) 19:00〜22:00
6月 22日(月) 19:00〜22:00

[演技:中級クラス]
6月 17日(水) 19:00〜22:00


黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

【祝一周年】toiroan 十色庵 一周年イベント
http://toiroan.tumblr.com/
2015年6月26日(金)〜29日(月)

【演出します】高校生と創る演劇「赤鬼」
2015/11/7~8 at 穂の国とよはし芸術劇場PLAT

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

46
稽古をガン見するヒザイミズキの息子と、ヒザイパートナーさんが稽古場に遊びに来たよ、黒澤世莉です。出演者全員揃った話はおいといて、映画の話をします。

img_0
「セッション」
http://session.gaga.ne.jp/

話題の映画ですね。映画好きから好評、音楽分野からは「ないわー」との反応で、さあ、どうか、と思って拝見しました。

結論からいうと「音楽版『巨人の星』だなー」と思って楽しみました。これは知人が言ってた感想で、的確だなあと思いましたよ。

「芸術家を教育する」というお仕事をしている立場で言うと、こういう「スパルタで芸術家が育つ、愛があれば虐待もOK」みたいな映画は、フィクションとしてだけ楽しんで欲しいなぁ、と思いますね。

あれじゃアーティスト育つ<潰す、なりますわ。

で、最後のシーンのアレは、音楽を愛する人間としてはナシだろう、て思ったねえ。そのへんがもったいない。

ま、でも、「巨人の星」読んで「大リーグ養成ギプスは児童虐待だ!」て怒るのはナンセンスですからね。まあ、そういう感じです。

引っかかってしまう部分があった分だけ、もう一歩入り込めなかった、感動ってとこにはいかなかったなあ、てのが正直なところ。ともあれ、面白かったです。

次辺りのBlogでは「チャッピー」の感想かZenFone2の2週間インプレッションいきたいもんです。

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
■札幌
http://jikando.com/workshop/478-201506sapporo.html
〔昼:だれでも演劇ワークショップ〕6月10日(水)16:00〜18:00
〔夜:俳優のための基礎クラス〕6月10日(水)19:30〜22:30

■東京
http://jikando.com/workshop.html
[演技:オープンクラス]
6月 8日(月) 19:00〜22:00
6月 12日(金) 19:00〜22:00
6月 15日(月) 19:00〜22:00
6月 22日(月) 19:00〜22:00

[演技:中級クラス]
6月 17日(水) 19:00〜22:00


黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

【祝一周年】toiroan 十色庵 一周年イベント
http://toiroan.tumblr.com/
2015年6月26日(金)〜29日(月)

【演出します】高校生と創る演劇「赤鬼」
2015/11/7~8 at 穂の国とよはし芸術劇場PLAT

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

55
先日のブログで「インターステラ―」が面白かったって話を書いたので、今回は「ゴーン・ガール」について書く黒澤世莉です。

ゴーン・ガール
http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/

デビット・フィンチャー監督作品。「セブン」「ソーシャルネットワーク」が有名だけど、わたしゃ「ファイトクラブ」がなんといっても大好き。あのエドワード・ノートンは最高。

なんだか「愛」とか「失踪」とかが重要っぽいですが、こりゃコメディです。ええ、誰がなんと言おうとコメディです。前半はサスペンスって言ってもいいですが、これは後半のオチに向かって進む質の悪い、そして上質なブラックコメディです。あたしゃチェーホフを思い出しながら見てました。

「ねえよ、ありえねえ」と思いながら「でもあるかも、あるあるかも」と思わされる状況の数々。ことに男女の気持ちが離れていく様の丁寧さはたまらん。センセーショナルなシーンが記憶に残りがちだけど、出足の丁寧な組み立て方こそ真骨頂だと思う。

たとえば、ニックの双子の妹マーゴが最初に着ているTシャツに書いてある「protect your nuts」てのが、もういい。直訳すると「木の実を守れ」だけど「お前のキチガイどもを守れ」て読める。
【20150111追記】英国在住のともだちから「キンタマ守れ」だよってご指摘頂きました。ありがとうございました。
書いてあるとおり、彼女はキチガイどもを守るために悪戦苦闘するわけだ。マーゴがんばるんだけどなあ、かわいそうだわ。

弁護士も、いかにもいそうで良かった。超優秀だしナイスガイだけど、金はしっかり取るし、ひっじょーにドライ。刑事は賢く情に厚くカフェイン中毒で仕事一筋、だけど法の力には限界があって出来ないことがある。このへんの描き方も秀逸。

主演二人の良さは、もうホウボウで書かれているので割愛。

マーゴと、エイミーの両親(なんならそもそも種を撒いたのは彼ら)は、原作では片がつくんだろうけど、2時間強の時間では決着がつけられなかったっぽい。このへんの描かれ方不足なんか、原作読みたくなる感じで良かったです。

わたしは見ながら、チェーホフを思い出しました。ゲラゲラ笑ってゾッとする。そいう映画です。もうタイトルも「アメージングエイミー」にしちゃえよ、て思いました。完璧なエイミー怖い。

というわけで正月の退屈さを吹き飛ばしてくれる映画紹介でした。

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
http://jikando.com/workshop.html

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

11
1月1日はひさびさに映画の日を堪能した黒澤世莉です。正月ヒマで死にそうなら映画でも観やがれ、見るなら「インターステラ―」か「ゴーン・ガール」が面白いよ。

で、今回は「インターステラ―」の話です。

http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/

「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン監督最新作。ハードSF。3時間弱の長編。
「ダークナイト」の世界が好きな人なら超絶オススメ。簡単には割り切れない問題に直面して苦しむ人間たちの葛藤が、これでもかとてんこ盛りになってます。だから観ろ。以上。

だとあまりに不親切なんで、もうちょっと書きます。

ハードSF部分も充実で、SF大好きっ子はそのへんだけでも面白いんだけど、「SFとか興味ないわ―」て方も、親子の人間ドラマとして楽しめると思います。なんでSF好き、親子物好きには安心してオススメできる。わりときちんと感動させてくれます。が、たんなる家族ものだと判断するのは早計です。

家族ものっぽいシーンがSF的に重要な意味を持ってる。伏線の貼り方が、もう超精巧。職人芸。というわけで、SFと家族ものが高いレベルで融合していて、なおかつ物語として意味があります。家族の愛だけでなく、人間の業や、滅び行く世界とどう対峙していくべきか、という哲学まで踏み込まれて描かれています。小難しくはないのでご安心を。

宇宙船関係の描かれ方がNASAの資料映像っぽいのも、分かってるわノーランさんて気持ちにさせる。ブラント博士の黒板の計算も、意味がある数式になってるらしい。いやはや、そういうとこ、いいよね。最高。

長さは全然気にならない。なんならもっと長くていい。わたしあのシーンの続き観たいもの。

注目キーワードは「かわいい」。なによりアン・ハサウェイがかわいい。これは完全にわたしの趣味の話なんで忘れてください。アン・ハサウェイ以上にマーフがかわいい。じつはお兄ちゃんトムもかわいいけど、やっぱマーフがかわいすぎるので仕方ない。トムは父親を見送るシーンが良かった。マーフのシーンが長いから地味になってるけど、すげえいいと思うんだよね、男の親子の描かれ方。で、それ以上に可愛いのがTARS。TARSかわいいよTARS。ユーモア100パーセントでお願いしたい。CASEもKIPPもかわいいよ、てかKIPPカワイソス。ていうくらい連中にヤラれました。TARSってどんなキャラかって?

知りたきゃ観なさいよ。

というわけで「インターステラ―」のオススメでした。IMAXで見たほうがいいといいますが、わたしは近場の映画館ですませして、それでも十分面白かったです。上映がそろそろ終わりそうなので、お正月休みに見ちゃうのがいいんじゃないかな―。

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
http://jikando.com/workshop.html

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando

趣向「解体されゆくアントニン・レーモンド建築旧体育館の話」のリーディんぐです。面白い。自分で演出しといてアレだけど面白い。Ustreamってリーディング向きだなと思った。

3分くらいから始まります。

顕史郎さんとか清水宣晶にすすめられたので。演出冗長なところもあるが、良くできた映画。三谷さんはすごい。舞台版が見たい。

2004年12月20日@新宿

↑このページのトップヘ