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旅する演出家、黒澤世莉です。

2020年4月29日現在、コロナウィルス感染症の流行拡大対策で、多くの方がいままでの日常を過ごすことが出来なくなっています。医療従事者のみなさまには感謝です、ありがとうございます。その他お仕事をされる方も、自宅待機をされている方も、自覚があるかないかは別として、大変なストレスにを抱えていらっしゃると思います。どうか自分に優しく毎日を過ごしてください。

いまわたしは、小劇場を支援するクラウドファンディング「小劇場エイド基金」をお手伝いしています。こちらについて、みなさまにご紹介して、賛同いただけるかたにはご協力いただきたくてこの記事を書きました。


「小劇場エイド基金」ってなに?
5/1にMotionGalleryにてはじまる予定の、全国30-40箇所の300席以下の小劇場を支援するためのクラウドファンディングです。



まだはじまっていないので、MotionGalleryのwebがありません。スタートしたらこのページでも告知しますね。でも、はじまるまえに「支援先の小劇場」「賛同してくれる方」を募りたいのです。ご案内するために仮に自分のblogで紹介記事を書いています。

詳細は変更する可能性もありますが、以下のような方針で調整中です。
・手を上げてくれた日本全国の小劇場(300席以下)を支援する
・5月にプロジェクトをスタートさせ、6月末には支援をする
・各劇場に100万円の支援を目標とする


詳しい情報については、「小劇場エイド基金」の元になったプロジェクト「ENGEKI HEROES」のnoteに詳しく書かれています。現在の賛同人の方々のお名前やリターンも確認できますので、ご一読ください。
小劇場エイドの元になった企画はこちらです。




だれがやっているの?
ステージチャンネルの仲さんと、サンモールスタジオの佐山さんが発起人をやってくれています。わたしは賛同人の一人として、企画のお手伝いをしています。
正直に言って、少人数の手作り企画です。告知や広報も残念ながらまだまだ出来ていないというのが現状です。


演劇のクラウドファンディングいっぱいない?
演劇を支援する、というクラウドファンディングは、いくつかあります。
ただ、いまのところ日本全国の300席以下の小劇場に絞って、6月中に支援するというものは他にはありません。

劇団や個人とあわせて劇場を支援する企画、行政に働きかけて支援を募る運動などは現在も確認されています。今後、劇場を支援する仕組みはいくつか出てくるのではないかとも思います。

前提として、演劇を応援したいという気持ちはみんな共有できるのではないかと仮定しています。ですので小劇場エイド基金としては、できるだけ各企画と情報交換しながら、横の連携をとりつつ協力していきたいと思っています。

個人的には、あまりバラバラになってしまうと、外の方からみて分かりにくくなってしまうので、そういう状況は避けたいなと思っています。たとえば、お互いの情報をまとめたり、できることをがんばってみますね。


お願いしたいこと

1.情報を拡散してほしいです
「小劇場エイド基金」は、5/1スタートに向けて調整中ですが、まだはじまっていません。しかし、クラウドファンディングの性質上、支援先の劇場はスタート前に決める必要があります。また、小劇場を支援したいという方には、ぜひお名前を頂戴したいと思います。そのためには、いま告知を広げる必要があります。

よかったらSNSなどに発信するさい、 #小劇場エイド というハッシュタグをつけてください。このハッシュタグで、たとえば「〇〇小劇場で観た△△の作品が最高だった!」みたいなコメントをいただけると、全国の小劇場の方や劇団の方、みんな元気がもらえるのではないかなと思います。わたしだったらとても嬉しいです。

2.支援先劇場に登録してほしいです
劇場登録フォーム

https://forms.gle/UhfcYxvFG71DQWaG6
(現状ENGEKI HEROESとなっておりますが、「小劇場エイド基金」に統合します)


3.賛同してほしいです
賛同人登録フォーム

(現状ENGEKI HEROESとなっておりますが、「小劇場エイド基金」に統合します)


さいごに
黒澤世莉として個人的なことを書かせていただきます。
わたしは時間堂という劇団をやっていました。2012年、2015年に全国ツアーを行いました。また、全国のあちこちでワークショップをやらせていただきました。

北海道、青森、宮城、新潟、長野、静岡、三重、京都、大阪、兵庫、岡山、福岡、全国あちこちの劇場や施設で、演劇活動をさせていただきました。ひとに出会い、笑ったり苦労したりして、美味しいごはんを食べていい景色をみて、なんならいい温泉に入りました。

とくに各地の劇場、演劇人たちには、信じられないくらいご協力いただきました。宣伝や広報、仕込みやバラシ、打ち上げの美味しいもの、などなどなど。

東京に住んでいると、東京が演劇の中心だって思いがちですし、実際にそういう部分はあると思います。でも、全国に演劇をやるひと、それを体験したいひと、観たいひとがいます。

これから100年後、200年後の日本の社会を想像したとき、どこか一箇所で演劇が賑わっているより、いろんな地域で独自の個性的な演劇が見られる方が、ワクワクするんですよね。

きっと、支援がなくても演劇は死なないでしょう。5000年くらい人類に寄り添ってきましたから。いまでも、ほっといたらやっちゃうようなひとだけが演劇をやってるわけですし。
しかし、いまある演劇をつくる場所、つくるひとを失ったら、いまある豊かさをしばらくは、おそらく100年単位で失ってしまうことになるとは思います。

演劇にできること、演劇が社会にできることも、きっとあるはずです。そういう可能性も育んでいきたいな、残していきたいなと思います。そのために、いまわたしは小劇場を支援するお手伝いを選びました。100年後の日本人が「昔の日本人は文化を軽んじてて恥ずかしいな」て思わなくて済むように、いま自分に出来ることをしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。よかったら力を貸してください。いっしょに小劇場を支えていただければうれしいです。