ほぼ週刊黒澤世莉です。雨ですねえ。春ですねえ。春ということで、あちこちの演劇活動も本格化してきました。そのことはまた後日。

さて、毎度おなじみ、National Theatre Liveのちょうちん記事です。いや、提灯記事じゃないです、だってなんももらってないもん。お金払って観てます。

P_20170416_185321
というわけで、もろもろスケジュールの合間を縫って、幸運にも観に行けた『ハングメン』の感想を書きます。

ナショナル・シアター・ライブ
http://www.ntlive.jp/




マーティン・マクドナーはイギリス人の作家。アイルランドのことばっか書いてるけどイングランド人。

日本での上演を観ても、あんまりピンとこなかったけど、『ハングメン』を観て腑に落ちた。

マクドナーの作品には、笑っちゃうくらいクズしか出てこない。『ハングメン』もクズしか出てこないんだけど、そのクズさが、非常にアイリッシュというかブリティッシュというかイングリッシュというか、とにかく日本人の気質からは「理解は出来るけど肌には馴染まない」部類のもの、なんだと思う。

品のある異文化を演劇化することより、下品な異文化を演劇化するほうが、難しいのかもなあ、て思った。あんまり深く言語化してないです。

でまあ、『ハングメン』は気持ちよくチンコチンコ言ってるクズどもが、ヒドイ目にあったりヒドイ目に合わせたりするさまを堪能しました。

ラストの幕切れも好き。最後の最後に、時代に取り残される心細さを一瞬だけ垣間見せるなんて。きっとマクドナーも演出もシャイなんだろうなー、て思った。

そんなこと言うとふくれっ面をされそうですが。

というわけでマクドナーの面白さを教えてくれてありがとうございますな上演でした。でも自分で演出は、いいや、とも思ったよ。

どっちにせよオススメです。関東関西愛知福岡の方は、観られるから観てください。

それではみなさま、また来週。




____________________おしらせ____________________

黒澤世莉マイズナーテクニックによる俳優ワークショップ4/29土[大阪]

https://www.facebook.com/events/1646047855703739/



「演劇の街」下北沢に「演劇グッズ専門店」【観劇三昧下北沢店】がオープン:毎日いますよ(11:00〜20:00/水曜定休)
http://entre-news.jp/2016/12/35282.html