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黒澤世莉です。今日も三名の方が見学にいらしってくださって、貴重なご意見を伺えました。ありがとうございました。いただきました松島屋の豆大福、美味しゅうございました。

時間堂『ローザ』まであと10日。あっという間ですねえ。明日からは公演会場の十色庵で、舞台美術や照明を仕込んでの稽古になりますから、今日が最後の外の稽古場でした。

自分たちのスタジオを持って、スタジオを貸し出していて、貸出に人気が出ると、今度は稽古場を外にしないといけなくなる。このへんは痛し痒しですねえ。

これからはレジデントカンパニーがいなくなるので、十色庵、遠慮なくガンガン使ってください。

さて。

通し稽古をしました。『ローザ』は時間堂がよく上演する一幕物ではないです。一つの場面をじっくり見せる人間ドラマ、というより、あちこち吹っ飛ぶ不条理劇です。ですので、一幕物をじっくり煮詰めてつくる作り方とは、また違う手法が必要です。

吹っ飛ぶシーン群の中に、そうはいってもドラマの要素が強いシーンがあります。言ってみればそれらのシーンが『ローザ』の背骨になります。

その背骨を煮詰めるような作業をしました。

やっぱり、人物がただ対話をしているだけじゃなくて、きちんと生活をしている、行動をしているシーンになると、一つ品質が上がります。

俳優はついつい、書いてある台詞を喋ることに一所懸命になってしまいます。けど、台詞を喋る以前に、その空間で生活をしています。その場の人物たちと関わっています。昨日と明日の間に今があり、その延長線上に人生があります。

そういう部分を掘り下げると、演劇って面白くなります。そういう部分の工夫は、どう喋るかとか、どう動くかとか、そんなつまんないことを考えるより、ずっと遊びがいがあります。

一発で正解にたどり着く、なんてことは絶対にない。だからいつも、トライアンドエラー。挑戦すればしただけ、自分がやってて面白い、エキサイティングな演劇として帰ってきます。

というわけで、演劇つくるときにキャラクターを掘り下げるとかシーンを成立させるとか、よく言われることをやるためにはどんなことしたらいいのか、ていう話でした。

そういう、物語の背骨の上で、さらに演劇的に飛躍するお遊びがあるんですけど、通し稽古を見てくださったなんの前知識もない方々が「あ、けっこういいんじゃないスカ」的なリアクションで安心しました。

まだまだ質をあげられると思うので、最後まであちこちいじっていこうと思います。

結果、全然違うものになっても面白いしねー。

びっくりするぐらいアクセス数が伸びてる劇団員ロングインタビュー。菅野貴夫が公開されました。なんで伸びるんだろうか。。。解散する劇団の劇団員て何考えてんだろ、てことに興味があるのかしら。

ロングインタビューvol.3 菅野貴夫
http://blog.livedoor.jp/jtc2009/archives/2037597.html

私と貴夫の関係は、分かりやすくいうとモウリーニョとリカルド・カルバーリョみたいなものです。「何を言っているのか分からねーy」というあなた、ロングインタビューを読めば分かる、かもしれません。




____________________おしらせ____________________

●演出作品 Plays
女性革命家の生涯を、花束で抱きしめる物語
時間堂 最終公演 『ローザ』 [12/21~30] at 十色庵 [赤羽]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52390095.html


【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
http://toiroan.tumblr.com/


【キャンペーン】黒澤世莉を2万円で売ります【先着5名様】
http://handsomebu.blog.jp/archives/52361098.html