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大阪に来て2度めの洗濯をしました黒澤世莉です。他府県で二度以上お洗濯するのは豊橋以来ですね。そういえば一年前の豊橋で、高校生と創る演劇『赤鬼』ワークショップで滞在したなあ。今年も同企画が進んでいる様子が漏れ聞こえてきて、彼らの充実した日々を思うとときめきますね。

一方こちらも充実を通り越して熟しきった、熟れきった日々を送っております。

大阪ディレクターズワークショップ・リアルタイムまとめfromTOKYO(#dws_wing)
http://togetter.com/li/1012677

3日目は全体の雰囲気に、だいぶ加速感がついてきた印象です。収斂していってますね。

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優先順位と時間配分について書きます。

3日目に印象に残ったことは「あなたはなにが面白いの?」ってことです。DWSは4日間での創作になるので、なんでもかんでも実験はできません。ある程度目論見がないと、品質を高めるのは厳しい。そういう意味で初日のプレゼンまでの準備がとても大事です。

順調に行けば、初日2日目あたりで「あれ、これ要素ぶっこみすぎた?」とか「少なすぎた?」とかなるんだと思うんですよね。そういうとっちらかった時に「で、オレは何を面白がってるんだ?」て、落ち着いて考えられるといいと思うんです。

DWSやってて、色々な批評をいただくわけですけど、それっていうのは「味わい」と「品質」でいったら「品質」に言及してくるわけで、そこで自分の意図や目論見と違う効果が出てたり、うまく理解されてなかったら、そこはちゃんと説明出来たほうがいいわけです。

で、意図がわかれば、批評する側も「そういう意図なら、こうしたほうがいいんじゃないか」とか「今聞いても、そのようには見えません」とか「なるほど、言われてみるとそういう部分はありますね、気づかなかったです」とか、意義深い反応はできるっていうか、役に立てると思うのね。

迷ったら、「全部削って/一つだけ足して」でも観たい「面白いもの」を自分で探したほうがいいと思います。

で、その上で、4日間の時間配分はやっぱり大事です。やりたいこと全部はできない。てことは「取捨選択」が必要になってくるわけです。

ぜんぶやる、が不可能な以上、演出家は「優先順位」つまり「時間配分」が重要ですよねってはなしです。

ひょっとしたら、一番重要な演出を成功させるために全時間を投入したほうがいいかもですし、バランスよく演技、読解、空間と手を入れたほうがいいかもしれませんし。

結局、リーダーは何を見たくて、なにを求めていて、舞台上で最低限これが表現されないと困っちゃう、ていう、そのポイントを抑えるためには「優先順位」と「時間配分」を決めましょう、てはなしです。

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そうやって必死に時間をやりくりしてチャレンジしても、あえなく玉砕というのがDWS伝統のパターンなんですが、それにめげなければどこかでいいことありますので。

夜遅くまで残って、作戦を練る演出たち。そしてワークショップ参加者がいなくなってから、スタッフのみなさんの仕込み作業がはじまります。

影に日向にサポートしてくださるスタッフの皆さんがいるから、DWSが出来るんですね。ありがたいことです。感謝。

感謝の形は成果で示すわけで、明日も5チーム楽しくがんばりましょう。

____________________おしらせ____________________

【演出します】2016年の時間堂は【12ヶ月連続上演】

時間堂レパートリーシアター8月20日(土)『夏だ!一番時間堂まつり』
at 十色庵





【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
http://toiroan.tumblr.com/


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