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黒澤世莉です。写真はレパートリーシアターを観に来てくださった佐藤孝治さん。

『ゾーヤ・ペーリツのアパート』リハーサルは、ほぼ二ヶ月、8時間30回です。最初は週に2、3回、最後は毎日、というリズムです。いままでは2ヶ月3時間60回くらいだったのですが、3時間1コマと捉えると、時間の使い方はだいたい一緒ですね。

最初の三回は、ほぼ以下の進行で行われています。
・最初のミーティング、その日の進行を共有
・ウォーミングアップ、ムーブメント基礎30分から1時間
・シーン:台本読み
・休憩
・ウォーミングアップ:発声やメンテナンス30分
・シーン:台本読み

で、だいたい休憩込みで7時間強でおわらせてるんじゃないかなあ。

いままではメッチャ基礎練習してました。主にリラクゼーションからのリピテーションですね。「リラックスして集中すること」が極めて重要な事だし、リピテーションは時間堂の演劇の基本の「シンプルなやり取り」にいくために一番効率いいですからね。手段として。

で、まあ、今回はリピテーションはほとんどやってません。人数が多すぎて、十色庵じゃ収まんないからです。ムーブメントや歌のレッスンもありますし。そのぶん、プレ稽古なんかでちゃんと取り組めてたんじゃないかな、て思います。

カンパニーの重要な哲学があるなら、それはしっかり共有するべきだと思います。遠回りに感じるかもしれませんが、本番前の大変な時期、基礎を共有しておくこと(あるいは共有しようと務めること)は、最後に効いてくると思います。

今回の時間堂でいえば、「シンプルなやり取り」に関する練習は、足りてないといえば足りてないけど、現実問題には左右されてしまいますからね。その時出来る範囲でのベストを毎回考えていかないといけません。し、達者な人が多いから、大丈夫でしょう、て思ってます。

マイズナーテクニックだけが、練習方法じゃないしね。

まあ、基礎大事つっても漫然と人狼やダンスやっててもしゃーないと思います。台本出来てないからって理由でね。演出家は台本ないとなんにもできないようなもんです。稽古初日にだって遅いくらいです。稽古の1ヶ月前には渡してあげたいですよねえ、台本。

ね、ほしいよね、俳優さんたち。

次回は「稽古4回目:台本読みのやり方」です。

____________________おしらせ____________________

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時間堂レパートリーシアター8月20日(土)『夏だ!一番時間堂まつり』
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【次回本公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」
2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
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