昨日のBlogの「STスポット」表記が「STスポッと」になっていたことにいま気づいた黒澤世莉です。ちょっと、誰かおしえてよ。
せっかくなので放置します。
昨日無事に二日目を終えて、本日が千秋楽です。はやいですが、三日間6ステージできることは、足りないといえば足りないし、でも一ステージよりはよっぽどいいなとも思います。
学びのための公演数は、ある程度ステージ数を確保してほしいものです、どの学校も。
なぜかといえば、観客が演劇をつくり、俳優を育てるからです。
生身の俳優として、生の観客と出会う、というのは、本当に特異な経験です。学級会でも会議でも結婚パーティーでもいいんですが、人前にたつてのは緊張するし心臓バクバク言うし変な汗かくし、疲れませんか。俳優なんてやったこともなければ、やりたいとも思わない、世の中の殆どの方が共感してくださるかと思います。
特別な行為なんですよ、演劇の上演って。稽古場でやったことを、ただそのまま物理的に劇場に持っていけば出来る、ってものじゃない。稽古場で俳優たちが行うことは「稽古」であって「上演」ではない。
観客が入って、はじめて「稽古」したものが「上演」になるんです。作った料理が、人様の口に入ってはじめて「味」になるのと一緒だと思います。
「上演」について。まず、最初のステージは、いままで稽古でやってきたことがが出来たり、それ以上に上手くいったりします。もちろん失敗もあります。当たり前です、はじめての本番で、なにもかもがうまくいくわけ無い。むしろ失敗から学ぶわけです。
二度目のステージでは、観客が見ている状態というものより積極的に味わっていきます。その怖さがわかってくるのも二度目からです。一度目は無我夢中だったりもしますから。その中で、前回うまく行かなかったことを修正できるか、チャレンジしていきます。
やがて「俳優」にとって、「観客」とともに時間を過ごす「上演」というものが、どういうものなのか、おぼろげに掴めてきます。これを三度、四度と繰り返したあとのことです。
しっかりその営みの意味が分かるとか、それこそ何年も何十年もたたないと無理です。すくなくとも、私も未だに分からないことだらけです。分からないことが分かるための二〇年弱だったんでしょうね。
一度目より二度目のほうが、驚くほど伸びるんです。未熟であるということは、伸び代が大きいということです。上演の回数が多ければ多いほど、成長曲線は早く、高くなっていくでしょう。
ぜひ、演劇学校の関係者のみなさまは、予算や人材や予定など様々な予定を万事お繰り合わせの上、学生たちに数多く、観客と触れる機会をつくっていただきたいと思います。
この文章で、俳優や声優の発表公演が「一回上演したらいいだろう」というものでないことが、ご理解いただけたらうれしいです。
本当に、観客が演劇をつくるんです。本当に、本当に。
いつも足をお運びくださる観客の皆様、ありがとうございます。
リノリウムばりの床面を、諸事情ではがしたりしましたよ。バミリをするとか、張り替えるとか、そういうことも学びですねえ。
というわけで千秋楽なんですが、ご興味あったらお越しくださいよ。おかげさまで完売御礼みたいですが、ま、演劇ってもんは来りゃなんとかなる場合が多いじゃないですか。こういうとこ私ほんとに無責任ですねー。あはは。
授業してます:ヒューマンアカデミー横浜校パフォーミングアーツカレッジ進級公演「花のゆりかご、星の雨」3月26日(土)〜28日(月)at STスポット
http://handsomebu.blog.jp/archives/52366389.html
悔し涙は成長の糧です。そこからがスタート。応援してます。
【キャンペーン】黒澤世莉を2万円で売ります【先着5名様】
http://handsomebu.blog.jp/archives/52361098.html
2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】
4月15日(金)16日(土)『人の気も知らないで』『ロミオ中止』at 十色庵
http://handsomebu.blog.jp/archives/52365685.html
【時間堂ソシオ(共同運営者)募集】時間堂主催公演の全演目がご覧いただけます。ともに文化をつくりましょう。
http://handsomebu.blog.jp/archives/52360535.html
時間堂レパートリーシアター
5月13日(金)14日(土)『いちごの沈黙。』他
at 十色庵
【次回本公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
http://toiroan.tumblr.com/
【ワークショップ情報】4月
http://handsomebu.blog.jp/archives/52367204.html
せっかくなので放置します。
昨日無事に二日目を終えて、本日が千秋楽です。はやいですが、三日間6ステージできることは、足りないといえば足りないし、でも一ステージよりはよっぽどいいなとも思います。
学びのための公演数は、ある程度ステージ数を確保してほしいものです、どの学校も。
なぜかといえば、観客が演劇をつくり、俳優を育てるからです。
生身の俳優として、生の観客と出会う、というのは、本当に特異な経験です。学級会でも会議でも結婚パーティーでもいいんですが、人前にたつてのは緊張するし心臓バクバク言うし変な汗かくし、疲れませんか。俳優なんてやったこともなければ、やりたいとも思わない、世の中の殆どの方が共感してくださるかと思います。
特別な行為なんですよ、演劇の上演って。稽古場でやったことを、ただそのまま物理的に劇場に持っていけば出来る、ってものじゃない。稽古場で俳優たちが行うことは「稽古」であって「上演」ではない。
観客が入って、はじめて「稽古」したものが「上演」になるんです。作った料理が、人様の口に入ってはじめて「味」になるのと一緒だと思います。
「上演」について。まず、最初のステージは、いままで稽古でやってきたことがが出来たり、それ以上に上手くいったりします。もちろん失敗もあります。当たり前です、はじめての本番で、なにもかもがうまくいくわけ無い。むしろ失敗から学ぶわけです。
二度目のステージでは、観客が見ている状態というものより積極的に味わっていきます。その怖さがわかってくるのも二度目からです。一度目は無我夢中だったりもしますから。その中で、前回うまく行かなかったことを修正できるか、チャレンジしていきます。
やがて「俳優」にとって、「観客」とともに時間を過ごす「上演」というものが、どういうものなのか、おぼろげに掴めてきます。これを三度、四度と繰り返したあとのことです。
しっかりその営みの意味が分かるとか、それこそ何年も何十年もたたないと無理です。すくなくとも、私も未だに分からないことだらけです。分からないことが分かるための二〇年弱だったんでしょうね。
一度目より二度目のほうが、驚くほど伸びるんです。未熟であるということは、伸び代が大きいということです。上演の回数が多ければ多いほど、成長曲線は早く、高くなっていくでしょう。
ぜひ、演劇学校の関係者のみなさまは、予算や人材や予定など様々な予定を万事お繰り合わせの上、学生たちに数多く、観客と触れる機会をつくっていただきたいと思います。
この文章で、俳優や声優の発表公演が「一回上演したらいいだろう」というものでないことが、ご理解いただけたらうれしいです。
本当に、観客が演劇をつくるんです。本当に、本当に。
いつも足をお運びくださる観客の皆様、ありがとうございます。
リノリウムばりの床面を、諸事情ではがしたりしましたよ。バミリをするとか、張り替えるとか、そういうことも学びですねえ。
というわけで千秋楽なんですが、ご興味あったらお越しくださいよ。おかげさまで完売御礼みたいですが、ま、演劇ってもんは来りゃなんとかなる場合が多いじゃないですか。こういうとこ私ほんとに無責任ですねー。あはは。
授業してます:ヒューマンアカデミー横浜校パフォーミングアーツカレッジ進級公演「花のゆりかご、星の雨」3月26日(土)〜28日(月)at STスポット
http://handsomebu.blog.jp/archives/52366389.html
悔し涙は成長の糧です。そこからがスタート。応援してます。
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【キャンペーン】黒澤世莉を2万円で売ります【先着5名様】
http://handsomebu.blog.jp/archives/52361098.html
2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】
4月15日(金)16日(土)『人の気も知らないで』『ロミオ中止』at 十色庵
http://handsomebu.blog.jp/archives/52365685.html
【時間堂ソシオ(共同運営者)募集】時間堂主催公演の全演目がご覧いただけます。ともに文化をつくりましょう。
http://handsomebu.blog.jp/archives/52360535.html
時間堂レパートリーシアター
5月13日(金)14日(土)『いちごの沈黙。』他
at 十色庵
【次回本公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
【ご利用受付中】静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」
http://toiroan.tumblr.com/
【ワークショップ情報】4月
http://handsomebu.blog.jp/archives/52367204.html