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に向かい合う黒澤世莉です。写真は早稲田の杜。

これも東京の風景であって、意外と緑もあるわけで、そういうところ結構好き。生まれ育った街だから、当たり前といえば当たり前かもしれませんが。

ふわふわしたイメージでは「ああ、南の島で暮らしたーい」とか燦々と太陽が輝いてごろごろしながらココナッツジュース的なね、あるじゃないですか。でもそれ毎日出来るのかって話ですよ。まあそもそもそんな生活が可能かって話もあるんですが。可能であっても毎日ゴロゴロしてたら飽きると思う。とはいえ、基本的にあったかい海が近いところで生きたいなー、なんて真面目に考えもする。

東京で40年生きてると、忙しいのに孤独というか、忙しい上に孤独というか、そういう状態になってますわたくし。わたくしの他にもそういう方は多いのではないでしょうか。人生において二大つらいことの多忙と孤独をずーっと味わい続けるてのはいかがなもんかと思います。あ、ワーカーホリックの人は別ですよ。働くことがストレス発散て人たまにいますからね、そういうひとは多忙でハッピーでいいと思います。が、そんなの極稀ですよ。

ま、実際問題として孤独はどうにもなりません。ある意味芸術が成り立つのも孤独がどうにもならないからですし。demo、忙しいの部分はなんとかなるんじゃないか。そしてこの忙しいっていうのは、べつに仕事が多いって意味ではない。仕事が多きゃもう少し幸せになってる、つまりお金が多く貰えてればってことね。でもまあ、お金も今の問題の本質じゃないので置いとく、大事なことだけどね。

じゃあ東京には何が多いのかって情報なんだよね。情報が多すぎる。そして情報というのは、人間を疲弊させると思うんだよねえ。

情報にアクセス出来ないって状況はとってもNGで、中国とか北朝鮮とかやっぱよくないよなーと思うんだけど、情報が多すぎるってのも健康に悪いんじゃないかだぜ。

東京を出ればハッピーになれる、てさすがにそこまで安直じゃないので、どこで生きたって苦労はあるのは分かってる。一方でどこで住んだって住めば都なんだと思う。

東京から離れれば、少なくとも「あーアレも行けるな、コレも行けるな、行きたいな、コレも出来るな、アレもしたいな」みたいな状況を強制的にリセットできるからね。こんなに毎日何でもある街ないから、ほんと。

そうすれば、忙しいっていう状況から離れられるんじゃないかしら。もちろん東京にいたってできるひともいるだろうけど、わたしゃ物理的に変化しないと無理です。

突然ですがわたしあと20年くらいで死ぬと思うんですよね。ま90まで生きるならあと50年ありますけど、そんなに生きてどうするの?とも思うし、若い演劇人に道を譲らなきゃカコワルイ、ていまのじーちゃんたち見てると思うのね。

でまあ、人生ラスト20年だとしたら、どこで生きたいか、どこで死にたいか、てのを考えるわけですよねえ。

東京か? 生まれ故郷だし悪くないけど、いまいるのは飽きた。
他の地域? 長期間東京を離れたことないので、田舎でハッピーかは行ってみないと分からん。

とか考えたとき、どこでもないのが一番いいわって思っちゃったんですよね。コレはアレですよ、住所不定無職の中年が誕生する前ぶれですよ。

資産がないから高等遊民にはなれませんが、高等遊民的な生き方が出来るんじゃないかな、と模索中。

まあ、ちょっと色々模索中です。一周回って東京に居続けるかもしれないし、気がつけばブルキナファソにいるかもしれませんし。地域とか外国で面白いこと仕掛けたい人がいたら声かけてくださーい。

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たまには自撮りでも。後ろに陽気なおじさんが写っているね。

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