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考えている黒澤世莉です。写真はシアター象の鼻と友だちの子供。

子連れ観劇をめぐる哲学の話:ヒザイミズキの、日々の旅。
http://d.hatena.ne.jp/zaikichi/20151216/p2
かく言う私も、自分に子供が生まれるまでは、まったく無関心というわけでは無いにしろ、ホンワカ他人事にしか考えられなかった。こんなにも観劇することが大変であり、こんなにも観劇できないことが辛く疎外感を感じることだとは、想像もつかなかった。

もちろん、他のお客様に迷惑かけるようだったら、客席から出て行けばいい。その方が親としても気が楽だし。てか、それは子供に限らないけど。

そういうお約束で、みんな共存できないだろうか。そんなことは、理想だけの夢物語だろうか。

まだ、議論は途中です。

「どういう観劇環境を用意するかは、その劇団の哲学」とは、堂主の言葉。


できれば全文読んでいただければと思うのですが。

あなたは劇場の客席は、どこまで開かれることが望ましいと思いますか? と聞いて回りたい。

て書いたらリアクションをいただいたので、共有します。

Aさん:子供向けの演目なら一緒に見たいけど、子供向けじゃない演目なら別部屋で子供を預けられる設備と保育士がいれば気兼ねなく観れるな〜って思います。

Bさん:託児付だとそれだけで「おっ!見に行こうかな〜♪」という気持ちになりますね。ただ、私は子供向けのものでない限り、子供と一緒に観劇は反対派です。他のお客様にもご迷惑だし(それを気にしながら冷汗かきながら見るのも嫌だ)、見るからにはじっくり観劇したいし、観劇中くらいは離れていたいです(笑)。


ヒザイは、大人向けの演目も、選択肢として子どもと一緒に見られる環境があるのは、フェアなことだと言っています。わたしもそれに賛成しますが、一方で演目によっては子供に見せたくないものもあるだろうと思っています。

幼児の情操教育と、パフォーミングアーツの関係を論じている良い本があったら教えてください。そういう基礎教養が足りないわ。

客席を提供する、てことが「静かにできる大人」だけに限定されていることって、じつは公平じゃないよな、とか。ヒザイと話してて思ったんですよね。世の中には「静かにできる大人」以外の人も一杯いるし、そういう人が芸術に触れる機会が少ないのは不平等だよ。そういう意味でシアター象の鼻、とかはいい企画ですよね。

「どういう観劇環境を用意するかは、その劇団の哲学」て言ったのは自分ですが、考えて結論を下すのはハードですね。「演劇を観る・作る・体験する面白さをすべてのひとに」がtoiroan 十色庵のコンセプトですが、「すべてのひと」って、なんだろう。

多くの方のご意見をお伺いしたいです。そして、みんなで考えていくことは、大切な気がします。

____________________おしらせ____________________



【演出します】
http://handsomebu.blog.jp/archives/52354763.html
言祝ぎ
2015年12月19日土 at 王子小劇場

時間堂レパートリーシアター・ワークインプログレス
2015年12月28日月・29日火 at toiroan 十色庵


黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら:2016年のお仕事募集中
http://jikando.com/member/seri.html ご連絡は info@jikando.com まで

ワークショップ情報

*2015年で時間堂主催WSは終了します。いままでありがとうございました。

http://jikando.com/workshop.html
[演技:ベーシッククラス]
12月14日(月) 19:00〜22:00

[演技:アドバンストクラス]
12月23日(水・祝) 14:00〜17:00

だれでも:演劇体験クラス
12月20日(日) 10:00〜12:00




【大阪】俳優:演技ベーシッククラス1月16日(土)12:00〜15:00

【大阪】だれでも:演劇体験クラス1月17日(日)12:00〜14:00

http://jikando.com/workshop/529-2016osakabc.html



【大阪】演出家や劇団主宰のためのマイズナー・テクニック入門・座学と実践

1月15日(金)〜17日(日)

http://jikando.com/workshop/528-2016osakaa.html

静謐な演劇空間「toiroan 十色庵」一般貸出スタート
http://toiroan.tumblr.com/