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ひさびさに全員揃ってうれしい黒澤世莉です。ほうぼうで涙が流れる健全な稽古場です。

高校生と創る演劇「赤鬼」、去年の「転校生」のチームから聞くには聞いていましたが、高校生の都合でなかなか揃わないよと。実際出演者が全員揃うと、それだけで「ああ、しあわせ」と演出チームの顔がほころぶくらいです。まあ仕方がない、修学旅行や模試は行っていただかないとね。あくまで本業は学業です。

そういう環境にいると、16人全員が揃って演劇が出来るっていうのは、とってもありがたいことなんだなあ、って実感します。ふつうに演劇つくってると「全員いて当たり前」になっちゃうからね。

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いま、ここに、ひとが集まるって、奇跡なんだろうな。

それをなんとなく受け取ってしまっているけれど、かけがえの無いものなんだろうと思います。失ってから気付くたぐいのものです。失ってから気付くのはダメージでかいので、いまのうちに自覚できて良かったです。

16歳のころ、自分がこれだけがんばれたかっていうと、ちょっと無理だった気もします。だから、いまの彼らといっしょに演劇をつくっていると、えらいな、と思います。16歳のころ、私はもっと自意識過剰で人の話を聞かず、鼻持ちならないのは全部自信の無さの裏返し、みたいな高校生だったんじゃないかしら。

高校生のころ、こんな16人に入れたら、えらいハッピーだな、とは今の自分だから思うのであって、当時の自分がその価値を理解できたかっていうと、自信ないです。

だから「赤鬼」に関わる高校生すべてに、尊敬の念を抱いています。

この16人にしか出来ない、この16人になら出来ること。
それが観られたら、この公演は成功する。
それを支えるために、全てのスタッフはいる。

楽しみだなあ。

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今日も中部ビューティーカレッジのみなさんが来てくだいましたよ。通し稽古がえっらい時間伸びててびっくりしたりしたけど、演劇づくりはいろんな紆余曲折があるもんです。

来週のいまごろは公演準備中だっ。今日も粛々と、やるべきことを楽しんでやります。