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オクラと豚コマのカレーと黒澤世莉です。

いわゆる安保法案が可決しましたね。賑やかな話題になってます。

オオカミ少年は誰なんだろうなあ、て考えてるんですよね。オオカミが来ると思って騒いでいるけど、本当に来るのかしら。もしオオカミではなかったとしたら、騒いでいるうちに誰にも聞いてもらえなくなって、本当にオオカミが来たときにも信じてもらえなくなっちゃう。そういう状況になっちゃうんじゃないかなって。そういう状況のほうが、よっぽど怖いんじゃないかなって。

「地獄への道は善意で舗装されている」てよく言いますよね。多くの人が良かれと思って行動しているんだと思うんだけど、その善意に知性が欠けている場合、たいへんな事態になっちゃうんじゃないかな、て思います。これはモラルではなく知性。じつはモラル自体はあんまり問題にならない、ていうか規律を重視する人ほど、タガが外れた場合に危険なことをしてしまう可能性が高い。セイラム魔女裁判なんかはその顕著な例だよね。最近だと、良かれと思って福島に人は住めなくなる系のことを喧伝した方々なんか、モラルあっても冷静さが足りなかった例だと思うのよね。結果として、福島の方々に非常につらい思いをさせた、あるいはいまもさせている、と思うんです。

10年後20年後にならないと、あのとき平和に貢献したのは誰か、なんてことは分からないわけで、それこそ岸首相が退陣した安保条約改正は、何十万人もデモにひとが来て、でも少なくともそのあと50年の日本は平和だったわけでね。そりゃベトナム戦争やイラク戦争に加担して平和も何もあるかって話もできるけど、じゃあ安保破棄して武装したほうが良かったのか、あるいは安保破棄して武装しないってウルトラCがあるのか。わたしには、そのほうがより平和で豊かな国になったっていう仮説は、ちょっと信じられないです。

わたしは、別に自民党の支持者でも安部首相の支持者でもないです。し、この安保法案が日本をより良くするとも思ってないし、なんならダメな感じだと思ってます。ただ、この法案によって戦争への道が開かれる、みたいなことはないんじゃないの、て考えてる。それこそ10年後に、あのときは間違ってましたって泣いて謝るかもしれませんが、でも、これ言っとかないのも腰が引けてんなと思うので、書きました。

今この国における、戦争への筋道っていうのは、もっと別のところにあるんじゃないかな。それは、興奮状態における思考停止と同調圧力が問題になるんじゃないかな。前の戦争の時も、市民一人ひとりが冷静さを失い、正義感にかられた結果だったんじゃないかと考えてます。

具体的に問題はなんだって聞かれると、分からないんだけど、いまの政権がずっといて対抗する政党がないみたいなことは、大きな問題だと思う。

政治が社会が狂っているとして、それに対抗する有効な手段、投票率を上げるとか、まともな野党を育てるとか、そういうことしか思いつかないけど。そのためには、ひとりひとりの国民が知性を上げるしかないんじゃないかしら、て思ってます。

いまの日本はわたしがつくっていて、そこに起きていることには責任がある。

____________________おしらせ____________________

ワークショップ情報
■東京
http://jikando.com/workshop.html
[演技:オープンクラス]
7月 20日(月) 19:00〜22:00
7月 25日(土) 13:00〜16:00
7月 27日(月) 19:00〜22:00

[演技:中級クラス]
7月 31日(金) 19:00〜22:00

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

【演出します】高校生と創る演劇「赤鬼」
2015/11/7~8 at 穂の国とよはし芸術劇場PLAT

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando