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丸木美術館に行ってきた黒澤世莉です。

丸木美術館
http://www.aya.or.jp/~marukimsn/
原爆の図丸木美術館は、画家の丸木位里・丸木俊夫妻が、共同制作《原爆の図》を、 誰でもいつでもここにさえ来れば見ることができるようにという思いを込めて建てた美術館です。

丸木夫妻は、広島に投下された原子爆弾の様子をいち早く目撃し、代表作となる《原爆の図》をはじめ、 戦争や公害など、人間が人間を傷つけ破壊することの愚かさを生涯かけて描き続けました。

この美術館では、そうした丸木夫妻の生命への思いを受け継ぎながら、芸術家としての二人の活動を紹介しています。

不勉強ながら、この美術館の存在も、「原爆の図」という作品も丸木夫妻も存じ上げませんでした。先日上演した時間堂「衝突と分裂、あるいは融合」をご覧になった方が「ここで上演したら面白いんじゃないかしら」とおっしゃっていたとうかがい、足を運んでみることにしました。

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東武東上線つきのわ駅から30分ちょっと歩くと着きます。バスは何時間に一本なので、歩くか車がいいのでは。つきのわ駅からの眺めはこんな感じ。のどかな道をお散歩するのもいいものです。駅前にも途中にもお店が少ないので、軽食は最寄り駅で用意ましょう。駅前のスーパーは、私たちがついた9:00すぎには開いていませんでした。

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つきのわ駅からてくてく30分歩いて行くと、こんな感じで看板が見えてきます。たぶん駐車場もここ。

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さらに奥に分け入ると、美術館が見えてきました。

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美術館の前には、東屋や離れがあります。素敵な建物群で、ここも入れるみたい。川もいいながめで、散策コースもあるようです。

展示内容ですが、特別展もやっていましたが、やはり「原爆の図」の印象が残りました。学芸員の岡村さんに聞いた話によると、いまの50代以上の方にはとても有名だそうです。ところが、40代以下の方になると、とたんに知名度が下がるそうです。どうりで私も知らなかったわけです。

「原爆の図」の印象は、なまめかしいな、と感じました。恐怖や凄惨さよりも、生命力を感じました。いやもちろん怖さも感じるんですが。

観てよかったです。

いまのようなご時世になる前から、丸木夫妻は反原発運動をやられていたそうで、その影響もあって、館内には冷暖房がないそうです。実際私たちが行った12月はとても寒かったので、防寒はしっかりしていってください。

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2階の「落書きコーナー」には、こたつとクレヨンがありました。紙は私たちが行った時はなかったので、持って行ったらいろいろ楽しく書けそうです。窓からの眺めも良いです。

学芸員の岡村さんによると、1階奥のアウシュビッツの図や南京大虐殺の図がかかっているスペースで、加藤登紀子さんのライブなど、イベントをやられているそうです。大迫力の芸術作品の前でパフォーマンスする、てのはなかなか胆力がいるなあ、と思いました。

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帰りはこんなコミュニティバスで、100円で東松山駅まで行けました。数時間に一本なので、時間にはお気をつけて。

なんだかんだで、都内からはドアツードアで2時間くらいかかります。お弁当と水筒を持って、ピクニックがてら行くのがオススメ。わたしも春にまた行きます。

____________________おしらせ____________________

札幌劇場祭 TGR2014 特別賞 作品賞 を受賞しました。
ありがとうございました。
http://www.s-artstage.com/2014/tgr2014/news/2014/12/257/

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劇団時間堂次回公演全国ツアー「衝突と分裂、あるいは融合」[東京 大阪 仙台 札幌 福岡]情報はこちら
http://handsomebu.blog.jp/archives/52300693.html
大阪・仙台・札幌、福岡、東京でいただいた感想のまとめです。いい感想一杯もらいました。ありがとうございます。
http://togetter.com/li/729848

ワークショップ情報
http://jikando.com/workshop.html

黒澤世莉 (時間堂・演出家) のプロフィールはこちら
http://jikando.com/member/seri.html

時間堂がつくった、演劇をみるつくる体験する場所「toiroan 十色庵」リノベーションの記録。気軽に遊びに来て下さい
https://note.mu/jikando