黒澤世莉です。時間堂「森の別の場所」東京公演も残すところあと2ステージとなりました。はじまったらあっという間だと思っていたけど、本当にあっという間ですね。

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働く原田優理子

観ていて自己ベストの演劇作品だと思うし、こんなのできるチームは今の日本にいないだろと思うし、満足納得です。リリアン・ヘルマンの台本は奥深いし、わたしの翻訳は洒落てるし、スタッフチームは献身的だし、俳優たちは勇敢かつ規律がある。結果現前する作品世界は、欲望渦巻く愛らしい人間たちの3時間、破滅を破滅のままうけいれてすがすがしささえ感じさせる演劇になっている。

なのに、まったく動員がついてこない。この事実に、自分が素敵だと思うものは世界に必要とされていないなと思う。少なくとも、多くの人に波及する力はないんだなと思う。なにしろもう一週間11ステージやってるからね。このインターネット社会、SNS全盛期、口コミの広がりは早くなっているはずで、受け入れられてればもっと動員が伸びると思うよ。

不甲斐ないし、情けないです。作家というより主宰としてですね。このチームに目に見える数字をださせたかったけど、現状非常に厳しいです。彼らの仕事の不足ではなく、自分のプロデューサー的力不足だと認識しています。

評判自体はいいです。まとめ参照のこと。
http://togetter.com/li/562316
でも動員に繋がっていない。いや繋がってないことないんだろうけど、過去の公演と比較して減っいてる。この作品を求めているひとはいるかもしれないけど、だとすればその多数と出会ってないんだね。

時間堂の作品を愛好してくれるひとは当然いて、そういう人たちに向けての発信はしていきたい。だけどそれに安住して、閉じた世界になるのはさけたいなあと思うわけです。外に向かって開かれた団体でありたい。

作りたいものは変わらないし、作るものを変える気も無いので、これからどうしていこうかな、と思う。いまは目の前の作品を、もっとすごいものにするために全力を尽くす。それが楽しいからね。それが楽しくて演劇やってるからね。自分が見たいものを誰も作っていないから自分で作るわけだからね。

たとえば、各論として
●リリアン・ヘルマンのような作家よりチェーホフのようなネームバリューのある作品をやればいい
●3時間は敬遠されやすいので、60~90分くらいの見やすい時間の作品をやる
●重厚でぶん殴られるような演劇体験より、時代に対する批評性があり斬新なものや、ほっこりあたたかいもの、気楽に笑えるもの、この3つのほうが売れる

みたいなことは分かるけど、ふーん、て感じだねえ。チェーホフはやりたいよ。90分の作品もいいよ。でもねえ、それはうちじゃなくてもできるしねえ。。。

演劇はかたちが残らないからいいですね。私たちがどれだけの作品を作ったかなんて、物理的には消滅してしまう。

私は元気です。劇場で待ってるよ。

11/10(日)16:00、11/11(月)16:00のご予約はこちら。当日券は07066593841[時間堂電話]まで。
http://www.quartet-online.net/ticket/moribetsu2013?m=0achddf

「森の別の場所」公演情報はこちら
http://blog.livedoor.jp/handsomebu/archives/52229735.html

●おまけ
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私はものを書くには迂闊すぎるし粗忽すぎるし、ものをつくるには迂闊すぎるし粗忽すぎる。ということを自覚してものをつくろう。

インテリぶってんな、と言われて傷ついたんですが、ならインテリぶるのをやめろよということです。はい。
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なんだかんだ書きましたけど、公演中はハレの日ですからね、毎日この写真なかんじのマインドで生きてますよ。中日打ち上げのセンター原西忠佑と、左の中谷弥生、右の長瀬みなみ。うかれてんなー。