黒澤世莉です。雑司が谷は雨でした。

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昨日の広川治先生とのトークで「なぜこの作品を選んだのか」というお客さまからの質問があったのですが、それに対して「不寛容との戦い」云々みたいな答えをしました。そのあと一日いろいろ考えていて、他人に対して不寛容との戦いを提示するというより、自分自身に起こる不寛容にいかに気づくかだなー、なんて思いましたよ。感情がささくれ立ってると、ほんとに他人に対して不寛容になるからね。

他人に対する想像力をもて、とか、よく言いますけどね。他人を想像することなんてすげー難しいっすよ。自分のものさしでしか測れないからね、たいがい。想像力があるっていうのはつまり、ものさしをたくさん持っているってことだと思うんだけど。センチメートルとかマイルとかキログラムとか貫とか、まあなんでもいいんだけど。

なんでこの作品を選んだのか、てよく聞かれるんですよね。。。「森の別の場所」に限らず。みなさまそういうことに興味がおありなんですね。なんでしょう、同時代性とか、いま起きている事件に対する批評性をお求めなんでしょうか。わたしモチーフがどうあれ「普遍性」が重要であって、同時代性とか興味ないんですよね。だって、起きる事件とかって表層だと思うんですよね。根っこの部分に切り込みたいっす。人間とはどういう生き物なのか、みたいなこと。

「現代特有の問題」とか「多様化する社会」とかいいますけど、そんなに人間は変わってないです。技術的な変化とかで、表面的には変わっていると思いますけど。それこそ出産の仕方が変わるとか、死ぬということがなくなるとか、そういうことでもない限り、いやそんなことが起きたって変わんないんじゃないですかね。

欲得とか業とか、偏愛とか無関心とか、狂騒とか絶望とか、そういうのひっくるめて愛おしい人間の営みを描きたい。切り口は「不寛容との戦い」。これだけで人生賭けて取り組むに足る主題です。

それは、勇敢な俳優たちと、底なし沼みたいな台本の組み合わせであれば、物語の骨子や表面、国や時代の変化は、味付けとかみたいなものだと思います。カレー専門店で、チキンカレーや豆カレーの違いはあるけど、とにかく美味しいカレーが食べられるんだ。みたいなことです。

なんで、ちょっとほっこりしたいな、とか、そういうひとにはおすすめしません。人生に立ち向かいたいとか、すげー悩んでて苦しいとか、ギリギリの人間をみたいとか、そういうひとにおすすめします。
時間堂「森の別の場所」

とか書いてからアレなんですけど、今日11/4(月)13:00は終演後にバカ企画「時間堂文化祭」をやりますよ。うちはゴリゴリ演劇集団ですが、ビールのことしか考えられないようなバカの集まりなんでわりと親しみやすいんですよ。とっつきにくいとおもわず遊びに来てくださいよ。
「森の別の場所」後日談「子狐たち」抜粋リーディングでは、「森別」登場人物たちの20年後の姿が見られます。まさかレジーナが○○なんて、オスカーが▲▲なんて、という楽しいアレになります。
あと「ミスコン」とかあるみたいです。男がやるようです。
あと「たほいや」やります。完全に私の趣味ですね。
くわしくはこちらの動画を。


ご予約はこちら。
http://www.quartet-online.net/ticket/moribetsu2013?m=0achddf

「森の別の場所」公演情報はこちら
http://blog.livedoor.jp/handsomebu/archives/52229735.html