黒澤世莉です。梅雨ですねえ。雨ですねえ。でもそろそろ明けるんじゃないかって予感がします。

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間違い探し (A)オーディション用台本をホチキスで止めてたら、ガルボが挟まったの図

時間堂次回公演のオーディション絶賛開催中です。時間堂は劇団員公演でもない限り、毎回オーディションを開催してます。でまあ、そのへんのことをつらつら書きます。それほど読みやすく書ける気もしないので、気の向いた方だけ読んで下さい。

まず2013年7月にオーディションしてます。いまは2次選考が終わって、最終選考がもうすぐ、てところ。ここ最近の時間堂でのオーディションは

1次 書類選考 無料

2次 ワークショップオーディション 3時間 15人前後 受講料1,000円

3次 ワークショップオーディション 8時間 15人前後 無料

みたいな感じでやってます。

オーディションなんでやんのか、ていうと「開かれた劇団」ていう劇団哲学があるからです。

作家さんには「オーディションでは良い人が来ないからオファーだけにする」とかいう人もいますけど、私はそうは思わないです。いまの時間堂劇団員も、全員初めての出会いはオーディションでした。それは雨森スウ鈴木浩司菅野貴夫から、直江里美ヒザイミズキ、阿波屋鮎美長瀬みなみみんなそうです。大森晴香はプロデューサーだからそういうんじゃなかったけどね。

まだ私達の知らない、素晴らしい俳優さんが世界にはいるはずで、そういう人とのチャンネルを閉じるのはすごく勿体無いと思います。

あと、何度も挑戦してくれる人がいるのも実はとても嬉しく思っています。そういう人が何度目かの挑戦で出演して下さるのも嬉しいです。オーディションでもそうだし、ワークショップや、行っている演劇学校の卒業生とかが来るのはとても嬉しいです。ていうか、もっと来たらいいのに、て思います。うちに魅力がないなら来なくていいけど、出たいなら待たずに門を叩けばいいのに。門はつねにそこにある、叩けよさらば開かれん。

まあ何が言いたいのかって、私の目が黒いうちは時間堂はこれからもオーディションを開催しますので、興味があったらどんどん来てくださいってことです。除く劇団員公演、ですが。
オファーのほうが作品が良くなる、みたいな思い込みをこの世から殲滅しようじゃないですか。

ちょっと話は変わって。




この高野しのぶさんのツイートをみて、そりゃもっともだよなあ、と思いつつ、でもなかなかそうも出来ないよねえ、とも思っています。
小劇場の悪癖として「チケットノルマ」ていう制度があって、これは主に出演者が公演に出る際、あらかじめ決められた枚数のチケットを買い取って、その枚数が売れなければ自分で売上を負担するっていうやつです。たとえば3,000円の公演で30枚のノルマがあって、20枚売れたら、10枚分3万円を負担するってことですね。

私は若いころ、ていうか今でもですけど、このルールが唾棄すべきものだと思っていて、時間堂では1回もやったことないんですが、いまだにやってる劇団は多いです。よそに口出しする問題でもないけど、こういうのはなんか、俳優も仕事って気持ちを生むにはマイナスの効力しかない気がする。

でまあ、オーディション料金については、言われてみりゃ最もだとも思いつつ、企業面接か学校受験かの違いかなー、とか思ってます。仕事の面接に金は払わないわな。でも受験には金払うわな。演劇が仕事だとしたら金払わない方が普通か。こういう慣例にのっとってる事象は、たまに見なおしたほうがいいので、考える切っ掛けをくれたしのぶさんに感謝します。

さて、じゃあ次の時間堂オーディションは無料でやるかっていうと、そこは難しい問題になります。劇団運営はどこも金銭的に厳しいでしょうし、オーディションにはそれなりに経費がかかります。公演予算で賄えよというご意見は最もですが、その公演予算が赤字になってるので、オーディションは赤字にしたくない、ていうのが本音です。理屈としては、ワークショップ部分を充実さているから納得してほしいとは思っているのですが、それも「オーディションだけしてくれりゃいい」て意見には弱いですよね。ま、ただ台詞渡して喋らせるオーディションより、ワークショップを通して見えることが多いので、わざわざそういう形にしてるんですが。

あと、ある程度本気の人を見分けるフィルターにはなってると思うんですよね。でもまあ、これも予想の範囲ですが。次は無料にしてどれくらい来るのか実験してみてもいいかもです。

乱筆乱文失礼しました。

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海とニューサマー

黒澤世莉と時間堂は、今日利賀村演出助手募集、明日ファン感謝デー、7月オープンワークショップ、8月集中ワークショップ、と情報目白押しです。興味があったら
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