「ええ、いまさらっ」という声を押しのけて「劇作家女子会!」のことを書くよ、黒澤世莉です。明日から7月になろうかというのに、2週間も前に終わった公演のことを書き綴るなんて野暮ねえ。

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出演者の集合写真。

そんじゃこの人からいきますか。
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左から、長瀬みなみ、佐々木なふみ。

佐々木なふみさんは、知り合ってから長かったんですけど、初仕事でしたねえ。出来てよかったです。長く続けていると、こういう縁の結ばれ方があって楽しいですね。最後に帳尻合わせてくる感じが面白かったです。今回は長瀬みなみの相手役として、幅広い守備範囲と的確な誘導で物語を成立させる職人芸を見せて下さいました。すごいですよこの人。何がすごいかって、広域守備と物語動線の並列を、きちんと相手役に対するリアクションでつなげているところです。
そして劇作家女子です。今回の公演関係者の中で一番ペンで稼いでいるのはこの人です。稼いでいることがすべてじゃないけど、稼いでいるということはひとつのものさしです。ほんと、俳優力と作家力を兼ね備えてるってえらいこっちゃなって思いますね。

年寄りになってから一緒に仕事したら面白いなー。

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河南由良。うっすら左になふみさんもいる。時間堂グッズのチョウチョブローチを自慢してもらいました

劇団だるめしあん所属の俳優、つまり坂本鈴さんの劇団の劇団員なんですね。いろいろありつつ、足掛け10年以上いっしょにやってる戦友同士だそうです。結果的には大変評判の良かった、難産かつ異端児の坂本鈴「親指姫」ヒロインをやっていただきましたね。身体のキレる方で、アホな段取りを丁寧かつ的確にこなしていただいて、そういうのがすごく大事な作品だったので助かりました。
なふみさんもですけど、由良さんも「肝の太い」方でした。それはとっても大事なことだと思います。

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サービスショット。小学生にしか見えない由良さんとみなみ。
由良さんは舞台上が空いている時間に自主稽古してる時間が長かったので、そういうときは私もヒマで写真とかぼんやり撮ったりしてるので、けっこうあるんですけど、そればっかアップすると由良ファンブログみたいになるのでこのへんにしておきます。

河南由良のブログ
http://ameblo.jp/yura116/entry-11554688225.html

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木内コギトと河南由良

コギトさんはピンチヒッターでしたけど、そんなことみんな綺麗サッパリ忘れてましたね。「親指姫」での木内コギトさんは夏井さんをしてシビレタと言わしめる完成度でした。台本読んで絶対ハマるキャスティングだと思っていた自分のキャスティング能力を褒めたいと思います。いやコギトさんが偉いですよ当然そうです。なんだかんだでもう4回も一緒に芝居してるってのはなかなか感慨深いものがあります。ずっと舞台上で自主練習している姿が印象的です。

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PCが壊れてネットに繋がらず困っていましたが、いまは新しいPCと過ごしているそうです。PCマニアの役柄でキーボードを腕にくくりつけていたのに、ネットに繋がるのはガラケーだけという公演期間中でした。ゆかいだね。

木内コギトのブログ
http://cogito-k.jugem.jp/?eid=132

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直江里美。衣裳パレードでワンピを着せられ困る図

「バースデイ」の主婦も「親指姫」の小学生も、いままでの時間堂ではやってない役柄というか、やってない演劇体が出来たのは大きな財産でしたね。「バースデイ」は難解な戯曲というか、やりようがいくつもありすぎて困っていたのですが、その筋道を色々たどれたことが良かったです。「親指姫」の直江は、毎回鉄板で笑えるところがあって、まあ楽しくああいう演劇が出来てよかったです。演劇って一口に言っても色んな種類があって、どれも素晴らしくて、俳優を名乗るならその全部を出来たほうが楽しいからね。

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菅野貴夫と阿波屋鮎美。

菅野貴夫は「Conpassion」をやりましたね。胃が壊れるって言ってました、あの男の役は。不条理不条理言われてましたけど、私は不条理だとあんまり思ってなかったので、よく分かんないです。ただ、ああいう人間の性は、普段は隠していても出るもんじゃないのかなって思うし、男は恋煩いをこじらせたらあれくらいやっちゃうだろうと思ってました。で、そういう男をきっちり仕上げて来たんじゃないかなと思います。あと「親指姫」の半ズボンは履かせてよかったです。

菅野貴夫のブログ
http://ameblo.jp/simple415/entry-11555235752.html

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阿波屋鮎美。衣裳をはじめて着た時ですね

お披露目公演でしたね。「Conpassion」の女をやりました。そういうわけで不条理な女だと思ってなかったです。「オレの考える最強にかっこいい女」ていうのがイメージです。阿波屋の中にそういう部分は絶対あると思ってて、結構出せたんじゃないかな、と思いますね。いいチャレンジだったし、それに答えたんじゃないでしょうか。まだまだ伸びしろがあるので、楽しみですね。ハイヒールに難儀してましたね。あとパンツ見えそうで難儀してました。あと満島ひかりに似てるってよく言われてました。

阿波屋鮎美のブログ
http://ayawaya.blogspot.jp/2013/06/blog-post_17.html

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長瀬みなみ

お披露目公演でしたね。3本だてでがんばってました。まあがんばりやさんですよ。一番苦しんだのもみなみでしょうね。それは良かったことだと思います。「バースデイ」でも「彼女たち」でも、先輩の胸を借りてガンガンなぎ倒されて、それでも向かっていくさまがジャンプ的で良かったです。やはり伸びしろがあるので、楽しみですね。膝が緩いのでやはりパンツが心配でしたっていうか、もはや稽古場ではパンツが見えるのが普通みたいになってパンツ大暴落でした。

長瀬みなみのブログ
http://ameblo.jp/mie-namise/entry-11554792555.html

いい公演だった。満足。ありがとうございました。