1月1日。日本ではお正月ですが、ここイランでは平日。社会の仕組みが根本的に違います。
バーザールに行く。どの国に行っても市場は好きで、真っ先に行きたい場所。バーザールって言葉はペルシャ語由来だそうですよ。ゴザールって言葉もあるよペルシャ語。奥が深い。

テヘランのバーザールは活気があって、人も多けりゃ台車も多く、道は基本的にみんな機嫌よく融通していくんだけど、虫の居所が悪い人がいると怒鳴られる。ていうか怒鳴られた。

うろうろ物色していると話しかけてくるイラン人がいる。基本的にイラン人はよく話しかけてくるんだけど、みんな男の人。女性から話しかけられることは、私の経験ではない。で、そのムスタファさんが、テヘランのバザールは世界一だイスタンブールが二番目だとか、20万件の店があって100万人が働いてるとかいう。数字はうろ覚え。でまあ、絨毯屋だから絨毯見せるとかいうのでホイホイついていく。ホテルのムサビは友達だとかお前は友達だから安くするとか言って、いろいろ見せてくれるので、ふんふん言いながら聞いて、どのみち今日は考えるから欲しくなったら明日電話するよと行って別れる。

テヘランのバーザールはほんとデカすぎて、一日じゃとても見切れないことが良く分かった。しかも業種ごとに固まってるので、他の種類のものがほしい時はすげえ移動しないといけない。たとえば、文房具や玩具がえんえん続いている時に、野菜がほしい人はどうにもならない。地元の人は知っててスイスイするんだろうけど、初めての人は彷徨うね。でも、だからこそ面白いし、また行きたいと思った。

一度ホテルに戻って部屋を変えてもらう。もともとシャワー付きのシングルで予約していたところ、シャワー無しだったので、変えてもうことにした。そしたらまだ準備できてないよっていうので、昼寝して待ってると、日本人だよっていうので挨拶する。私が泊まった部屋に入りたいかもしれないみたいな話だった。

無事部屋を変えてもらう。シャワー付きシングルが空いてないので、ツインでシングルと同じ値段でいいよというので、ありがたくその申し出を受ける。ムサビさんはホントいいひと。

支度して、昨日ムサビさんがおすすめしてた宝石博物館に行く。それほど興味ないんだけど、言われたところに行ってみるかという気持ちと、博物館とか行けばポストカードが手に入るんじゃなかろうか、という気持ちで行く。バーザールにあるかと思えば、文房具屋にも封筒はあれどハガキは無かった。いやあるのかもしれないけど、見つけられなかった。今回の応援基金の方に出す絵葉書を手に入れるというのは、最重要ミッションである。

博物館自体はササッと見て、無事見つけたカードセットをご購入。これで最重要ミッションクリア。もういっこ、テヘランのカフェテリア的場所では、紅茶を頼むと葉っぱで淹れた本格的なのが出てくるけど、コーヒーを頼むとコーヒーミックスと言われる、インスタントのやつとお湯が出てくる。豆で淹れたコーヒーは、本格的なコーヒーショップに行かないと飲めない。

その後、絨毯博物館とテヘラン現代美術館にも行く。メトロから、初めてのバイクタクシーに乗ったり、初めての乗り合いタクシーに乗ったり、ちょっとづつテヘランに慣れていく。現代美術館はプロパガンダ色が強い作品が多いのが印象的。あと日本人の作品もあった。

夕方、友人に紹介してもらった、テヘラン在住映像作家のムハマドさんと、エンゲラーブ広場近くのカフェで会う。色々話を聞いて、お家まで連れて行ってもらって、さまざまなおすすめスポットと、たくさんの映像、音楽データをいただく。ムハマドさんと話せたことは本当に大きな収穫でした。

ホテルに帰って、2テヘラン2日目は終了。