イランではネット規制で書けなかった滞在記を、これから「テヘランでロリータを読む」公演初日に合わせて、毎日アップしていこうと思います。写真は後追いになっちゃうけど、良かったら読んでくださいな。

ネット規制が日常的っていうだけで、日本とは違う生活があるんだな、と思いました。

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はじめにお詫びしたいのが、Facebookのファンページで書くつもりが、イラン国内の規制により接続できないことです。ブログさえも書けません、なぜライブドアまでブロックされるのかしら。Facebookの個人ページはHootsuite経由で行けるかもしれないので、こちらに書かせてください。写真もたくさん撮っていますが、アップロードするには回線が遅いので、まずテキストをのせます。

イラン時間12月31日00:05、予定通りテヘランのエマーム・ホメイニー国際空港に到着。成田からモスクワを経由して、16時間の空の旅は滞り無かった。

今回の取材旅行で最大かつ最初の難関は、イラン入国ビザの取得ができるかどうか。今回はテヘランの空港で、いわゆるアバイラブルビザの取得をする計画だった。様々なweb上の情報を調べると、多分大丈夫だけどたまにダメかも、みたいな感じ。
まず、ビザと書いてあるカウンターが閉まっていた。出鼻をくじかれる。先に到着していた人が係員を呼び出して、無事オープン。自分以外にも6人前後の人がビザを申請する。髭のおじさんが仏頂面で応対。パスポートを預けて用紙をもらって、必要事項を記入して渡す。そのまま20分経過。超ビビってドキドキする、もしもらえなかったらどうしよう。図体の大きいおじさんが出てきて、名前を呼ばれる。英語で「旅行の目的は」と聞かれ「観光です」と答える。他の人も質問されたりして、ロシア語のおばさんが英語で突っ込まれて、英語でうまく返答できず、ロシア語を話せる他の人に助けを求めて通訳してもらったりする。
それからさらに10分待って、無事おそらくその場にいる全員がビザを取得できた。50ユーロと言われて、銀行の窓口の眼鏡のおじさんに、ドルしか無いんですけど、と言ったらその日のレートで68ドル支払うことに。最初の髭のおじさんに支払い証書を渡すと、ビザ付きのパスポートが帰ってきて、最後に一言「さよなら」とにっこりした。

初めて来た国の空港に深夜到着はしたくなかったけど、スケジュールの都合で致し方なかった。ホテルに空港への送迎を頼んでいたけど、返事がなく不安に思っていた。けど、無事ゲートに「Mr.Seri」の紙を持ったおじさんが。テヘランの市街まで、50分くらいのドライブ。途中話しながらハンドルを手放してフラフラ運転するとか、それがテヘランスタンダードか分からないけど、初めての街と初めてのイラン人にときめいて楽しく過ごす。

ホテルに到着するともはや2時近くになっていた。滞りなく鍵を受け取り、104号室に。シャワー付きを予約していたけど、シャワー無しじゃないか。でも、夜遅いし明日でいいや。Wi-Fiのパスワードを聞いて、そのまま就寝。