quico20110923


30 Aug 2011
今日顔合わせなのだ。
キコ「LIVE FOREVER」だよ。
脚本、出演の、おぐりんこと小栗剛とは昨年「カナリアの心臓」以来のタッグマッチだよ。
楽しみだよ。
神戸の震災の話をやるんだって。
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ご予約はこちらhttp://ticket.corich.jp/apply/28707/003/

公演情報はこちら。

2011.10.26(木)-30(日)

【キャスト】
小栗剛(qui-co.)
菅野貴夫(時間堂)
桑島亜希
サキヒナタ
櫻井智也(MCR)
佐藤健士
武井翔子
百花亜希
吉田能(PLAT-formance)
(五十音順)

【会場】
SAiSTUDIO大山第一
東京都板橋区大山東町19-1
03-5375-3880(公演期間中のみ)
出口:東武東上線大山駅北口。池袋方面からは降りたホームの反対側に渡る。

【タイムテーブル】
2011年10月26日(水)~30(日)
26(水) 19:00
27(木) 19:00
28(金) 14:00/19:00
29(土) 14:00/19:00
30(日) 15:30

全席自由席
未就学児童入場不可
受付開始・開場は開演の30分前
開演5分前までにお越しいただけない場合、ご予約が解除されることがございます。
アフターイベントあり


【チケット】
ご予約はこちらhttp://ticket.corich.jp/apply/28707/003/
前売 2,800円
当日 3,200円
初日プレビュー 2,500円
高校生割引 1,500円
チケット1枚につき300円を、東日本大震災への義捐金として寄付いたします。

【チケット発売日】
2011年9月24日(土)

【スタッフ】
演出助手/ドラマトゥルク オノマリコ(趣向)
演出助手 鎌田みさき、鳥越永士郎(劇団けったマシーン)
舞台監督 丸山大介
舞台美術 松本謙一郎
照明 南香織
音響 杉山碧(La Sens)
映像 荒船泰廣
スチール撮影 イトウヒロシ
宣伝美術 Oguri United Dsign Works
WEB小説企画協力 小鶴(O.V.L+E)
制作 浅見絵梨子(qui-co.)
制作協力 大森晴香

【協力】
アトラプト‐カンパニー、時間堂、MCR、PLAT-formance、趣向、O.V.L+E、touch my brassiere? company、La Sens、sushi film、舞台美術研究工房六尺堂、劇団けったマシーン

1995.1.17 AM5:46
やがて聞こえてくるのはヘリコプタの爆音。
舞い上がる粉塵。青く明け始めた朝の空。
血まみれのパジャマ。さっきまで生きていた誰かの返り血。
カヨが空を見上げる。
一層大きくなるヘリコプタの羽音。
「あれはね、大きな虫なの。私は捕食される。」
カヨはつぶやき続けるが、その声は爆音にかき消される。
彼女の裸足が歩き出す。
火災で解凍されたアスファルトを、しっかりと踏みしめながら。

1995年、神戸の物語。
阪神タイガースの選手が、知的障害者である自分の弟のためにとある施設を設立した。彼の愛人を管理人にしたその施設は「ハウス」と呼ばれ、近隣の芸大生や関西地区で活動するア−ティストが居住した。
居住者たちは共に芸術を作った。
ハウスには、あたたかで純粋で、だけども研ぎ澄まされて凶暴な芸術が存在した。それは彼らにとって幸せと呼ぶことのできる環境だった。
やがてマスコミの人間が関わり、すこしずつ状況は変わっていく。
ある日、タイガースの選手の本妻が押しかけて、歌を歌った。
揉め事は絶えないけれど、そこで生活はあぐらをかいて座っていた。

「あの巨大な昆虫にすべてを奪われてしまうまで
わたしたちは永遠に生きていられる気がしていた。
焼け跡の上で抱き合ったカラダには
まるで虫のように小さくて単純な力がうずいていたんだ。
誰かの笑い声で、町がまだ揺れている。
神様かしら。
かまわない。
さあ、おいで。わたしたちの

命を笑え。」

キコによる、90年代を描くシリーズ「serie the generation No.9 」のファーストドキュメントレポートです。
あの時、神戸に生きた人間たちの面白おかしくて凶暴で馬鹿みたいにやさしいおはなし。
どうか、充分な水分を補給した上でご来場ください。
あなたが清らかに発汗して家路に着きますように。


【お問い合わせ】
TEL:090-5560-9843(制作・浅見)
e-mail:info@qui-co.net
HP: http://www.qui-co.net/

一層大きくなるヘリコプタの羽音。