「ハンサム部」こと旅する演出家:黒澤世莉blog

Director Seri Kuroawa's blog / 旅する演出家 黒澤世莉のblog

October 2016

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陽気な多摩南Bの先生方と関係の方と、一緒に審査員の戦友、相馬杜宇さんと黒澤世莉です。

久しぶりに美味しいサムギョプサル食べました。美味しかったなあ。韓国で食べたのと親しい美味しさ。またあれ食べに日野駅に行きたいレベル。

というわけで、多摩南B地区が終わりました。21校のみなさま、お疲れ様でした。楽しい演劇をありがとうございました。いままでのあらすじはこちら。

演劇演劇した演劇は嫌いなあなたへ:東京都高等学校文化祭演劇部門1日目
http://handsomebu.blog.jp/archives/52386308.html

一見へたな作品が教えてくれる、演劇にとって本当に大事なこと:東京都高等学校文化祭演劇部門2日目
http://handsomebu.blog.jp/archives/52386823.html

今日は、みなさんに伝えたいことというより、わたしがみなさんから学んだことを書きたいと思います。

言葉は人を傷つける、ということです。

怖いのは、傷つける意図がないのに、傷つけてしまう場合があるということです。

なぜそんな事が起きるのか。想像力の欠如、と言ってしまうのは、あまりにも問題を簡単にしすぎていると思います。どれだけ配慮しているつもりでも、人の心を傷つけてしまう。そのたびに批判をされ、受け入れ、学んでいくしかないのでしょう。

この話に結論はないです。発達障害に対しても、セクシャルマイノリティでも、民族的なことでも、差別はあります。そういうことではなくても、部活で浮いてるとか、恋人同士で精神的な苦痛を与えるとか、家族で適応障害が起きるくらい精神的に圧迫されることも、あると思います。あるいは非常にうまくいっている関係でさえ、ふとした瞬間に相手を深く傷つけてしまう言葉を選んでしまうことだってあると思います。

ていうか、あります。

言葉だけが問題ではないけど、言葉を使うことで人を傷つけている。

だからといって、言葉を使うことを恐れて、沈黙するだけになってしまうことも良くないです。都合の悪いときに黙り込んでしまうこともまた、大切な人を傷つける場合や、守るべき対象を守れないことになってしまいます。

また、言葉が人を助けることもあります。何気ない言葉、ふと目にした言葉に救われた経験は、誰にだってあるでしょう。

だから、言葉を使うことに対して、慎重にはなったほうが良くても、大胆さを忘れてほしくもない、てことです。自分もそうしますし。

だから、これからも配慮の不足や間違った言葉で誰かを傷つけてしまうことはあると思います。いままでもあったように。

それでも、言葉を使わずに他人と関係を紡ぐことは出来ないから。自分に対して勇気を、他人に対して敬意を持って、言葉を発していこうと思います。なので、変なこと言ってたら怒ってください、お手数おかけします。反省して、同じ間違いはしないようにします。

いや、まあ、わたしは自重したほうがいいと思うので、ちょっと、黙る時間を増やそうと思ってます。はい。私は黙ります。これは個人差です、喋り過ぎのやつは黙れ。

でもみなさんは、くじけずに声を上げていってください。たとえ間違えてしまうにしても、言葉を発する人をわたしは応援します。

推薦を勝ち取った、立川国際と山崎のみなさま、おめでとうございます。東京芸術劇場に行くまでに、もっともっと面白くしてください。

11月12日、13日の都大会を楽しみにしています。

去年もそうだけど、推薦できなかった高校のことをやけに覚えていたりします。高校生は来年も、卒業する生徒だってこの先も演劇は出来ます。捲土重来を願っています。

演劇は、ここで終わるわけじゃないから。

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高校生のみなさ〜ん、宣伝ですが、セクシャルマイノリティを思いっきり笑うような作品を、10/14金、15土に、赤羽の十色庵でやりますよ。「物笑いの種にする」のと「個性で笑わせる」の違いをお見せできると思います。

時間堂『言祝ぎ』
http://handsomebu.blog.jp/archives/52381543.html

10月14日(金)15:00 / 20:00
15日(土)13:00 / 18:00
会場:十色庵
東京都北区神谷2‐48‐16 カミヤホワイトハウスB1
*JR各線赤羽駅から徒歩約12分
東京メトロ南北線志茂駅から徒歩約10分

お待ちしてますよ。高校生500円です。

お前の顔なんてもう二度と顔も見たくない?

あら、なのにブログは見てくれたのね、ありがとうございます。

私はまた会いたいですよ、みなさんに。いつでも会いに来てください。




____________________おしらせ____________________

●演出作品 Plays
時間堂は解散します。解散シリーズをご覧ください
:『驟雨』[9/10~12]・『言祝ぎ』[10/14,15]・『ローザ』[12/21~30]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52381543.html

●ワークショップ Workshop
仙台のみなさん、ひさびさに伺いますよっ:俳優養成演劇ワークショップ舞台の入口・黒澤世莉ws[10/23(日)]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52385199.html

大阪で共同演出をする公演のワークショップオーディションだよ:tocotocoしょうとくりぃむプロデュースワークショップオーディション&説明会[10/26(水)]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52384998.html続きを読む

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仕事稽古仕事稽古、黒澤世莉です。写真は今週14金15土に十色庵で上演する『言祝ぎ』。

「会うと元気になれるひと」に、心当たりはありますか?

わたしはあります。

そういう人に会うと、元気になります。

わたしも、会うと元気になれるひと、になれるように、がんばろうと思いました。

How?

分からない。自然体で生きていて、地位やお金に関係なく、他人の中身だけ見て対等に付き合えるような、かつ明るく朗らかなひと、かな。

無理だ。自然体だけ、がんばろ。

あと、自然体であるため、しっかり余裕を持つため、ちゃんと休も。来年の目標は休むにしよ。

波乱万丈、風雲急を告げる、多摩南B日程の最終日については、また明日。いや、城東もびっくりしたけど、多摩南もレベル高いわ。




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●演出作品 Plays
時間堂は解散します。解散シリーズをご覧ください
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生まれて初めて日野駅に降り立ちました黒澤世莉です。東京生まれ東京育ちなのに。

というわけで、多摩南地区Bの審査員2日目、つとめてまいりました。いやー、今日も面白かったなー。ちなみに初日の様子はこちら。

演劇演劇した演劇は嫌いなあなたへ:東京都高等学校文化祭演劇部門1日目
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さて、今日はわたしが高校生のみんなに教えてもらった、演劇にまつわる大事なことをお伝えします。

とある高校の上演を観ました。お世辞にも演技が上手だとは言えませんが、とても楽しく拝見できました。そこで、なんで上手じゃない演技でも、楽しく観られる演劇になるのだろう、ということを考えました。

ここのところ審査員をやらせていただいているので、毎年20本くらいの高校演劇を拝見しています。高校生の頃から数えれば、高校生の演劇だけで100本以上観ているでしょう。今年もそうですし、今までの高校演劇でも、上手な学校もたくさんありました。

ここで言う上手とは、かっちりした上手さも、現代的な上手さも含んでいます。

前者で言えば、滑舌良く、大きな声で台詞が言えること、動きが大きく分かりやすいこと、演出が明確であること、があげられますね。

後者であれば、ギャグやコント的なテクニックで笑いを取ること、ムーブメントやダンスがめっちゃ切れること、スピード感や言葉遊びが飛び抜けていること、リズムやリフレインを効果的に使っていること、などです。

そのどちらの要素もない演劇。その演技が素敵に見える。

そんなことあるの? ていうと、あるんです。むしろ、先程上げたような、訓練された、練習したものよりも、時として素敵に見える場合があるんです。

それはなんでしょう。

わたしは、舞台の上に嘘のない状態でいる、ことなんじゃないかと思います。

そういう俳優たちは、それを狙っているわけじゃないんだと思います。たぶん、覚えた台詞を、大勢の人がいる前で緊張しつつ、必死に喋っているだけなんだと思います。

で、その「ただただ覚えた台詞を、緊張しつつ、必死に喋っている」ていう状態が、ある演劇的な魅力を発するんだと思います。

普通、人前に出たりすると「いいとこ見せたい」て思っちゃうもんです。思っていいですし。必死で頑張ってきたことは、勢い良く出し切りたいと思うものです。

ただ、それが先行してしまうと、演劇にとって大事な「作品のために存在する」という状態になれなくなります。俳優のエゴが先行してしまう状態になりやすくなっちゃうんですね。

必死で発声練習したり、みんなで稽古したりするのは、あくまで「作品に献身する」ためです。あなたが褒められたりすごいねって言われるためじゃありません。でも、人間だから、作品より自分がどう見えるか、どう思われるかが気になっちゃう。

こういうこと書くと、技術を上げようと必死でがんばるの、バカバカしくなっちゃうかもしれません。でも、そうではないんです。技術を必死で上げることはとても大事なことです。

わたしが思う本当にプロフェッショナルな俳優は、最初に上げた技巧的な部分と、最後に上げた感覚的な部分、どちらも高い水準でやられていますから。 

というわけで、舞台の上に嘘のない状態でいるのって、素敵だなあ、て思いました。本人たち全然そんなこと狙ってなかったと思うけどねっ。

でもこれって、演劇の残酷さである、と同時に素晴らしさだと思うんです。だって、めっちゃ稽古してがんばった素敵な高校の作品より、ある特別な才能があるふつうの学校のほうが、いい作品つくっちゃう可能性がある、てことですよ。

芸術は理不尽なものです。だから、必要以上に悔やんだり浮かれたりせずに、粛々と結果を受け入れてください。いままでの経験上、そういう人が成長します。

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看板に傘がかかっていたから、なんだかよく見えない。看板には傘をかけないでね。

思えば、去年の城東地区大会、大江戸高校を観たときにも学びを得ました。高校演劇から教えられることは、まだまだたくさんありそうです。

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てなことを書いてたら、去年の高校生と創る演劇『赤鬼』出演者の恭加と、高幡不動駅のラーメン屋でばったり会いました。元気そうでした。

恭加たちががんばった記録もブログに残ってますので、興味があったら読んでください。

高校生と創る演劇「赤鬼」記事リンク集:舞台写真付き [2015]
http://handsomebu.blog.jp/archives/cat_50043152.html

高校生縁がある一日でしたねー。

明日は最終日。こちらも楽しみです。どんな作品が飛び出すかなー。






ちなみに、去年の城東地区への感想はこちら。

演出したい作品に出会う、東京都高等学校文化祭演劇部門の審査
http://handsomebu.blog.jp/archives/52347323.html

他者を傷つける可能性ある作品を書くときは、自分も傷つく覚悟をします
http://handsomebu.blog.jp/archives/52347511.html

推薦校発表だよ、東京都高等学校文化祭演劇部門城東地区
http://handsomebu.blog.jp/archives/52347625.html

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●演出作品 Plays
時間堂は解散します。解散シリーズをご覧ください
:『驟雨』[9/10~12]・『言祝ぎ』[10/14,15]・『ローザ』[12/21~30]
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●ワークショップ Workshop
仙台のみなさん、ひさびさに伺いますよっ:俳優養成演劇ワークショップ舞台の入口・黒澤世莉ws[10/23(日)]
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大阪で共同演出をする公演のワークショップオーディションだよ:tocotocoしょうとくりぃむプロデュースワークショップオーディション&説明会[10/26(水)]
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40歳の金メダル
前回の時間堂レパートリーの合間にお祝いしていただいた黒澤世莉です。ありがたいことです。

さて。「あなたはありのままでいいんだよ」ていう言葉がありますね。

うっそくせーそんなわけねーじゃん、てひねたものの見方をする方もいらっしゃるかと思いますが、わたしはあながち嘘じゃないと思います。

ていうか、ありのままでいいです。

ただ気をつけたことがいいポイントが3つありまして、そこを外すとありのままNGになっちゃいます。ので、その知見をみなさんと共有したいと思います。

罠その1
ありのままだけど、幸せじゃない

いまの自分はありのままか、ていうのを、ちょいちょい疑いましょう。疑うっていうか、確認ですね。

自分で自分のこと、分かってますか?

たとえば、すごく食べたいなーって思っていたものを食べても、いまいち満たされなかったな、ていう経験は、誰にでもあると思います。モノでも、ひとでも、なんでもいいんですけど。それ、思い込みであって、ありのままとは違うものです。

私が思うに、どちらかというと、本当に自分が欲しい状態を、冷静に認識できている人のほうが少数派だと思います。だから、分からなくっても落ち込むことないです。

ありのままの自分が本当はなにを求めているのか、とか、感じているのか、とか、時間をかけて意識しないと分からないものです。

とはいえ、分からん分からんと考えていても、自分を認識する力はつきませんので、間違ってもいいから「ありのままってこれかな?」て仮説をたてて、やってみましょう。違ったら、また変えてみたらいいです。

そうしていつか「ありのままだー」て瞬間を見出してください。

罠その2
ありのままでいられる、場所がない
ただありのままに振る舞っていても、あなたがありのままに振る舞ってOKな環境にはなりません。ただの変な人です。

ありのままの自分を活かすため、行動してくれるのは自分しかいません。自分の環境を整えるのは自分自身です。ありのままに振る舞うために、何か行動しましょう

自分で主体的に、環境を整える必要があります。ありのままが求められていない学校、職場、友人、家族、そういうものとは距離をおきましょう。あるいは、自分の行動によって、変化させられるかチャレンジしてみてもいいと思います。

え、そんなの上手くいかないって?

じゃあ自分で、そういう場所を作りましょう。ありのままのリーダーがいるところには、ありのままの仲間が加わってくるものです。

そんなに大それたチームじゃなくても、恋人同士や友達同士でも、そういう場所は作れると思いますよ。そして、最低一つありのままでいられる場所があれば、けっこう幸せだと思います。

罠その3
他人のありのまま、それは認めん
自分はありのままで、他人のありのままを認めない、てのは筋が通りませんね。自分はカレー食べたい、もうひとりはパスタ食べたい、てときに、自分の意見だけをゴリ押ししてちゃ、相手がありのままでいられなくなっちゃいます。

よくよく話してみたら、意外とパスタもいいなって思うかもしれませんし、じゃ今日はカレーで明日はパスタにしよう、とかなるかもしれません。

他人とは違いが生じるものです。他人ですからね。その違いを楽しむ能力がコミュニケーション能力です。

ありのままでいいよ、てことは、自分のありのままをゴリ押しすることではなく、全員のありのままの妥協点を探す粘り強さを全員が持つ、てことです。

大変そう? 大変かも。でも、結構楽しいよ。

というわけで、あなたも私も、レッツエンジョイありのまま。

以上、アナ雪を観たことがない、黒澤世莉がお送りしました。


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下北沢カレーフェスティバルには興味がない、黒澤世莉です。

カレーは祭りではない。それは日常である。

でも、みなさまがたにおかれましては、カレーフェスティバル。楽しんでいただければいいと思いますよ。いいのいいの、好きなように楽しめば、カレーなんて。人それぞれなんだから。

さて、情熱が無くなったあと、何が残るのか、て話でしたね。

情熱が無くなったところには、愛が残るのです。

ただし、そこに愛があれば、ですよ。

情熱だけだと、灰しか残りませんね。

情熱が無くなったとき、自分の根っこの素直な気持ちが分かってくる、のかもしれませんね。

情熱があることは素敵なことですが、情熱を失うことは恥ずべきことではないと思います。し、情熱を失ったから、みえる世界というものもあると思います。

なんてことを、ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』を読みながら思いました。

うまくいかなくても、世界は美しい。




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なんとなく色っぽいタイトルを並べてみた黒澤世莉です。内容は無い。

最近の失敗を書きます。個人の失敗です。タイトルと内容が違うことをお詫びいたします。

その一
眼鏡を忘れる
ある日出掛けると、世界が歪んでいました。世界の問題ではなく、自分の問題でした。お家に帰って眼鏡をかけました。

世界は美しい。

その二
服装の難しい季節です。
Tシャツ+リネンシャツで出掛けました。わたし自転車なので、けっこう汗かくんですね。夏場はTシャツで出掛けて、出先でシャツを羽織るんですけど、秋口はシャツ羽織ったまんま出かけたりします。

でファミレスですよ。あいつら秋になっても冷房ガンガンじゃないですか。汗かいた身体に濡れたシャツ2枚、すっかり気化熱で冷え込みました。

その翌日。

反省を活かしてTシャツ一枚で出掛けましたよ。人間は学者です。

リネンシャツを忘れました。

さっきからTシャツって言ってますけど、オシャレな、コットンのやつじゃないからね。速乾性素材のやつだからね。これ一枚で過ごすのは苦しいよ。

神よ。

リュックに、急な雨に備えてハードシェル入れてました。昼間はTシャツでOK。羽織ったら、一日夜まで快適に過ごせましたよ。

教訓
自分を苦しめるのも、自分を助けるのも、自分自身である。

悲しいとか人間らしい感情をなくしている気がしてたけど、無事にあってよかったです。




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イーストウッド監督大好き、黒澤世莉です。

『アメリカンスナイパー』に続く史実もの。まあとにかく観てよ。

責任の話だと思いました。責任を取る人、決断をするひとは損するな、と思いました。でも、損する以上の得るものもある。それがノンフィクションだからうれしいよねー。

トム・ハンクス演じるサーリー機長の決断について。なぜあのような緊急事態で、的確な決断が出来たのか。思ったのは、彼は日頃から決断をしなれているのが良かったんだろうな、ということ。

決断力って、ピンチのときにいきなり獲得できない。判断力もそう。日々、ちいさなことでも、判断、決断することでしか、成長させられない。

そうして日々、この結果を受け入れること、それが責任を取る、ていうことなんだろう。

そして、パイロットに限らず、会社の役員でも演出家でも、家族のまとめ役でも、リーダーという人間には、そういう経験が必要なのだね。

だから、彼はあの瞬間だけよい判断力、決断力を持てたわけではない。40年間の積み重ねが結実した結果、たまたまあの日も「いつものように」よい判断、決断が出来た、てことなんだろう。

サーリー機長は、よいリーダーだったんだね。あの人が機長でほんとに良かったね。

わたしは、自分ではなーんも決断しないでブーブー文句ばっかたれる、みたいなひとが嫌いです。なんで、この映画はリスク撮って決断した人が報われる話で、清々しく見られました。

クリント・イーストウッド監督の描写は、いつも通り淡々としていてドライ。その中に悪夢のシーンが入り込んでくるんだけど、その塩梅も的確。

原題の方が好きかな。SURLY。

出演者に、当時の本人がいると聞いて驚いた。追体験したかったそうです。いいと思う。




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今年もこの季節がやってきました黒澤世莉です。

去年のブログ記事はこちら。今年の高校生のみなさまに役に立つことが書いてあると思います。

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さて。

演劇演劇した演劇が嫌い、という方がいらっしゃいましたね。

よく分かる。

オレもだ。

もちろん言葉だけだと解釈の問題にもなっちゃうから伝わりづらいけど、よく分かる。

で、演劇演劇しないためのコツを書きたいと思います。

実は派手な演技や大げさな演技であることは、問題ではないと思います。

問題は、決まったことを決まった順番で決まりきった形でやることです。

演劇は段取りも台詞も決まっていますが、反応(リアクション)は全てその瞬間にやっています。ここが難しいポイントなんですが、全て決まっていることをいかに新鮮に出来るかが勝負です。

あと二日間、楽しみにしてますよ。

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西国分寺駅の「珈琲や」のブレンドコーヒーはとても美味しかったです。ふたたび西国分寺に行く機会があればまた立ち寄りたい。




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黒澤世莉です。時間がないので簡単な紹介のみで。

まず観ましょう、話はそれからだ。英国選りすぐりの演劇作品を映像化して届けてくれる、ファン大感謝のNTLです。

ナショナル・シアター・ライブ
http://www.ntlive.jp/

『ハード・プロブレム』は、ナショナル・シアター・ライブの作品でも、初めての方におすすめしやすいです。

1)時間が2時間(いつもは3時間コース)
2)現代劇(古典も多いからね)
3)主人公がカワイい(オリヴィア・ヴィノールたんカワイい。個人的には『スカイライト』のキャリー・マリガンより好き(演技が。キャリー・マリガンもいい))

戯曲に興味のある人は、トム・ストッパードの戯曲を堪能しましょう。劇場で見られない方はハヤカワ演劇文庫で。全集出てないからねえ、出してほしいねえ。



個人的には、アジア人が重要なキャストを多く担っていることが嬉しかったです。

10/5水までやってるので、万難を排して観ましょうね。
ネタバレは続きを読む、の先に。





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「映画演劇を2日で11本観ると、くたびれる」という世紀の大発見をした黒澤世莉です。

来週は2日で14本に挑戦。君は生き延びることができるか。

さて本題。日本人は、とか、日本の文化は、とか、そういう話は根拠のない思い込みの定型文が多いので、あまり好きではない。

でも、これは日本の人ほんと好きよねー、というか、そういう性質よねー、て思うとがあるので書きます。

日本人は感傷的な話が大好き

物語があったとして、同情心がかきたてられれば、倫理的におかしくても、論理的に間違っていても、問題が解決してなくてもオッケー。

「可哀想な人」が「努力」して「優しさ」に触れればオッケー。なぜ可哀想なのかとか、努力に意味はあったのかとか、優しさに動機が含まれているかとか、ノーケア。

みたいな話を、映画館や劇場ではよく観 るな、て思ってます。

それ自体が悪いとは思わないんだけど、感傷的なものより、ドライなものの方が、より深く人間を描けるのではないかと思っています。

感傷は時として、主題への思索を鈍らせて、安易な感動ポルノへの一本道へ突き進める。怖いのは、観客もそれを求めているから、これでいいのだと認識してしまうこと。

一番気持ち悪く思うのは、感傷には往々にして愛がないこと。

感傷は具体的な行動はなく、愛はつねに行動を伴う、と私は考えている。

愛のない視点で困難な状況にある人間を描くと、本当に気持ちの悪い感動作モドキが出来上がる。そして、そういう作品は人気が出たりもするのだ。

感傷は悪くない。ただドライな視点と両輪で持つべきだし、その面倒臭さを支えるのは、愛なんだと思う。

感傷は、ひとを気持ちよくさせるけど、それはお酒や麻薬みたいに麻痺させる類のものです。気をつけて。

写真は10/1結局天一の日ということで二年連続天一食べました。




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