「ハンサム部」こと旅する演出家:黒澤世莉blog

Director Seri Kuroawa's blog / 旅する演出家 黒澤世莉のblog

August 2016

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雑司ヶ谷警備隊と黒澤世莉です。

いよいよ明日は大阪に移動です。ディレクターズワークショップは定員ですが、8/13土の俳優クラスと誰でもクラスは、まだあきがある模様。楽しく演劇しましょう。

さて、「情熱」ありますか?

わたし、最近弱まっています。

ところで「情熱」って大事ですか?

大事だと思います。ただ、情熱だけだとダメかもな、とも思います。

はじめの一歩を踏み出したり、スタートダッシュするときは、情熱って大事だと思います。

なにかを成し遂げるには、「情熱」だけではなくて、それを燃やし続けられる「継続性」が、とても大事なんだな、と思います。

情熱的な人は、結構いるんですよ。でも、サッと冷めちゃう人も多い。

そんななか、物事に対して継続的に、かつ情熱を持って取り組める人は、スゴイなと思います。

わたしなんかノリと勢いだけなところ、ありますからねー。飽きっぽいし。「継続性」ある「情熱」を持ったひとは尊敬します。

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【ワークショップ情報】夏に大阪でワークショップやるよ:[大阪] 黒澤世莉ワークショップ [8/13(土)] [tocotoco&時間堂 共催]
http://handsomebu.blog.jp/archives/52376727.html

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18年前を思い出す黒澤世莉です。

私の師匠、柚木佑美のワークショップを見学してきました。

当時なんにも分かってなかったなりに、とてもワクワクして過ごしていたんだな、ていうことを思い出しました。

いまはあの頃よりも多少は分かっていることもあって、でも感じるワクワクはそのまんまでした。

生身の人間が関わる、ゆらぎやゆれ、不安定や勇気の面白さってこれだよな、と。分かっていても分からなくても、棟を掴まれる面白さがあるよな。

て、思い出させてくれる場所が、昔と変わらずにある、ていうことは、とてもありがたい事なんだな、て思いました。

場所は、無くなってしまったりもするからね。

師匠にはいつまでも元気でいてほしいものです。

大阪ワークショップに来てくれてる周太さんと、東京に来てくれてたアサミさんが、元気に成長している姿が見られたのも、うれしかったです。

かけた時間は裏切らないからねえ。

明日が最終日。みなさま、悔いのないクラスをお過ごしください。

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黒澤世莉です。

時間堂にはソシオと呼ばれる会員組織があります。

時間堂ソシオ(共同運営者)募集
http://jikando.com/past-information/541-jikando2016socio.html
時間堂は、面白い演劇を作ります。それと同時に、「演劇を観る、つくる、体験する面白さをすべての人に」をコンセプトに、十色庵の運営を行います。
わたしたちの活動を応援してください。作品の品質と、活動の継続でお応えします。


ファンクラブみたいなもの、といえばそうなんですが、一歩進んだ「ともに活動する会員組織」だと思って、お付き合いしています。モデルはバルサのソシオです。名前もぱくってますね。

それで、ソシオミーティングといって、ソシオの方とお話する会がありました。そこで時間堂の重要な話をして、意見交換をしました。

『ゾーヤ・ペーリツのアパート』が終わってから、わたしの中では『ゾーヤ・ペーリツのアパート』が終わってないんですよ。8月に入ってからも、ずっと1923年のモスクワにいて、先のことを考えることが出来てないし、考えたいとも思ってなかったです。

でも、時計の針は進むし、カレンダーもめくれていく。先のことを考えなければいけないけど、気持ちが時間に追いついてない。

そういう状況で迎えたソシオミーティングに、背中を押してもらいました。

「応援ありがとうございます」という言葉は、よくいったり聞いたりしますけど、正直応援なんて言葉だけだよなーと思うことが多いです。ひねくれてますね、私は。根暗だし。まあ、そういうふうに思うんですよ、わりと。応援する/される、みたいなことについて。眉唾に捉えがち。

ソシオミーティングでは、応援するとか、されるとか、そんなことは一切ソシオの皆様に言われなかったけど、この人達がわたしたち時間堂のことを応援してくださってるんだなあということがひしひしと感じられました。

決して面白い話ではなかったと思うんですが、しっかりと受け止めてくださったことに、安心できたんだと思います。

自分たちの時計を先にすすめるんだ、すすめたいな、と思えました。だから『ゾーヤ・ペーリツのアパート』の世界から、ようやっと抜け出せそうです。

ソシオのみなさま、本当にありがとうございます。みなさまのおかげで、私の暦が変わりました。今後とも、よろしくお願いします。

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暑さに強い黒澤世莉です。強いと言っても、ここのところの暑さはなかなかですね。

エアコンない部屋で過ごすのも、夜だけとはいえ厳しいものがあります。昼間の自転車移動に至っては、自殺行為と言っても過言ではないでしょう。

水分補給はこまめにしてます。明日はさらに熱くなるようです。みなさまも、熱中症や夏バテにお気をつけください。

さて灼熱といえば、オリンピックのサッカー日本代表も、クソ暑い中がんばってますね。ナイジェリア戦は観られませんでしたが、コロンビア代表との試合は観られました。

暑い中ほんとうによく走りましたね。あと1点が遠かったのが残念。次はスウェーデン戦ですが、相手のコロンビアが引き分けか負けてくれないことにはどうにもならないので、そこは考えずに勝ちにいってほしいものです。総得点勝負になれば、どうなるか分からないですからね。

さて、私は足立区の梅島で生まれて、品川区の西大井や戸越公園、大田区の大森、それから北新宿、王子、メルボルン、田端なんかに住んできました。

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今住んでいる雑司が谷が、いままでで一番気に入っています。

鬼子母神の参道は、欅並木が四季を通じて気持ちがいいです。池袋まで歩いていけるけどとても静かだし、お祭りはたくさんあるし、自然は豊かだし。

自転車でどこに行くにも便利だし、副都心線雑司ヶ谷駅前だし。喫茶店やパン屋やカレー屋にはことかかないし。

家も気に入っています。手塚治虫先生が住んでいたといういわくも、古き良き下宿風でも、肝心なところはメンテナンスされているところも。大家さんはご迷惑おかけしてるのに、公演も観に来てくださいますし。お世話になってます。

雑司が谷警備隊もいますしね。

「そろそろ更新ですよ」て芸劇のロビーで言われて、慌てましたね。すっかり忘れてた。

田端のいわゆるセリ荘を離れて、もう6年になるんですねえ。あそこの日々も楽しかった。

色々な都合で、世田谷区か杉並区あたりに拠点を構えた方がいいかも、みたいなことになってます。まだ全然検討段階なんですが、もしそのへんにマンション余ってるから住みなよ、家賃安くしとくよみたいなオーナーがいたら紹介してください。

で、そういう方を探しつつも、雑司ヶ谷は離れ難いなあ、て思ってます。出来ればずっとここに住みたいなあ。

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歩きタバコが嫌いな黒澤世莉です。このままだと路上で説教しだすんじゃないかと自分が心配です。

夏ですね。もう、すっかり夏です。昼間自転車で走ってると、それだけで人間にとって大切な何かが奪われていくような気持ちになります。あ、体力のことです。

さて、タバコのマナーが悪いとか、酒癖が悪いとか、ポケモンGOを規制しろとか、そういう話を聞きながら思ったことがあるので書きます。

わたしは、酒もタバコもポケモンGOもやりませんが、ingressという、ポケモンGOの元になるゲームはちょっとかじっていました。

ingressもいわゆるスマホを使った位置ゲーで、勝ったり強くなるためにはいっぱい歩いたほうがいい、ていうゲームでした。スマホ片手にね。それで、マナーの問題とかもあったんですが、ポケモンGOほど人数がいなかったんで、社会問題にはならなかったんですね。

で、うちの近所には雑司ヶ谷鬼子母神ていう、ナイスな場所がありまして、観光名所でもあるし、ingress的に言えばポータルもぎょうさんあるし、で、ポケモンGOやったことないんでわかんないんですけど、きっとポケモンGO的にも、素敵スポットなんでしょうね。

先日「境内でのポケモンGO禁止」ていう張り紙が出てました。

私はたいそうがっかりしまして、なにかというと新しい物を規制したがる発想に。たまーにお世話になっている草枕のオーナーが「ひとを場所に呼ぶっていうのはすごいパワーがいるのに、それをみすみす逃すのはもったいない」みたいなことをブログに書いてたんですが、ほんと、そうだと思います。

もちろん、マナーが悪い人はダメなんですけど、だからポケモンGOを禁止する、ていう短絡さが嫌だなあ、て思うんですよね。

「マナーが悪い個人」が悪いのであって「ポケモンGO」が悪いわけじゃない。

包丁で殺人事件が起きたとして「包丁を規制しろ」ていう人はいないわけじゃないですか。いやいそうか、現代は。まあ、いないと仮定しますよ。この場合、悪いのは「犯人」であって「包丁」ではない。

その理屈で言うと、歩きタバコする人は「人」が悪いんであって「タバコ」が悪いわけじゃない。酒癖悪い人は「人」が悪いんであって「酒」が悪いわけじゃない。

一部のマナーが悪い人のおかげで、それに関わるものが不当な規制を受ける、みたいなことはバカバカしいし、社会の側も、もっと寛容になっていいと思うんですけどね。

「なにか問題が起こった場合、個々人の啓蒙で本質的な問題解決を狙うのではなく、大雑把に規制をしてお茶を濁す」てのは、社会問題に対してよく起きることだと思います。

秋葉原の無差別殺人が起こったあと、刃渡り6センチ以上のダガーが規制されるようになったんですけど、あの犯人みたいな人が生まれちゃう社会の構造に対して効果的なアプローチが行われたって話は聞いたことないんですよね。

相模原の施設での無差別殺人事件も、今後ああいう施設の警備を厳重にする法律とかがよしんばできたとすると、そのための金銭負担は結局、施設に入居するひとたちが負担するわけですよね。

でも問題は、ああいう犯人が生まれないように、社会の構成員たる個々人にアプローチしないといけない、はずなんですよね。いや、私はそう思うってはなしなんですけど。

まあ言いたいことは「私お酒が嫌いとかタバコが嫌いとか言っちゃいがちだけど、問題は酒やタバコではなく、それで迷惑なことをしちゃう個人が悪いんだよなあ」てことです。

人に迷惑をかけない範囲であれば、好きなだけ嗜んだらいいんですよねえ。ポケモンGOだってなんだって。はみ出しちゃってる人がいたら、それは個人としてコミュニケーションで対処すりゃい話で。それを面倒だからって十把一絡げに「〇〇禁止!」みたいにするのは、未熟な感じするなー。

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稽古場で松茸ごはんおにぎり、いただきました。

松茸ごはんって、食べた記憶ないんですが、美味しいものでした。国産じゃないとか色々あるみたいですけど、国産だと値段が何倍にもなるわけで、その分何倍も美味しくなるんでしょうかね。

謎です。

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新しいことをはじめた黒澤世莉です。カレーを食べる昔なじみ。

大崎のアヒリアです。代々木もいいけど、大崎も美味しいですね。そこらのインド料理屋で「インドカレー美味しくねーな」て思ってるあなた、アヒリヤみたいないい店に行ってください。

アヒリヤ ゲートシティ大崎店
http://tabelog.com/tokyo/A1316/A131604/13048051/

まさかゲートシティにこんないい店があるなんて、思いもよらなかったです。

8月に入って、もう6日も経ったんですねえ。時が経つのは早いものです。

時間堂『ゾーヤ・ペーリツのアパート』が終わってから、それまで止まっていたものが一気に動き始めました。肩書は演出家ですし、演出にまつわることもやってるんですが、もはや何屋なんだかわからない活動中です。

新しいことをはじめることは、楽しいことですね。学びがありますしね。でもくたびれますよね。慣れないことをするのは。

慣れすぎてだらけるのも良くないですからね。何事もいい塩梅でやっていきたいものです。

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下北沢のカレー屋。これで580円はお買い得ね。味はまあまあです。

そういうわけで、最近は下北沢にいることが多いです。時間堂では一回公演したことがない、演劇の街下北沢。ひょんな御縁で、しばらくこの界隈をうろうろすることになりそうです。

もし世田谷区内でマンションを余らせている方がいらっしゃいましたら、ぜひ住まわせてください。家賃払いますので。

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御宿の花火大会の翌日。お掃除をする偉い方々。

こちらが胸襟を開いてお話をしますと、相手方も色々なお話をしてくださいます。みんな人生が動いていきますね。

なんか、ほんと、みんな幸せになればいい。自由でハッピー、のためにどう振る舞うことが最適なのか、毎日考えているよ。

目の前のことを一生懸命やりつつ、先のことも考えつつ、自分に優しく、他人に優しく、余裕を持って、みたいなね、当たり前の標語を、徹底してやるのがいいんだろうな。

けっこう、当たり前のこと、やってるつもりでサボっちゃうもんだから。私はね。

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黒澤世莉です。『ゾーヤ・ペーリツのアパート』では、ピアノとギターの生演奏が主な音楽でした。客席を開場する直前に、いつもピアノ演奏の前田涼子さんと、演出助手の田中星男でギターのチューニングをしていました。

客席開場前には、暗転チェックといって、照明を真っ暗にして、きちんと暗転するか、などなど、様々なチェック項目がありますが、楽器のチューニングは生演奏ならではの醍醐味ですね。

そういう意味でも、色々と個性豊かな公演でした。

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こんなシーンはありませんシリーズその2。

公演が終わったから書いてもいいかなと思う、作品における演出の狙い、は後回しにして、千秋楽について書きたいと思います。

演劇用語で、公演最終日のことを千秋楽といいます。もともと歌舞伎から来ている用語ですね。

19年演劇をやっていますが、初回、2ステージ目、そして千秋楽のステージは、マネジメントできません。絶対に想定外のトラブルが起きたり、普段では考えられないミスが起きたりします。

だからまあ、そういうもんだと受け入れてやっていくしかないですね。表題の「初日は楽日のように、楽日は初日のように」というのはいい言葉だと思います。クロムモリブデンの森下亮さんがよく書いてますね。

初日は、これから挽回できるなんて思わず、これが最後のステージのつもりで、思い切りやりきろうと。

最後は、これが最後だと浮かれずに、初回のような気持ちで丁寧にやろうと。

私はそんな風に解釈しています。

最後だから特別、みたいなこと、好きじゃないんですよね。すべてのステージがかけがえのない舞台だし、最後まで粛々と、特別なものであることは変わらないから、特別なものとして終わらせればいい。もっと特別とか、最後のスペシャルとか、やらなくていいと思います。

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楽屋裏。暗い中熱心に作業をしている方々。

今回の公演で難しかったことの一つは、劇場に入ってから5日間という短期決戦だったので、どうしてもお祭り気分というか、ワッとやってガッと終わる、みたいなふうになりやすかったことです。でも、結果的にはそういうふうにはならずに、みんな地に足ついた仕事をしてくれて、良かったです。

地に足ついてるけど猛スピード、みたいな。仕事人でしたね。

というわけで、公演が終わってからのバラシ作業も、ものすごい短時間で済ませて、おなじみ十色庵で打ち上げをして、みんな怪我などなく公演が終了しました一安心ですね。

この演出ノートも、次回の公演が終わったから書いてもいいかなと思う、作品における演出の狙いで終わりです。お楽しみに。

もし『ゾーヤ・ペーリツのアパート』のことで聞きたいことがあれば、SNSで聞いてください。次の記事でお応えします。

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母のうちで花火を見ました、黒澤世莉です。

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庭で取れたバジルでカプレーゼ。美味しいです。

片道3時間はきついけどねー。

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シアターグリーンの近くのローソンの向かいのジンギスカン屋の二周年記念が気になる黒澤世莉です。

7/31に時間堂『ゾーヤ・ペーリツのアパート』公演が終わって、8月になりました。もう早くも3日たってしまいましたね。正直ついたち2日の記憶はないです。なんも覚えてねえよ。

で、そんなもうろうとした記憶の中でもありがたいお話をいただきました。10月にはお馴染みのあの地域へお出かけできそうです。公式発表までもうしばしお待ち下さい。

で、他にもとある打合せで昔なじみの面々とプロジェクトをスタートさせたりしてます。何より、とあるものごとをはじめるので、この8月はとても大きな変化があります。がんばらないとなーとも思いますが、がんばりすぎると却って能率悪かったりするので、楽しくやろうと思います。

好きこそものの上手なれ、ですからねえ。何事も。

何度もこのブログに書いていることですが、今年の抱負は「好きなことをだけする」であり、決意は「お金持ちになる」です。お金持ちは、ひとりでなっても面白く無いので、みんなでお金持ちになりたいと思います。

まず貧困の脱却からだ。待ってろよこのやろー。と誰にともなくうそぶいてみるよ。

と、いうわけで、まだまだお仕事大募集中です。黒澤世莉個人でも、時間堂劇団員でも、あるいは「こんな人ほしいんだけど、いない?」みたいなことでもいいです。

演出やワークショップや原稿依頼、講師、講演依頼はもちろん、最近は「モニター40人集める」とか「webサイト構築」とかまでやってます。もはや何屋なのか自分でも分かりませんが、そういうのも21世紀的でいいかなと思っています。

みんなでお金持ちになりましょ―。ご依頼お待ちしておりまーす。

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黒澤世莉です。おかげさまで時間堂『ゾーヤ・ペーリツのアパート』全6ステージ無事に終演いたしました。ご来場のみなさま、ありがとうございました。

ご覧になったみなさまにはお分かりいただけると思いますが、こんなシーンはありません。どんな公演だったのか、感想をいただいているので、よかったらお読みください。

【ネタバレ注意】時間堂『ゾーヤ・ペーリツのアパート』7/29~31東京芸術劇場シアターウエスト:感想まとめ
http://togetter.com/li/1005905

さて、公演は終わりましたが、演出ノートはもうちょっと続きます。公演中の演出家はなにをしているのか、ということと、公演が終わったから書いてもいいかなと思う、作品における演出の狙い、で、このノートは終わりです。

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公演中の演出家は何をしているのでしょうかね。

初日が開くまで、という演出家の方もいらっしゃいますね。あとは演出助手に任せるという。わたしはそんなやりかたしたことないので分かりません。

(1)テクニカルの修正
初日が終わった段階で、テクニカル、いわゆるスタッフワークの修正があったら、それをやっつけます。公演が進んでいけば、テクニカルの変更はほぼ無くなるとは思いますが、幕が開いたばかりだと、色々もっとこうしたい、てことがあったりするので。

あとは場当たりの時間が足りなくて見きれなかったところを修正したり。座席の違いなどに寄って起きる細かい見え方や聞こえ方の修正など。場合によりますが、色々なことがあると思います。

(2)演技演出
初日のステージを見て、気づくことは色々あるので、それを伝えていきます。これは中日すぎてからも延々続くんじゃないですかね。私は続けますね。

(3)振り返り
他の演出家がやってるって話はあんまり聞いたことないんで私だけかもしれませんが。そして『ゾーヤ・ペーリツのアパート』では、出演者数が多くてかつ時間が全く無かったので出来なかったんですが。

演技演出の前に、出演者と振り返りをします。個々人の声を聞いてから、演技演出に入ります。通し稽古のあともそうします。

なんでこれをやってるのかって言うと、個々の俳優が何を考え、何を感じ、それがどういう結果になったのか、知ることが私にとっては非常に重要だからです。それが分かったほうが、演出の効率も的確さも効果も上がると思ってます。

共有言語を持つために必要だと思ってるんですね。

自然と、色んなアイディアも出やすくなってきます。口に出してみることで整理されることもあります。そうすると、問題の解決になる場合もあります。俳優同志も、お互いの考えや感じ方が分かることで、共同作業がやりやすくになっていってる、ように思っています。

そうしたアウトプットをした俳優のほうが、演出の言葉も入りやすくなってると思うんですよね。自分の思考で頭がパンパンだと、人の言葉って入ってきにくいじゃないですか。それは俳優に限らないと思います。

私にとっては、これはとても重要な時間だし、演劇をつくっている中でも一二を争う充実した時間です。好きなんですよ、俳優さんが自分の言葉で、自分の思いを語るところを見ているのが。

とても、演劇的だと思います。

(4)テーマぎめ
開幕の前に、ここの俳優の短いテーマ決めをします。目的が明確な方が意識を集中させやすいと思ってます。ぼんやり「がんばるぞ」みたいなのは無意味だと思っているので。個々人によって、具体的な方がいいとか、抽象的でもやれるとか、色々ありますが、まあツッコミながら決めていきます。

(5)前説・ロビー挨拶
自分の劇団ではやります。

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わたしがやっているのはこんなところですかね。

細かいテクニカルな修正とか、現場の進行は、もうほかのスタッフチームに任せてしまいます。

居場所は、その時によって違いますが、公演前は楽屋には近寄りません。公演前の準備を邪魔したくないので。顔合わせてもどうしていいかわかんあいですし。用があったら行きますが、用がない時は近寄らないです。

公演中は、だいたい客席にいますね。できるだけ色んな所から観ます。

と、いったところで次回が最終回ですかね。たぶん、そうなると思います。

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