「ハンサム部」こと旅する演出家:黒澤世莉blog

Director Seri Kuroawa's blog / 旅する演出家 黒澤世莉のblog

January 2016

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2016年は12ヶ月連続公演だよ、黒澤世莉です。

ゾーヤ・ペーリツのアパート[2016] [東京]
作:ブルガーコフ/翻訳:秋月準也/演出:黒澤世莉
http://jikando.com/nextstage/534-zoykasapartment2016.html

一年半ぶりに時間堂の本公演をやります。去年もなんだかんだ時間堂は十色庵で演出して上演してたし、客演出も東京ハートブレイカーズ「スーパーエンタープライズ」、豊橋の高校生と創る演劇「赤鬼」をやってたので、まったく休んでた感はないのですが、ファンのみなさまには、お待たせしましたですね。十色庵では盛り込めないことを、東京芸術劇場でテンコ盛りにしてやろうと思います。

オーディションします。ふるってご参加ください。再会も新しい出会いも待ってます、楽しみです。

わたし、日本の演劇がもっと盛り上がるためには、オーディションがもっと活発になったほうがいいと思うのよね。新しい個性との出会いを門徒を広げて受け入れる、って企画が少ないと思うのです。これずっと前から言ってますが。時間堂はここ何年か、劇団員のみの場合を除いて、本公演では全部オーディションを開催してます。そして、それが作品成果につながっていると思っています。サッカーチームだって、長くチームにいる成熟した選手と、外から来た新鮮な才能がかけあわさって良いチームが出来ていきます。まったく一緒です。オーディションは、わたしたちにとって創作の重要な部分なのです。事務手数料1,000円だけいただいてしまうことが恐縮ではあるのですが、コピー代などなどの必要経費と思ってご理解ください。

「ゾーヤ・ペーリツのアパート」って何よ、ブルガーコフって誰よ、て感じだと思いますが、おそらく日本初演なんじゃないかしらね。少なくともweb上の記録は残ってないです。小説好き、映画好きは知る人ぞ知る名作「巨匠とマルガリータ」の作家で、ソ連時代のロシアを代表するミハイル・ブルガーコフさんが1925年に書かれた戯曲です。


「ゾーヤ・ペーリツのアパート」読みたいよって方、いまAmazonで1万円以上というどえらいことになってますから、図書館をご利用ください。あと個人的に何冊か預かってるので、お譲り出来るかなとも思います。

カーリル:ゾーヤ・ペーリツのアパート
http://calil.jp/book/4864591253

革命で没落した貴族ゾーヤとしたたかに生きる仲間たちを描いた、管理社会を痛切に批判するブラック・コメディです。劇場の都合や検閲で切り刻まれた台本、それ故に一筋縄ではいかないいびつな魅力、失われてしまったであろう部分に対する想像力が掻き立てられます。面白いよ。

演出としては、まだ秘密ですが、脱いで歌って踊るんじゃないかな。

オーディション受ける方でお気をつけいただきたいのは、時間堂の作品(映像OK)をご覧頂いた方限定のお申し込みということです。ご覧頂いて「こういう作品ならば出たい」と思っていただいた方に来ていただければさいわいです。「あー、こういうのはちょっと。。。」てなると、不幸じゃないですか、お互い。ね。よろしくお願いします。

「観たことないよー、でも受けたいよー」という方は、以下の三つの方法で観られますのでご安心ください。
・時間堂レパートリーシアター1/23土〜25月 → http://jikando.com/
・公演の映像配信は「観劇三昧」サイトで → http://kan-geki.com/
・公演DVDの購入希望の場合は、時間堂ストア http://goo.gl/forms/Mz3SdHiBGs または劇団宛にメールで → info@jikando.com

前回はツアーメンバー3人しかお願いできませんでしたが、今回は男女で10人くらいお願いすることになると思います。応募〆切は2月6日(土)24:00おまちしてます。

以下、詳細を時間堂webからまるごと転載です。

時間堂2016年7月東京芸術劇場シアターウエスト公演ワークショップオーディション
http://jikando.com/nextstage/539-jtc27wsa.html
2016年7月の本公演『ゾーヤ・ペーリツのアパート』(台本:ミハイル・ブルガーコフ 演出:黒澤世莉 会場:東京芸術劇場シアターウエスト)の出演者を募集します。

ごあいさつ

時間堂が毎回オーディションを行うのは、開かれることで作品の質を高めると考えているからだ。新しい出会いや再会を期待している。
ブルガーコフ『ゾーヤ・ペーリツのアパート』は1920年代ソビエト連邦時代のモスクワを舞台にしたブラックコメディだ。演劇はわざわざ足を運ばないと見られない時代遅れのメディアだが「未知の世界を体験する」には適している。観客には馴染みのない世界でさんざん笑ってもらったあと、その世界もろともひっくり返る体験をしてもらう。
私は世界に絶望している。ただ演劇と未来にはまだいくばくかの希望を持っている。そのせめぎあいがいまの時間堂の演劇の熱量になっている。そういう中で、観客の世界をひっくり返す作品づくりをすると聞いて、ワクワクするような狂ったひとを求めている。狂っているのはあなたではなく、世界の方だ。
黒澤世莉

公演情報

[シリーズ発掘02]
【埋もれてしまった名作戯曲】×【時間堂の瑞々しい演技】=【力強くて面白い演劇】
日本では知られざる世界の名作戯曲を、時間堂が勝手に発掘しスポットを当てるシリーズ、リリアン・ヘルマン「森の別の場所」に続いての第2弾。今回は、ロシアでは1900年代に厳しい検閲にあいながら今なお愛される人気作家ブルガーコフの『ゾーヤ・ペーリツのアパート』を発掘。若手翻訳家・秋月準也氏の清新な訳で日本初演に挑みます。

『ゾーヤ・ペーリツのアパート』
日程:2016年7月29日(金)〜31日(日) (27日(水)小屋入り)
・会場:東京芸術劇場シアターウエスト
・台本:ミハイル・ブルガーコフ
・翻訳: 秋月準也 (日露演劇会議叢書ブルガーコフ戯曲集1より)
・演出:黒澤世莉(時間堂)
・出演:時間堂劇団員 他

出演条件
・出演料有り、チケットノルマ無し、販売数に応じてバック有り。

募集人数
・男性 7名
・女性 4名
※募集人数はあくまでも予定です。

参加費
・1,000円(2次審査のみ)

応募条件
1.プロとしての意識を持ち、主体的に公演に関わることができる
2.時間堂の公演又は公演DVD、映像配信を観たことがある *
3.2次・3次オーディションに参加できる
4.2016年6月からの稽古および公演に参加できる
5.団体、事務所等に所属の場合は許可を得る

*2.について
・時間堂レパートリーシアターも含まれます。
・公演の映像配信は「観劇三昧」サイトでご覧いただけます。http://kan-geki.com/
・公演DVDの購入希望の場合は、劇団宛にメールでご連絡ください。

応募〆切
2016年2月6日(土)24:00必着 ※メールのみ

オーディション日程
<1次審査:書類>

<2次審査:ワークショップ+課題> 1次審査通過者のみ
※以下の日程の中から1回参加
A・2月16日(火)19:00〜22:00
B・2月17日(水)14:00〜17:00
C・2月17日(水)19:00〜22:00
D・2月18日(木)14:00〜17:00
E・2月18日(木)19:00〜22:00

<3次(最終)審査:ワークショップ+台本> 2次審査通過者のみ
2月20日(土)12:00〜20:00(途中休憩有り)
予備日:2月21日(日)

応募方法
・バストアップと全身の写真計2枚を添付する(合計5MB以内)
・件名を「jtc27オーディション応募」とする
・以下を記入の上、[
info@jikando.com ]までお申し込みください
【1】お名前・ふりがな (芸名がある場合は本名と両方明記)
【2】2次審査希望日時(第2希望まで)
【3】年齢
【4】性別
【5】電話番号
【6】メールアドレス
【7】住所
【8】身長・体重
【9】観劇したことのある時間堂作品名(DVD、映像の場合はその旨を明記)
【10】上記作品の感想および今回の志望動機
【11】最近の舞台出演、所属、特技等、特記すべき事項があればお書きください

企画/運営 時間堂
[WEB] http://jikando.com/
[E-mail] info@jikando.com
[TEL/FAX] 03-6454-4308

◆お申し込み後、4日以上経過しても返信がない場合、通信事故が考えられますので、お手数ですがお電話にてお問合せください。
◆携帯メールからお申し込みのお客様は、「
info@jikando.com 」からのメールを受信できるよう、設定してください。

わたしたちは、たくさんの方と出会い、演劇の可能性を拡げることを切望しております。
ご応募、お待ちしております。

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シェークスピア好きじゃない黒澤世莉です。演劇の映画では去年のナショナル・シアター・ライブ「欲望という名の電車」でテネシー嫌いに続いて、食わず嫌いを正していただきました。

ジュリー・テイモア監督作品「夏の夜の夢」
http://www.culture-ville.jp/#!midsummer/ciuz

予告編はこちら。

四の五の言わずに観に行け。15日まで18:50から\3,000円Bunkamura ル・シネマにて。

ところでル・シネマ、毎週火曜日1,100円なんだってね、知らなかった。特集上映はもちろんちがうだろうけど。また火曜日に来ようっと。

さて「夏の夜の夢」です。大きく二つの発見と、こまごました気付きがありました。

ひとつは、シェイクスピアって人間ドラマなんだ、ってこと。いままで茶番劇で、派手目のお芝居しないとダメな奴でしょ、くらいにしか思ってなかったんですが、面白いシェイクスピア観たことなかったんだなあ、て思いました。完全な思い込みと勘違いでした。

もうひとつは、俳優がメインで、イリュージョンはあくまで支えなんだよなあ、て事です。泣く子も黙るキャサリン・ハンターはもちろん、アテネの若者たちや養成の子どもたち、職人のおっさんたちまで、水も漏らさぬ鉄壁の布陣。どこから見てもキャラクターが成立しているし、かといって過剰さや余分さとは無縁の力強い存在感。たぶん、プロジェクションマッピングや布を使った演出、スーパーかわいいロバマスクを、一切出さなくても十分面白い。

やーもー、俳優がほんといい。デミトリアスのいい身体、寡黙、からのかわいい動き連発。ライザンダーのちゃらさ。ハーミアのおっぱい、からの、キャットファイターっぷり。オーベロン激渋。タイターニアは小林幸子、エロすぎてまったくかわいく思えない。あの光る奴最高。まあ、全部よかったですよ。

でもやっぱり職人のシーンは何であるのかわからなかったな。。。

もちろんイリュージョンもとっても素敵。これは観てのお楽しみ。

カメラワークは、臨場感重視なんだろうけど、近すぎ揺れすぎだと思います。もうちょっと引きで固定でオナシャス。

これで映像なんだから、生だったらどんだけ面白いんだ。あー、ロンドン行きてーなー。

とにかくオススメでーす。

と、ことしのラインナップでてましたぜ。

ナショナル・シアター・ライブ
http://www.ntlive.jp/

観たいものしか無い。
____________________おしらせ____________________


2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】に挑みます
【次回公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト【出演者募集〆切2/6】
【時間堂ソシオ(共同運営者)募集】時間堂主催公演の全演目がご覧いただけます。ともに文化をつくりましょう。
http://jikando.com/

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球切れで困っている黒澤世莉です。

あらゆるヤマダ電機に「ないですねー」と言われて困っています。教えてつ、照明さん。

ジュリー・テイモア「夏の夜の夢」文化村ルシネマ観てきた。シェイクスピア観をひっくり返される、いい観劇体験。みんな可愛かったなあ、とくにディミトリアス。

1月15日日まで。くわしい感想は、また後日。
____________________おしらせ____________________


2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】に挑みます
【次回公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト【出演者募集〆切2/6】
【時間堂ソシオ(共同運営者)募集】時間堂主催公演の全演目がご覧いただけます。ともに文化をつくりましょう。
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黒澤世莉です。みなさま三連休はいかがお過ごしですか。私は、演劇三昧でした。1月2月のレパートリーシアターの稽古でした。時間堂の劇団会議もやりました。

劇団会議は、三つの事を思いました。人が集まってなにかができるっていうのは、とても珍しい貴重なことなんだなあ、ということ。お神輿になりたがるひとは少ないんだなあということ。全員が楽しくやるのは大変困難だなあということ。不可能ではないだろうから、ぜひそうしたい。

10
1月23日(土)〜25日(月)のレパートリーシアターは、イトウワカナ作「言祝ぎ」とチェーホフ作「熊」をやります。場所は時間堂のアトリエ、十色庵です。去年のワーク・イン・プログレス、プレビューを経た自信作ですので、安心して観に来てね。

2月12日(金)、13日(土)のレパートリーシアターは、横山拓也作「人の気も知らないで」をやります。場所は横浜の長者町アートスペースChapter2です。大阪弁を東京弁に書き換えさせていただきました。あ、尾崎冴子だけは関西弁で出ます。時間堂女性メンバー全員登場という珍しい機会ですので、横浜まで足をお運びください。

三本とも面白いですよ。他、岸田國士「ヂアロオグ・プランタニエ」、黒澤世莉「ロミオ中止」も前座でやるんだ。よ。

レパートリーシアターは、作品を作って消費されるんじゃなくて、育み育てることをします。さんざん稽古したのに一週間でさようなら、じゃもったいないじゃない。もったいないと思うの。そういうとこ変えたいの。

稽古と言ってもいろいろあります。基礎稽古もあるし、作品のための稽古もある。台本がなくてゲームばっかやってる稽古場もある。作品が決まってても人が揃わないとか、人が揃っててもおしゃべりに夢中とか、いろんな稽古場がある。不効率な稽古場だと、そんなに稽古したってしょうがねーじゃん、と思います。

ただ単純に稽古いっぱいやればいいってものではないですが、やらないよりはやったほうがいい、っていうのが2015年の気づきでした。短時間制作チャレンジの結果、当たり前だけど、時間をかけた作品のほうが面白くなるからね。

なので、レパートリーシアターにかける作品も、できるだけ時間をつかって作りたい、と時間がない中で心意気だけでも持って望んでます。もちろん、本公演も。

うちは演劇をつくる団体ですので。そこの品質だけはこだわっていきます。

本公演のオーディション告知も始まってますので、時間堂を観たこと無い方はレパートリーシアターを観に来てくださいませ。詳しいことは時間堂webを参照のことですよ。

時間堂web
http://jikando.com/

ポジティブなことだけブログに書くっていうのに飽きてきたので、そろそろ毒を吐きます。では、また来週。

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2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】に挑みます
【次回公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト【出演者募集〆切2/6】
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一向に事務作業が終わらない黒澤世莉です。そうこうしているうちに、劇団稽古初めでした。

先日も稽古初めしただろうって? それはレパートリー稽古初めですから。台本使って作品づくりをしてるアレです。劇団稽古は劇団員の基礎トレーニングです。身体トレーニング、発声練習、マイズナー・テクニックなどの、俳優の基本となる身体、発声、感情を鍛えてます。作品づくりばっかりやっちゃうと、どうしても基本がなおざりになっちゃうのでね、コレはよくないと。

今年一回目ということで、基本メニューのフルコース、の予定でした。身体訓練と発声練習はひと通りやって、マイズナー・テクニックに入るところで、1時間半ばかり話して、今日はおひらきになりました。でまあ、それは価値のある時間になったんですね。

時間堂や黒澤世莉のあちこちに書いてある「サンフォード・マイズナー・テクニック」ですが、はたしてみんなどれくらい理解しているのだろう。いい機会なので、しっかり復習しようという時間にしました。実際バイト先の人や客演先の現場で出会った俳優に「マイズナー・テクニックってなに?」て聞かれても、きちんと答えられるようにしよう、がテーマです。

ここで話せたことは、理解できて使いこなせる技術だろうし、話せなかったことは、話せるようになれば使える技術になるでしょう。「なんとなく」ではなく「誰かに説明できるくらい」理解していること。これはとても大事なことです。

たとえば「マイズナーってあれでしょ、感情開放でしょ」みたいな誤解のされ方は本当に多いです。それは過程にある練習であって目的ではないですよ。この辺は問題がややこしいので、ちょっと脇へ置いておきます。もっと根本的なはなし。

仮にバイト君Aに聞かれたら、こう答えます。「マイズナーさんっていうアメリカのおじさんが考えた、俳優の練習方法の一つだよ」

俳優Bさんに聞かれたら、これくらい付け足すかもしれません。「スタニスラフスキーがロシアからアメリカに渡ったとき、アクターズスタジオで彼の薫陶を受けた三人がまとめた三つの練習方法のうちの一つだね。「自分の記憶」や「社会の中の自分」より、生きている他者イコール共演者に焦点を当てた「他者と自分の関係」を基本とした練習のやり方だよ。」

ちんぷんかんぷんかも知れませんが、それの何が素敵なところなの、てマニアックな質問が来たらこう答えます。「まず舞台があって自分と共演者の二人がいると仮定する。自分は生きてるよね。共演者も生きている。生きている人間同士の関係も瞬間瞬間生まれて消えていく、生きたものになりえるよね。その上で、虚構の世界のなかでなにを真実のよすがにするかと言う問がある。演劇という虚構の中でも、自分と他人は生きていて、二人の関係もその瞬間に生まれたものであれば、そこには「真実」が立ち上がる可能性がある。生きた他人が虚構の中の真実を担保する、っていう根幹の発想が好き。」

やっぱりちんぷんかんぷんですよね。実際はそんなに簡単に腑に落ちるものでもないんですが、まあ、がんばって言語化するといまはこんな感じです。これ以上突っ込んだ、具体的な訓練方法なんかのテクニカルな話は、また機会があれば書きます。あと、もしわたしの理解が間違っている部分があれば、お手数ですがご指摘くださいませ。

一回やってみてください、マイズナー・テクニック。いいもんですよ、シンプルに他者と関わるって。

さて、明日〆切があるので、もう一がんばりします。寝てから。みなさま、よい三連休を。

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2016年の時間堂は7月の本公演とレパートリーシアターの【12ヶ月連続上演】に挑みます
【次回公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト【出演者募集〆切2/6】
【時間堂ソシオ(共同運営者)募集】時間堂主催公演の全演目がご覧いただけます。ともに文化をつくりましょう。
http://jikando.com/

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黒澤世莉です。やー告知していたつもりですっかり忘れてました。今週末大阪でワークショップやります。今回は三種類あるので、いっこずつ説明しますね。

だれでも→だれでも:演劇体験クラス1月17日(日)12:00〜14:00(演劇やったことないかた大歓迎)
http://jikando.com/workshop/529-2016osakabc.html

俳優さん→俳優:演技ベーシッククラス1月16日(土)12:00〜15:00
http://jikando.com/workshop/529-2016osakabc.html

劇団主宰/演出家→演出家や劇団主宰のためのマイズナー・テクニック入門・座学と実践1月15日(金)〜17日(日)
http://jikando.com/workshop/528-2016osakaa.html

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じゃ、一個一個ご説明します。だれでも:演劇体験クラスは、その名の通り「中学生からお年寄りまで」「主婦から社長まで」どなたでも演劇を楽しめちゃうクラスです。2時間で浮世の憂さをリフレッシュして、コミニケーション能力が身についちゃうかも。みたいなやつです。ほんとだれでも気軽に楽しんでもらいたいからやってますんで、飛び込んでみてください。以下のリンク先に詳しい内容も書いてありますよ。
http://handsomebu.blog.jp/archives/52356824.html

俳優:演技ベーシッククラスは、俳優さんの基礎訓練のなかでも「他者とのコミュニケーション」に重点を置いたクラスです。残念ながら定員でキャンセル待ちになってるみたいですが、よかったら応募してみてください。

演出家や劇団主宰のためのマイズナー・テクニック入門・座学と実践は、上で書いてある「他者とのコミュニケーション」を俳優に伝える技術や、俳優ち伝わる言葉の使い方など、作品づくりの基礎の部分で伝えられることを伝えられればいいかな、と思っています。

詳しい情報は続きを読むの先で。

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やー、ほんと大阪はいつも満員御礼で嬉しいかぎりです。アイラブオオサカ。

再会も新しい出会いも楽しみです。お待ちしてまーす。

____________________おしらせ____________________


【あけましておめでとうございます】時間堂は昨年の準備をへて、7月の本公演とレパートリーで上質な演劇の【12ヶ月連続上演】に挑みます。2016年もどうぞごひいきに。
【次回公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
http://jikando.com/nextstage/534-zoykasapartment2016.html
【出演者募集】
http://jikando.com/nextstage/539-jtc27wsa.html
【時間堂ソシオ共同運営者募集】
http://jikando.com/past-information/541-jikando2016socio.html続きを読む

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黒澤世莉です。

右は、王子小劇場職員であり、超人気劇団「犬と串」を主宰するモラルさん。モラルさんと、左に写っているイトウシンタロウさんは浅からぬ因縁があるようです。師弟対決はかないませんでしたが来年は観てみたい気もします。モラルさんは、俳優枠参加の綾田将一さんの唯一の演出作が、初舞台だったそうです。そんな10年ぶりに再会した師弟コンビの活躍も、どこかで観られるかもしれません。王子小劇場ディレクターズワークショップの隠れた楽しみ方ですね。

昨年には小説も出版されてますモラルさん。どんだけ多才なんだと。犬と串、要注目ですよ。ちなみに時間堂とは360°違う芸風です。

犬と串
http://inutokushi.com/

さて本題。

王子小劇場ディレクターズワークショップが終わりました。「それ、なーに?」て方は臨場感あふれる以下のまとめがおすすめです。
王子小劇場 第4回ディレクターズワークショップ #王子小劇場DWS 参加者のツイートまとめ
http://togetter.com/li/921550

終わったあとモヤモヤと考えていたことがあるので、せっかくなのでweb上で共有します。

4日間のディレクターズワークショップは、連日最後に成果発表の時間があります。10分弱のシーンを他のチームや運営、見学の方がたに観てもらって、そのあと振り返りをします。この発表からフィードバックというところがこのプログラムの重要な部分です。決してポジティブフィードバックだけではありませんでしたが、敬意を欠いた発言は無かったように思います。議論の精度はともかく、健康的な場ではあったかなと思います。

わたしはワークショップのファシリテーターだったわけですが、他のグループと同じ条件で作品づくりをしました。わたしの前の夏井さんのころからそうでした。なので、ファシリテーターも演出家参加者はじめのみんなから鋭いご意見をいただくわけです。

それで4日目の自分の発表から振り返りの時間のやりとりがひっかかっていたので、自分の中でずっと考えていたんですね。要は「俳優演出にこだわりすぎてるんじゃないか、それによらない手段はないのか」みたいなことです。

WSが終わってしばらくは「他所の現場ではそうすることもあるし、形から記号的につくっていくのもためしてみるかなあ」とか考えたり喋ったりしてました。前回のWSのときも同じような作り方だったので、変えてみるのも一興かな、いつも同じじゃワンパターンかな、とか。

ごめん、日和ってたわ。そんなことしない。次も同じ場があれば、同じように作品をつくる。

なぜそう思うに至ったかっていうのを細かい論証を省いて結論だけ言うと、「原体験」「アンテナ」のふたつの理由がある。

もともと演劇をはじめたきっかけ、というものには乏しいのだけど、子どもの頃から大嫌いなものだけははっきりしていた。テレビドラマに出てくるド下手どもと、有名ミュージカル劇団の機械のような記号俳優が、ほんとうに気持ち悪かった。そういうことだけはやるまいと思って演劇をはじめていた、いやそこまで当時から言語化して意識していたわけではないけど、とにかくそういうのが嫌いだった。その「原体験」はわたしの皮膚から拭い去れないものだ。

「アンテナ」は、たぶん福岡のプロデューサー高崎さんが言っていたと記憶している。「演劇作品には20や30の構成要素があって、ふつうはそのうち5~10くらいしか判別できないし、どんなに優れた演出家でも15~20くらいまでしか判別できない。だから優秀なサポートを入れて、自分の弱点を補ってもらうように作品づくりをしたほうがいい」みたいなことをブログに書かれていた気がする。違ってたらゴメン。

PINstage高崎大志の「さくてきブログ2」
http://sakuteki.exblog.jp/

で、この意見には大賛成で、アンテナがあるものはこだわれるけど、アンテナがないものはそもそも味わえない、質の善し悪しもわからないって場合がある。たとえばわたしは、アバンギャルドな演出や、アングラの文脈をぜんぜん味わえないし、退屈にしか感じない。よくできてるんだろうな、とは思うので、品質の部分はギリ解ってる気でいるが、これもあやしいものだ。

マイズナー・テクニックに出会って、生きている人間の血の通ったやりとり、間や行間とよばれるものが「演劇」なんだと思うようにいたる。稽古場の基礎訓練から、人間の身体化された情緒、声に繋がる感情、表現できなかった殻を破る瞬間の鮮烈さ、そういうものを何度も経験して、その素晴らしさこそ演劇の魅力だと確信する。ピーター・ブルックの「演劇とは、観るものと観られるものがいる状態のことだ(意訳:黒澤世莉)」という言葉を引くまでもなく、演劇とは古代芸能のころより俳優と観客を中心に成立してきた。ただ、台本や戯曲が不要だといっているのではない、それはやはり重要だ、もちろん演出家以上に。しかし、台本や戯曲は、俳優と観客が出会うための地図、あるいはレシピであって、上位概念ではないのだ。少なくとも、わたしにとっては。

だから「メロドラマ」という読解と目指す目的地を言ったことも嘘ではない。そうあるべきだといまでも思う。ただ、そのメロドラマなるものを立ち上げる以前にもっと重要な「俳優がどう存在するか」という問題に取り組まないというのは、わたしにとって演出云々以前にそもそも演劇でさえなくなってしまう。

そして、わたしにとってわたしのチームの「剃刀」は「味わいと品質」の話で言えば、「俳優同士のやりとり」という味わいの部分の品質を高めた。その品質がそもそも分からない、アンテナがない観客に伝わらないことは、忸怩たる思いであるし、そういう観客にも品質がある、ということを分からせる演出的手腕がないことは修行が足りない部分だ。考えてみれば演劇をやっていてずっと取り組んでいる問題である。他のアンテナの部分の質を高めることであるていど解決しようと試みている部分でもある。なかなかどうして、その道程は遠い。でも目標は、「やりとり」の圧倒的な品質を以って力づくで分からせてやる、てとこ。それは自分の劇団とか外部の活動とかじゃなくて、自分の演劇に対する姿勢の問題だ。

というわけで、自分の芸術家の根幹の部分だったので、ぜんぜん人の意見入れる余地無しっす。あっしはここにこだわってやっていきますんで。伝わらなければ、老演出家は死なず、ただ消え去るのみです。

こうやって断言できるあたりは年をとってよかったなあと思います。20代の頃はもっと周りの意見に振り回されていた気がします。いまだに影響されやすいほうだとは思いますけどね、芯の部分を変えるつもりはない、ていうかそれ変えるならもう演劇やんなくていいじゃん。

最近演劇に対してネガティブな気持ちがわきやすいんだけど、ひさしぶりに自分が演劇のどの部分にラブラブしているのかを思い出させてくれて、ディレクターズワークショップ、マジありがとう最高だぜ。て思ってます。論理というものはそれ自身に価値が有るのではなく、己の衝動に名前をつけてやるために有るんだな。

はー、すっきりした。おやすみなさーい。ああ、今日は一日事務作業をしていたのに、一番肝心な作業が手付かずだよよよよ。

そういえば来週は大阪ワークショップですが、おかげさまで16日の俳優:演技ベーシッククラスは満員御礼だそうです。だれでも:演劇体験クラスと、演出家向けクラスは、まだ募集中みたいなので、興味があったらチェックしてみてください。
http://jikando.com/workshop/

____________________おしらせ____________________


【あけましておめでとうございます】時間堂は昨年の準備をへて、7月の本公演とレパートリーで上質な演劇の【12ヶ月連続上演】に挑みます。2016年もどうぞごひいきに。
【次回公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
http://jikando.com/nextstage/534-zoykasapartment2016.html
【出演者募集】
http://jikando.com/nextstage/539-jtc27wsa.html
【時間堂ソシオ共同運営者募集】
http://jikando.com/past-information/541-jikando2016socio.html

【演出します】
時間堂レパートリーシアター【2016.1】 『言祝ぎ』/『熊』
http://jikando.com/2015-10-26-05-27-33/535-rt-201601.html
2016年1月23日(土)〜25日(月) at toiroan 十色庵

時間堂レパートリーシアター in横浜【2016.2】 『人の気も知らないで』『ヂアロオグ・プランタニエ』
http://jikando.com/2015-10-26-05-27-33/536-rt-201602tpam.html
2016年2月12日(金)・13日(土) at 長者町アートプラネット Chapter2

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横浜某校の授業初日であり、時間堂稽古初めでした、黒澤世莉です。

昨日の王子小劇場ディレクターズワークショップから続いて再認識したことがあります。

いい俳優は「どう喋るか」の前に「どう居るか」をやってる。俳優としても役柄としても。「どう居るか」がない中で「どう喋るか」をいくら工夫したって、大して面白くならない。

なので若い俳優のみなさまには、台詞をどう言おうかとか考える前に、俳優として役柄として、なにをすればその場にいられるのか、なにがあればその人物を信じられるのか、そんなことを工夫してみると、演技が豊かになると思います。

そのほうが言い方云々するより楽しいよ。

____________________おしらせ____________________


【あけましておめでとうございます】時間堂は昨年の準備をへて、7月の本公演とレパートリーで上質な演劇の【12ヶ月連続上演】に挑みます。2016年もどうぞごひいきに。
【次回公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
http://jikando.com/nextstage/534-zoykasapartment2016.html
【出演者募集】
http://jikando.com/nextstage/539-jtc27wsa.html
【時間堂ソシオ共同運営者募集】
http://jikando.com/past-information/541-jikando2016socio.html

【演出します】
時間堂レパートリーシアター【2016.1】 『言祝ぎ』/『熊』
http://jikando.com/2015-10-26-05-27-33/535-rt-201601.html
2016年1月23日(土)〜25日(月) at toiroan 十色庵

時間堂レパートリーシアター in横浜【2016.2】 『人の気も知らないで』『ヂアロオグ・プランタニエ』
http://jikando.com/2015-10-26-05-27-33/536-rt-201602tpam.html
2016年2月12日(金)・13日(土) at 長者町アートプラネット Chapter2

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つつがなく終えた黒澤世莉です。発表会のあとのフィードバックの様子。ここで厳しい意見やたまにあたたかい感想がでます。

王子小劇場ディレクターズワークショップ2016初日
http://handsomebu.blog.jp/archives/52358657.html

つまらなければオレのせい:2日目
http://handsomebu.blog.jp/archives/52358763.html

アクシデントが一番面白い?:3日目
http://handsomebu.blog.jp/archives/52358870.html

見学のみなさま、演助、出演のみなさま、王子小劇場のみなさま、そして参加の演出のみなさま、お疲れ様でした。ありがとうございました。

参加する全ての演出家が批評される場ですので、まあ褒められる時間は短いです。そのなかでも最終日の発表で、やっぱり品質の差異は出ているな、と思いました。で、何が違いなのかなって思うんですけど、単純に準備の差だと思うんですよね。

準備って言葉には色々な意味が含まれます。台本を読んだ回数でもあるし、読解の精度でもあるし、戯曲一ライン一ラインに目的と動機を降ってこられたかでもあるし、サブテキストを読み解いてきたかでもあるし、多岐にわたりますが。プランをいくつ持ってこられたかにもよるでしょうし。そのプランが多ければ多いほどやりやすかったでしょうし、なにより楽しかっただろうと思います。

これは俳優さんも演助さんも一緒で、準備いっぱいしてきた方のほうが高い品質を提示できてたと思いますし、楽しかったろうと思います。なにより。

準備、大事。超大事。

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チームイトウシンタロウ、準備中の図。なんにせよ、5者5様の中村吉蔵「剃刀」が観られて良かったです。演出家の大事にしている瞬間とか、単純に楽しめる時間とか、そういうものが伝わるとハッとします。

演出家のみんなは、やいのやいのいわれても偉くて「じゃあお前がやってみろや」なんて一言もいいませんでした。ので、わたしが言っておきます。やいのやいのいってたみなさーん、来年お前がやってみろや。

というわけで、来年はわたしがファシリテーターじゃないかもしれませんが、王子小劇場ではディレクターズワークショップをやってると思いますので、10月くらいから情報をチェックしておいてくださいね。

王子小劇場
http://www.en-geki.com

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楽しい打ち上げを終えた黒澤世莉チームの4人。一部間違いがあります。打ち上げ楽しかったので、きっと良いクラスだったのでしょう。では、またみなさま、現場で会いましょう。

「いいなー、わたしも演出の勉強したいよー」という方で王子小劇場DWSを受けそびれてしまった方、連日書いててしつこいですが、大阪でも近いコンセプトクラスのファシリテーターをしますよ。

【大阪】演出家や劇団主宰のためのマイズナー・テクニック入門・座学と実践
1月15日(金)〜17日(日)
http://jikando.com/workshop/528-2016osakaa.html

こっちはもうちょっと座学に近くて、マイズナー・テクニックなどを活かして、俳優がどう舞台の上で「生きる」「関わる」ように案内するか、ということを具体的かつ実践的に学ぶ場になります。

大阪で食いだおれて演劇やるのも楽しいと思いますので、ぜひどーぞ。

しかし、演出ってなんなんでしょうね。演出家のためのワークショップを終えて、分かったことより、分からないことのほうが多くなった気がします。わたしが好きな演劇が、全然伝わらない人がいっぱいいるわけです。そういうひとびとにどう私が面白いと思うものを伝えていくのか。わたしだってまだまだ課題がたくさんありますよ。あはは。

さて、明日からは横浜で某学校の進級公演の演出と、レパートリーシアターの稽古が再会しますね。

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【あけましておめでとうございます】時間堂は昨年の準備をへて、7月の本公演とレパートリーで上質な演劇の【12ヶ月連続上演】に挑みます。2016年もどうぞごひいきに。
【次回公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
http://jikando.com/nextstage/534-zoykasapartment2016.html
【出演者募集】
http://jikando.com/nextstage/539-jtc27wsa.html
【時間堂ソシオ共同運営者募集】
http://jikando.com/past-information/541-jikando2016socio.html

【演出します】
時間堂レパートリーシアター【2016.1】 『言祝ぎ』/『熊』
http://jikando.com/2015-10-26-05-27-33/535-rt-201601.html
2016年1月23日(土)〜25日(月) at toiroan 十色庵

時間堂レパートリーシアター in横浜【2016.2】 『人の気も知らないで』『ヂアロオグ・プランタニエ』
http://jikando.com/2015-10-26-05-27-33/536-rt-201602tpam.html
2016年2月12日(金)・13日(土) at 長者町アートプラネット Chapter2

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黒澤世莉です。写真は最終日の成果発表の順番決めボード。有名な詩人は時間にも言及していたんですね。

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というわけで、王子小劇場ディレクターズワークショップ3日目もつつがなく終了しました。見学では風邪でダウンな方がいたり、ちょっと残念でしたけど、生き残ってる人は全力で駆け抜けたんじゃないかしら。

経過報告では、昨日よりエッジが効いてる作品が増えましたね。ここの演出家がやりたいことを出してきたように思います。今の時点でとっちらかってたりするのも、いいと思います。やりたいことを盛り込まずに成果発表を迎えるより、全部盛りにしておいて、過剰なものを間引くほうがうまくいくんじゃないかと思います。

アクシデントがあるチームがあって、でもそこはアクシデントが一番面白かったんですね、観ている側は。アクシデントって、けっこう面白いんですよね、ライブだし。へたすると本編より面白いかもしれない。でも、アクシデントを越える作品の強度を用意しておきたいものですよねえ、と思いました。一方で、アクシデントの方が面白いのならアクシデントの方をメインに据える、っていう作戦もありだな、とは思います。

すべては演出家の決断ですねえ。明日の成果発表が楽しみです。

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居残りするみなさま。がんばってね、体調崩しませんように。

見学の方のフィードバックシートが配られるんですが、凄い分量で圧倒されます。ありがたいですねえ。明日の最後のフィードバックで、見学のみなさんのお話を伺うのが楽しみです。

「いいなー、わたしも演出の勉強したいよー」という方で王子小劇場DWSを受けそびれてしまった方、大阪でも近いコンセプトクラスのファシリテーターをしますよ。昨日も書いたけど。

【大阪】演出家や劇団主宰のためのマイズナー・テクニック入門・座学と実践
1月15日(金)〜17日(日)
http://jikando.com/workshop/528-2016osakaa.html

こっちはもうちょっと座学に近くて、マイズナー・テクニックなどを活かして、俳優がどう舞台の上で「生きる」「関わる」ように案内するか、ということを具体的かつ実践的に学ぶ場になります。テイストの基本のクオリティの上げ方、ですかねえ。

演出のことをお伝えする機会はなかなか無いのですが、今年は1月に2企画もあってびっくりしますね。あるうちに受けちゃってください、なかなか企画も起きませんので。

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【あけましておめでとうございます】時間堂は昨年の準備をへて、7月の本公演とレパートリーで上質な演劇の【12ヶ月連続上演】に挑みます。2016年もどうぞごひいきに。
【次回公演】「ゾーヤ・ペーリツのアパート」2016年7月29日(金)〜31日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
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【出演者募集】
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【時間堂ソシオ共同運営者募集】
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【演出します】
時間堂レパートリーシアター【2016.1】 『言祝ぎ』/『熊』
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2016年1月23日(土)〜25日(月) at toiroan 十色庵

時間堂レパートリーシアター in横浜【2016.2】 『人の気も知らないで』『ヂアロオグ・プランタニエ』
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