「ハンサム部」こと旅する演出家:黒澤世莉blog

Director Seri Kuroawa's blog / 旅する演出家 黒澤世莉のblog

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旅する演出家、黒澤世莉です。

2015年に、穂の国とよはし芸術劇場「高校生と創る演劇『赤鬼』」の演出をしました。
今年5月10日にその時のことを書く機会がありました。

面白い事に、野田秀樹さんが東京芸術劇場で上演されるそうですね。手書きのメッセージが興味深いです。

「赤鬼」は運悪くタイムリーな作品となってしまった。

と野田さんは書かれていますが、同意します。まさに、いまこそ、上演されるといいんじゃないかしらね。なんでそう思うのかということも、書いた文章に含まれています。いま公開する意味があるかなあと思ったので、PLATの許可を得て、書いた文章を転載します。ご興味あればお目通しくださいませ。

これを書いた時点では、BLMも香港も、まだ起こってなかったです。世界が変わるスピードは早いですねえ。

不確かな未来を生きる羽目になった「赤鬼」の村人たちへ

2020年5月10日は全世界的に新型コロナウィルス感染症が流行しており、日本もその例外ではない。4月7日に5月6日までの緊急事態宣言が発令され、それが5月4日に5月31日までの延長が決定されたばかりである。

未曾有の事態の中で、演劇人は窮地に立たされているが、日本全国、一部を除いたあらゆる業界が困難に直面している。報道やSNSでは、演劇を含めた芸術の窮地が喧伝され、一方で演劇人の発信に対して「演劇や芸術だけ特別扱いするな、需要のないものは滅べば良い」などの手厳しい批判の声があがってもいる。

「演劇の死」を憂う声も演劇業界からは聞こえてくるが、私が思うに、演劇は死なない。ただ演劇人の一部は活動が続けられなくなるだろう。その時点で、その一部の持っていたナレッジは失われる。演劇は死なないが、演劇人は死ぬ。ナレッジが失われてしまうダメージをいかに低く出来るか、そのための支援を感傷に流されずに考え、発信していく必要がある。当然社会とのコミュニケーションが必須だ。そして、社会とのコミュニケーションこそ、わたしたち演劇人がサボってきたことであるということが、いま浮き彫りになっていると考えている。

なぜ「赤鬼」を語るにあたって、一見関係のないことを書き連ねたのかといえば、演劇を囲む状況が当時と今とで全く変わってしまっているからだ。振り返って考えれば5年前はのどかな時代だった。演劇をやること、人が集まることに、病気のリスクも不安も葛藤も無かった。宣伝し客席を埋めることに苦労することはあっても、公演をすることが批判の対象になるようなことはなかった。それが今では、演劇の上演どころか創作もできない状況だ。

一方で、オンライン演劇やそれに類する取り組みが生まれ発信されている。それ自体は歓迎すべきことだ。仮にそれがいまはまだ不完全なものだとしても、今後新しい演劇か、演劇ではない芸術に化けるものの萌芽かもしれない。それはそれとして広まればいい。しかし、「劇場に観客が集まり、俳優たちが紡ぐ時間を想像力を持ってともに過ごす」という従来どおりの演劇が日本でいつ再開できるのか、現在は誰も分からない状況だ。

「赤鬼」という作品をつくるため、大人と高校生が集まって、演劇をつくり、上演できた。それがいまでは奇跡のように感じられる。

「赤鬼」は異邦人が村社会において差別され、排除される物語である。わたしは人間が人権という概念を理解するのが下手だととらえている。「赤鬼」の異邦人という概念を外国人だけでなく、性差、性的少数者、人種、見た目、家柄、学歴、職歴、政治的志向など、あらゆる少数派に置き換えてとらえてほしい。人権を蹂躙される人間の絶望を描いた非常に重いメッセージを与える作品であることがはっきりする。そして忘れてはいけないのは、自分たちが村社会の村人の立場にたってしまう可能性が常にあるということだ。わたしは自分の被害者性にばかり気を取られ、つい自分も加害者になりうることを忘れてしまう。

重いメッセージがある一方で、その先の希望も描かれている。いずれ人間は絶望の眠った海を越えて、様々な差異を乗り越えて手を取り合い鐘を鳴らすことが出来るのではないか。この希望は演劇らしい非現実的な絵空事に過ぎないのだろうか。自分が生きている間にはそんなことは起きないかもしれないが、絶対にないとは言えない。少なくともわたしは、100年後の人類がその可能性を信じられるようなお膳立てはしていきたいと思っている。

わたしは「赤鬼」を、6週間のリハーサルの中で、できるだけ高校生たちの主体性に委ねてつくった。「プライチ」という、PLATで行われる演劇の中で一番を目指すという目標も彼らが考えたことだ。わたしたち大人は彼らの目標を達成するために、しっかりと枠組みをつくり、土台を支える仕事をした。高校生たちはその中で表現すること、熱量、メッセージを自分たちで考え議論し、一人ひとりが選んでいった。

いままで当然続くと考えられていた未来は不確かなものとなってしまった。当たり前だと思われていた世界が当たり前ではなくなってしまった。そういう時代に、主体性を持ち、自分で目標を立て、周囲の仲間と議論し考えて作品をつくった経験は、きっと役に立つ。世界を変えるためではない。世界によって自分が変えられないために。

彼らがいまどういう人生を歩んでいるのか、どういう人間になっているのか、わたしは知らない。演劇を続けているのかいないのかも分からないし、演劇のことなんて忘れてくれて構わない。続けていてもいなくても、彼らの人生を応援したい。6週間も真剣に作品を作った仲間を、いまさらただの他人だとは思えない。

ただひとつだけ、彼らが赤鬼を迫害する立場ではなく、赤鬼の側に立つ人間になっていてくれたらいいなと思っている。

もしそうなっていたとしたら、これ以上に幸福なことはない。

黒澤世莉


ご興味がある方は、当時は毎日ブログを書いていたので、創作過程をお読みいただけます。高校生とプロのスタッフが作品作りをするっていうことがどういうことか、分かって面白いと思いますよ。

黒澤世莉です。あちこちお手伝いをしております。やりがいがありますね。

でもね。議事メモしたり、動画配信したり、そういうことも楽しいんだけどね。

演出したいなー。

だって演出家ですから。作品つくりたいです。

さて本題。
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文化庁「緊急総合支援パッケージ」についてのお話

文化庁から、フリーランスの芸術家をサポートする「緊急総合支援パッケージ」の案内が出ています。来週から公示され、再来週くらいから公募される予定だとのことです。

文化芸術活動の継続支援(文化芸術活動への緊急総合支援パッケージのうち【1】〜【3】) 募集案内の骨子
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/sonota_oshirase/pdf/202006231400_02.pdf

ちょっと分かりにくいと思うのですが、ざっくりいうと「今後の芸術活動においてかかる経費を、条件を満たせば20万円から150万円補助金を出しますよ」というパッケージです。

それ自体はありがたいですし、行政の予算は使い切らないと次から減らされちゃうので、みんなで使ってほしいのですが、まだまだ課題が残っているとも思います。

個人的に考えたことを書いておきますので、お時間ある方はお読みください。要約すると
1.補助金の割合が2/3ないし3/4である→自己負担なしにして
2.期限が10/31である→3/31までにして
3.企画者の人件費に活用できない→つかえるようにして
て感じです。

もし気になるようでしたら、以下で件名「二次補正予算緊急総合支援パッケージへの要望」などとして、送ってみるのもありだと思います。
文化庁:ご意見
https://inquiry.bunka.go.jp/InputForm.aspx

きっと官僚の皆さんも徹夜してがんばって作ってる政策だと思います。できるだけ現場にとっても使いやすいかたちのものになることを期待しています。よく寝て週明けにがんばってほしいなあ。

東京都で旅する演出家として活動をしている、黒澤世莉と申します。

本日、演劇緊急支援プロジェクトにて、本日の芸能花伝舎の説明会をお手伝いしました。担当者のみなさまには、寝る間も惜しんでご対応、ご対策をいただき、500億円を越える予算を確保していただき感謝しております。

その上で、演劇人にとっても文化庁にとってもよりよく予算が執行できるために、また、補償はしないという前提を理解した上で、僭越ながら要望を送らせていただきます。

現状のパッケージにて、ピンチになっている若手演劇人、地域演劇人の実態に合うかというと微妙だと思います。また、使い勝手として500億円を消化することが難しくなってしまうことはもったいないと考えています。早急にかつ必要な支援が届くために有効であろう方法を考えました。

御存知の通り2月から5月まで、全国の劇場で自粛要請があり、応じた演劇公演などの企画が中止になりました。とくに20代の若手演劇人のダメージが深刻で、人によって70万円や100万円の負債を負ったものたちもいます。
そういう若手演劇人たちが、パッケージを活用して新しく次への企画準備をはじめようと思えるかというと、課題は以下3点あるかと思います。

1.補助金の割合が2/3ないし3/4である
2.期限が10/31である
3.企画者の人件費に活用できない

要望は課題に対応した以下3点です。

1.については、すでに個人として100万円の負債を抱えた人間に、さらなる負担をして次の企画への準備をしろというのは酷です。若い才能が今後の日本文化を支えていきます。ぜひ給付金という形式にしてください。

2.については、まず緊急支援のため準備に使ってほしいということでご説明いただきましたが、演劇の準備サイクルを考え、また現在の集まりにくい、場所を使うことにリスクが高い時期に活用を進めることは困難です。年度内に延長してください。

3.複数人が集まったプロジェクトであれば、企画者に謝礼を出せるスキームにしてください。赤字助成の仕組みを変える機会ととらえて、ここで企画者にお金を出せるように舵を切ってほしいです。

最後に、本当にパッケージ自体は感謝しておりますし、ぜひ多くの演劇人に使ってほしいと思っています。そのために最後に使い勝手の良さを加えていただけるよう、ご英断を期待しております。

激務の折、お身体ご自愛くださいませ。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

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黒澤世莉です。

演劇業界の動きを伝えるオンライン配信をします。
5/21木14時-15時
https://youtu.be/Sxo4r98Nwfk

なぜやるのか
若手演劇人や地域の演劇人、また演劇の外側の社会のみなさまに対して、とても分かりにくい状態だろうと推察するからです。
なにしろ正直、私も把握しきれていません。

「演劇」という言葉が指す範囲はとても広く、小劇場や新劇、商業演劇などの現代演劇だけでなく、伝統芸能、ミュージカルも意味します。「舞台芸術」と銘打てば、ダンス、舞踏、伝統芸能なども幅広くカバーしていきます。また、実演家だけでなく、裏方を支えるスタッフ、企画するカンパニーやプロダクション、上演する会場など、関係する部署も多岐にわたります。そのような現状から、演劇業界から支援を求める動きや運動が色々と出てくること自体は仕方ない部分もあるかと思います。

演劇は「コミュニケーション」の芸術だという意見や、教育現場でのコミュニケーション能力向上の有用性を訴える方も多いです。にもかかわらず、いま演劇業界がやっている活動や行動は、業界内外への「コミュニケーション」が行き届いていないのではないか、と危惧しています。

わたしが演劇業界のコミュニケーションの一端を担うのは僭越すぎますし荷が重すぎます。がんばっても現代演劇ジャンルのことしか話せません。それでも、若手の演劇人、地域の演劇人に対して、もう少し説明の場を持ちたいし、意見を聞く場がほしいなと思い、ライブ配信をすることを決めました。アーカイブも残します。

たくさんあるクラウドファンディングや署名集めなど、特徴や違いなど知りうる限り分かりやすく説明できればと思います。

聞き手に松森モヘーさん、ゲストに村田青葉さん、池田美樹さんを迎えます。急なお誘いに、気鋭だったり若手だったり地域で活躍していたりする、お忙しいみなさんに集まってただけて感謝しています。ありがとうございます。

若手演劇人や地域演劇人をはじめ、演劇業界のみなさんや、演劇の外の世界の方にライブ配信します。コメントか twitter で #演劇業界の動きを伝える配信 でご質問いただければ、なるたけ答えます。また当事者の方からは、間違った情報を発信していましたら、お手数ですが訂正いただければ幸いです。

よかったら観てください。よりよい演劇業界を一緒につくっていくために、コミュニケーションしましょう。

情報
●日時
5/21木14時-15時
https://youtu.be/Sxo4r98Nwfk

●出演
話し手:黒澤世莉
聞き手:松森モヘー 中野坂上デーモンズの憂鬱(東京)主宰
ゲスト:村田青葉 演劇ユニットせのび(盛岡)主宰
ゲスト:池田美樹 劇団きらら(熊本)主宰

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旅する演出家、黒澤世莉です。

2020年4月29日現在、コロナウィルス感染症の流行拡大対策で、多くの方がいままでの日常を過ごすことが出来なくなっています。医療従事者のみなさまには感謝です、ありがとうございます。その他お仕事をされる方も、自宅待機をされている方も、自覚があるかないかは別として、大変なストレスにを抱えていらっしゃると思います。どうか自分に優しく毎日を過ごしてください。

いまわたしは、小劇場を支援するクラウドファンディング「小劇場エイド基金」をお手伝いしています。こちらについて、みなさまにご紹介して、賛同いただけるかたにはご協力いただきたくてこの記事を書きました。


「小劇場エイド基金」ってなに?
5/1にMotionGalleryにてはじまる予定の、全国30-40箇所の300席以下の小劇場を支援するためのクラウドファンディングです。



まだはじまっていないので、MotionGalleryのwebがありません。スタートしたらこのページでも告知しますね。でも、はじまるまえに「支援先の小劇場」「賛同してくれる方」を募りたいのです。ご案内するために仮に自分のblogで紹介記事を書いています。

詳細は変更する可能性もありますが、以下のような方針で調整中です。
・手を上げてくれた日本全国の小劇場(300席以下)を支援する
・5月にプロジェクトをスタートさせ、6月末には支援をする
・各劇場に100万円の支援を目標とする


詳しい情報については、「小劇場エイド基金」の元になったプロジェクト「ENGEKI HEROES」のnoteに詳しく書かれています。現在の賛同人の方々のお名前やリターンも確認できますので、ご一読ください。
小劇場エイドの元になった企画はこちらです。




だれがやっているの?
ステージチャンネルの仲さんと、サンモールスタジオの佐山さんが発起人をやってくれています。わたしは賛同人の一人として、企画のお手伝いをしています。
正直に言って、少人数の手作り企画です。告知や広報も残念ながらまだまだ出来ていないというのが現状です。


演劇のクラウドファンディングいっぱいない?
演劇を支援する、というクラウドファンディングは、いくつかあります。
ただ、いまのところ日本全国の300席以下の小劇場に絞って、6月中に支援するというものは他にはありません。

劇団や個人とあわせて劇場を支援する企画、行政に働きかけて支援を募る運動などは現在も確認されています。今後、劇場を支援する仕組みはいくつか出てくるのではないかとも思います。

前提として、演劇を応援したいという気持ちはみんな共有できるのではないかと仮定しています。ですので小劇場エイド基金としては、できるだけ各企画と情報交換しながら、横の連携をとりつつ協力していきたいと思っています。

個人的には、あまりバラバラになってしまうと、外の方からみて分かりにくくなってしまうので、そういう状況は避けたいなと思っています。たとえば、お互いの情報をまとめたり、できることをがんばってみますね。


お願いしたいこと

1.情報を拡散してほしいです
「小劇場エイド基金」は、5/1スタートに向けて調整中ですが、まだはじまっていません。しかし、クラウドファンディングの性質上、支援先の劇場はスタート前に決める必要があります。また、小劇場を支援したいという方には、ぜひお名前を頂戴したいと思います。そのためには、いま告知を広げる必要があります。

よかったらSNSなどに発信するさい、 #小劇場エイド というハッシュタグをつけてください。このハッシュタグで、たとえば「〇〇小劇場で観た△△の作品が最高だった!」みたいなコメントをいただけると、全国の小劇場の方や劇団の方、みんな元気がもらえるのではないかなと思います。わたしだったらとても嬉しいです。

2.支援先劇場に登録してほしいです
劇場登録フォーム

https://forms.gle/UhfcYxvFG71DQWaG6
(現状ENGEKI HEROESとなっておりますが、「小劇場エイド基金」に統合します)


3.賛同してほしいです
賛同人登録フォーム

(現状ENGEKI HEROESとなっておりますが、「小劇場エイド基金」に統合します)


さいごに
黒澤世莉として個人的なことを書かせていただきます。
わたしは時間堂という劇団をやっていました。2012年、2015年に全国ツアーを行いました。また、全国のあちこちでワークショップをやらせていただきました。

北海道、青森、宮城、新潟、長野、静岡、三重、京都、大阪、兵庫、岡山、福岡、全国あちこちの劇場や施設で、演劇活動をさせていただきました。ひとに出会い、笑ったり苦労したりして、美味しいごはんを食べていい景色をみて、なんならいい温泉に入りました。

とくに各地の劇場、演劇人たちには、信じられないくらいご協力いただきました。宣伝や広報、仕込みやバラシ、打ち上げの美味しいもの、などなどなど。

東京に住んでいると、東京が演劇の中心だって思いがちですし、実際にそういう部分はあると思います。でも、全国に演劇をやるひと、それを体験したいひと、観たいひとがいます。

これから100年後、200年後の日本の社会を想像したとき、どこか一箇所で演劇が賑わっているより、いろんな地域で独自の個性的な演劇が見られる方が、ワクワクするんですよね。

きっと、支援がなくても演劇は死なないでしょう。5000年くらい人類に寄り添ってきましたから。いまでも、ほっといたらやっちゃうようなひとだけが演劇をやってるわけですし。
しかし、いまある演劇をつくる場所、つくるひとを失ったら、いまある豊かさをしばらくは、おそらく100年単位で失ってしまうことになるとは思います。

演劇にできること、演劇が社会にできることも、きっとあるはずです。そういう可能性も育んでいきたいな、残していきたいなと思います。そのために、いまわたしは小劇場を支援するお手伝いを選びました。100年後の日本人が「昔の日本人は文化を軽んじてて恥ずかしいな」て思わなくて済むように、いま自分に出来ることをしたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。よかったら力を貸してください。いっしょに小劇場を支えていただければうれしいです。

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黒澤世莉ですよ。みんな、元気に生きてますか?大変なことも多いけど、生きましょう。

さて、新型コロナウィルスの流行で、いろいろと考えたり、気持ちが落ち込んだりする方も多いのではないでしょうか。ていうか、私は元気なくなりました。ばかやろーやってられっかよーこんちくしょー。

さて、そうは言っても人生は続くので、自分で自分を幸せにするべく、大きな方針を立てました。

・自分の機嫌は、自分で取る
・変えたいことがあれば、行動する


たとえば、いまの政府のやり方に不満があったり、こうしてほしな、て思うことがあれば、官邸にワンクリックで意見を送ることもできます。



わたしは、SNS上に意見を書くことが無意味とも思ってないです。多くの批判が出たら、それに対して対応するということが起きないとも言えないので。でも、もっと直接的に行動することはより有効かなと思います。

たとえば、給付を全市民に一律で30万円出してね、という要望が、1つだったら無視されるかもしれませんが、1000万人から来たら、考え直すかもしれません。

わたしは、気が向いたときにはメッセージを送ってます。そう、一回だけじゃなく、何回もコツコツおくることも可能です。

行動しないで文句言うのは無粋だなあと思うので、できるだけのことはやりながら、自分の機嫌もとりながら、生きていこうと思います。はい。

いまんとこ私は官邸にメッセージしたりchange.orgに賛同するくらいなんですが、他にもこんな行動ができるよ、ていうご意見やアイディアがあったら、共有してくださいね。

そして、いままさに最前線で体を張ってくださっている、医療関係者、行政担当者のみなさまに、こころからの感謝をささげます。ありがとうございます。

最後に、恥を忍んで、わたしはこんなこと送ったよってことを公開します。以下拙文ですが、なにかの参考になれば。1000文字くらいかいちゃったけど、べつに「家族を守りたいので、給付金を迅速に一律で全員にお願いします」とか一文でも十分だと思います。行動することが大事なので。

新型コロナウィルス拡散防止に関する施策について
外出を8割減らして、2週間後に感染者数を減少させるという方針は理にかなった目標と考えます。
重要なことは「外出を極力減らす」ことでしょう。
目標を達成するためには、市民に要請しその努力に期待するだけでは不十分だと考えます。以下により目標達成に資するための要望を提出します。

外出する多くの市民は会社員、公務員で、企業や行政機関の方針で出勤している場合が多いかと思います。
例えば、わたしの家族もその例に漏れません。本人は外出を控えたくても、会社の方針で出勤せざるを得ません。また、出勤しないことには給与の補償がなく、経済的に困窮し生活に支障をきたします。本人は外出を避けたいと思っているにも関わらず、です。

目標とする数値まで市民の外出を減らすためには、現状の施策を改善する必要があるでしょう。ひとつは、会社や行政機関に対し、社員のリモートワークを促すか、給与保証の上自宅待機をしてもらうように依頼すること。もうひとつは、給付金を各世帯に30万円条件付きで給付するという部分を、市民全員に一律20万円の支給をすると、はっきり変更すること。

結論から言えば、全市民への一律の現金給付が一番効果があると考えます。
スピード感が無くなるとのご発言もありましたが、条件付き給付の場合、各行政機関の窓口が混乱し、各職員の負担が大きくなり、スピードをあげてはミスも回避しづらく、現場の苦労がふえた上に結果として必要なひとに届かなくなる恐れがあります。
市民全員に迅速に給付することは、特別なチームを編成すれば、不可能な目標ではないと考えます。実際に諸外国ではやっていますし、日本の優秀な官僚組織から横断的に人材を集めればできるのではないでしょうか。全市民への給付の仕組みをつくることは、条件付き給付で各窓口職員の負担を増すより、公務員の負担という観点で考えても理性的に減らせるのではないでしょうか。

コロナ流行収束後の社会を考えても、給付金が最も復興に有効だと考えます。
仮に現状の支援だけにとどまった場合、市民の多くが経済的に立ち行かなくなってしまいます。その結果、行政の福祉の制度を大きく圧迫するリスクがあります。さらに、コロナ収束後の経済回復という観点で考えても、生活の破綻した市民が多い状況では、また経済の停滞を招くリスクが大きいでしょう。

反対に、いまの時点で各市民に現金給付で経済的な支援をすることが、福祉制度を結果的に救うことになり、コロナ収束後の経済の回復につながるのではないでしょうか。お金さえ残っていれば、ずっと家にこもっていた市民が、外出したくなることは自然なことだと考えます。

最後に、最前線で戦う医療関係者や公務員のみなさまに感謝を表明します。ぜひ官邸からも毎日前線で奮闘する医療従事者たちに感謝を表明してください。そして、政治にできるサポートをしてください。

みなさまの賢明な判断を期待します。


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さいごにみなさまの免疫力を高めるため、ひよこ豆チキンカレーを置いときます。美味しくできました。家にずっといると自炊がはかどりますねえ。

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黒澤世莉です。写真は岸田國士「驟雨」を時間堂レパートリーで稽古している様です。

文学座アトリエの会のトークゲストでお招きいただきましたので、ご案内いたします。

オファー自体はだいぶ前に頂いていたのですが、先行きが不透明でしたのでちょっとまっていました。上演は行われるようです。対策につきましては以下を御覧ください。



新型コロナウィルスの影響は世界各地に起きています。日本でも様々なイベントが中止、延期になっています。その中で開催されるイベントについて、批判的な言説も見聞きします。

そのような中で、対策をしっかりと行った上での上演を決定をした文学座を支持します。

専門家の意見でも、早ければ3月にメドが立つかもしれないし、長ければ一年以上が流行の収束に必要と、どうなるか分かりません。そんな中で、継続可能なことがらについては日常と同じく続けていくことが、社会全体として必要だと考えます。病院やお店、会社と同じく、イベント事も手洗い、咳エチケットを徹底した上で行う。そうすることで、ウィルス対策と同じく大切な、社会の機能不全や経済へのダメージを抑えることが必要と感じています。

個人にとってのことを考えるのであれば、演劇を観ることは一部の方には不要不急に感じられるかもしれませんが、ある一部の方には人生に必要な時間です。少しくらい我慢してもいいじゃないかというご意見も理解できますが、一方で一年やそれ以上の我慢を強いられることは避けるべきです。それは、演劇やイベントに参加することが、その人にとってかけがえのない生きがいである場合、それを失うことで健康を害することだってありうるからです。

もちろん、コロナウィルスの感染力や拡大について心配されている方で、いまは公演を中止したほうがいいとお考えの方もいらっしゃると思います。その方は、現在上演するのはウィルスの感染力を甘く見積もっていると思われることでしょう。

今の時点では、どちらの意見が正しいのかは分かりません。来年になればきっと分かっているでしょう。

いまは自分が正しいと思う意見を伝え、お互い対話をする中で、よりよい思考、対応、行動に繋げていくことが何より大切かと思います。コロナウィルスよりも、それによって生まれる意見の分断の方が、より多くの人の命を奪っていく原因になりかねないなあと思っています。

さて、トークについて。

今回は上演についてや、岸田國士についてのお話をさせていただくつもりですが、ひょっとすると「いま演劇をやることの意味、意義」ということになってしまうかもしれませんね。

いずれにせよ、個人にできることなんてたかが知れていますが、それでも大切なことは行動することです。ウィルスにも不況にも負けない対応で、なるたけ多くの命が救われるように、微力ながら行動してくようにつとめます。

まじめになっちゃったなあ。。。
とりあえず高尾山で咲いてた桜のようなものを置いておこう。
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トークはもうちょっと楽しく喋れればと思いますので、気楽に、体調管理万全にしてお越しくださいー。お待ちしてます。

あ、岸田さんのこと全然書かなかったので一言だけ。わたしはショートコント上手だなーって思います。歳月も動員挿話もそういうんじゃないけど。

公演情報

アフタートーク★ 25日(水)19時の回終演後
黒澤世莉(演出家)×鵜山 仁
会場:信濃町 文学座アトリエ

【中止】新型コロナウィルス流行の影響により、4月のanima俳優ワークショップの開催は中止となりました。5月以降の再開は状況をみながら判断いたします。手洗い徹底して、いまのピンチを元気に乗り切って、再会できることを願っております。

2020年4月6日 黒澤世莉


COVID-19の流行を受けて、日本感染症学会の文章
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_mizugiwa_200221.pdf
を参考に、以下の対策を行います。

◯以下の対策を行います。
・会場内のこまめな消毒、換気をします。
・来場者全員のうがい・手洗いを徹底します。
・可能なプログラム内容を、
参加者同士や床面などへの接触が少ないものに変更します。

◯参加者のかたへ以下の点のご協力をお願いいたします。
・発熱、咳などの症状がある方は参加をお控えください。
・キャンセル料はいただきません。


なにか不安なことやお気づきの点がございましたら遠慮なくスタッフにお申し付けください。
どうぞよろしくお願いいたします。

黒澤世莉です。

Live space animaの主催で2020年1月から少数限定の俳優のためのオープンクラスのコーディネートを担当しています。講師としてはマイズナーテクニックの入門クラスを担当しています。横尾圭亮さんにはスタニスラフスキーのムーブメントをお願いしています。

今後もクラスを開催していく予定ですので、希望する内容や日時、たとえば「スタニスラフスキー・システムを学んでみたい」「月曜日がいい」「演劇はじめてみたいけど、未経験者だけのクラスがやってみたい」「戯曲読解のクラスがほしい」など、メッセージをいただければ幸いです。

anima俳優ワークショップ[2020年4月2木、13月、21火]

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マイズナー:マイズナーテクニックをベースとした「他者と関わる演技」に安全な場所で挑戦します。講師:黒澤世莉
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ステージムーブメント:スタニスラフスキーシステムをベースに「扱いやすいはずである身体」にスポットを当て、カタチの持つ力や表現力、そして俳優の「精神身体能力〜サイコ・フィジカ〜」の真髄に迫っていきます。講師:横尾圭亮

【クラス・日程】
2020年4月
2木14-17時(マイズナー入門クラス)
2木18:30-21:30(マイズナー入門クラス)
13月14-17時(ステージムーブメント入門クラス)
13月18:30-21:30(ステージムーブメント入門クラス)
21火14-17時(マイズナー入門クラス)
21火18:30-21:30(マイズナー経験者クラス:ご経験を箇条書きで備考にお書き添えください)

【参加要項】
・俳優、または俳優を志す方で、自分及び他者を尊重できる
新宿御苑近辺(参加者に告知します)
6名限定/1回
3,000円/1回(23歳以下2,000円
・〆切3/22日24時

申し込み:以下のフォームに登録、またはメールにて


お問い合わせ・運営:info@level19.net
主催:Live space anima



他にも、成長したい俳優さんのための場として、2020年4月から9月まで、半年間の訓練プロジェクトも募集を開始しています。
詳細は以下のリンク参照。

【演劇WS】play room 第二期開催決定/募集要項


参加者のみなさまのコメントが読み応えあります。
「俳優が自分の言葉を持つ」ことは大切なことだと思っていて、こういう振り返りのテキストを見ると自分の言葉を使おうとする意思が感じられて、いいなあと思います。読んでみてください。

さて、フリーの演出家になって4ヶ月、2020年も予定が埋まりつつあります、みなさまのおかげです、ありがとうございます。
4月、5月は意外と余裕があります。お手伝いできることがあれば、お気軽にお声がけくださいねー。

【3/1更新】
本日、野田秀樹さん、平田オリザさんが、明確なメッセージを発信してくださいました。






先輩たちが意思表示してくださると、心強いですね。
敵はウィルス。人間は粛々と手洗い換気など対策を徹底しましょう。

【2/27】
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黒澤世莉です。時間堂という劇団をやっていたころ、オリジナルグッズでガーゼマスクをつくってました。雨森スウさんという手芸マスターがいたおかげです。
いまならバカ売れしてたよね!10年早かったよ!

さて。落ち着いて。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(以下、コロナちゃん)が流行しています。いまは政府のご意向に沿って、演劇公演をはじめとして、多くのイベントの中止が発表されています。野球やサッカーも大変よね。

わたしは、今の時点ではイベントを開催していいと考えています。
当然ですが状況が変われば意見も変わる可能性があります。

自分ではワークショップを以下のような注意書きをつけて実施していますし、していく予定です。

COVID-19の流行を受けて、日本感染症学会の文章
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_mizugiwa_200221.pdf
を参考に、以下の対策を行います。

◯以下の対策を行います。
・会場内のこまめな消毒、換気をします。
・来場者全員のうがい・手洗いを徹底します。
・可能なプログラム内容を、
参加者同士や床面などへの接触が少ないものに変更します。

◯参加者のかたへ以下の点のご協力をお願いいたします。
・発熱、咳などの症状がある方は参加をお控えください。
・キャンセル料はいただきません。


なにか不安なことやお気づきの点がございましたら遠慮なくスタッフにお申し付けください。
どうぞよろしくお願いいたします。


もちろん、公演やイベント企画は個々の責任者が決断することですので、開催、延期、中止、いずれにせよそのお考えを尊重します。
この機会に生配信に挑戦してもいいですし、開催して動画ログを公開するという形式もいいと思います。

その上で、個人的な考えを書かせていただきます。
これは私の意見を聞いて判断してほしいというより、対話をすることで考えが深まるのなら、書くことにも意味があるかなあと思ったためです。

根拠は以下のリンクになります。
日本感染症学会の文章2/21
http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_mizugiwa_200221.pdf

高山義浩医師のフェイスブックエントリ2/26
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2716494608404029&set=a.167956633257852&type=3&theater

致死率は2.3% 高齢者や持病ある人は注意 中国分析データ公表[NHK2/19]
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200219/k10012291281000.html


イベントを開催していいと考える理由は4つあります。

1:空気感染しない蓋然性が高い
手洗いうがい消毒をしっかりすることで感染の可能性を低くできると考えます。

2:公共交通機関や職場は稼働している
学校は休校になる発表がたったいま聞こえてきました。
しかし、勤務や通勤がある、保証や手当がないなど、家族が自主隔離できる対策の徹底は出来ていません。
その状況の中、感染拡大を防ぐ理由で、小規模イベントをやめる数字的な理由はないと考えます。

3:死亡率が低い
60代以下の死亡率は低いです。40代以下は0.4%以下で、50代は1.3%です。
そもそも感染力が強くて致死性の感染症だったら、ダイヤモンド・プリンセスでもっと大変な事態になっていたはずです。感染力もインフルエンザほど高くないと考えられています。
仮に感染してしまったとして体調管理をしっかりとすることで、快復する可能性が高いと考えます。

4:イベント自粛による経済的な被害
小劇場にかかわる人々にとって、公演ができるかどうかはお金的に死活問題なので、
リスクが許容できるイベントは開催してもいいんじゃない、という意思表示をしたいと考えます。
冬になればインフルエンザが流行するように、わたしたちは常に流行病と併走して演劇を行ってきました。
ほんとうに死者がたくさんでる、爆発的に感染する病気であれば、すぐに中止したほうがいいでしょう。しかし、そうでないのであれば、演劇をしたほうがいいと思います。なぜならば、演劇やイベントが、ある人にとっては人生の糧であり、またあるひとにとっては個々での体験が明日への活力になり得るからです。

最初に書いたとおり、公演や企画は個々の方のご判断を尊重します。
延期に反対っていうことが言いたいわけでは無いので、その点ご理解いただければ幸いです。
また、社会全体が本気で自主隔離に全ブリするっていうのであれば、それもありだし、そうであれば従ったほうがいい場合もあると思います。

コロナちゃんについて、ただ漠然と怖がるのではなく、情報を集めて、対話を重ねて、公益と自分の状況と鑑みて、是々非々で判断していけるといいなと考えます。

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カレーを食べると免疫力があがるということでしたので、サバキーマカレーをおいて本稿の結びとします。みなさまお元気で!

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黒澤世莉です。この写真は月潟稽古場というか劇場です。劇団が劇場兼稽古場を持ってるっていいわよねえ。

というわけで新潟のみなさーん、こんな素敵な稽古場を持ってらっしゃる劇団ハンニャーズがワークショップを開催してくださいます。
お呼びいただきました。ありがとうございます。

昨年はクローズドなクラスに呼んでいただいて、とっても素敵な方たちでした。いっしょに演劇したら楽しいと思います。
定員まであと1名だそうです。
3/28,29お待ちしてますー。

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【参加者募集】劇団ハンニャーズ主催「黒澤世莉のマイズナーテクニック入門講座」開催
http://nakajimadrive.jugem.jp/?eid=1764
劇団ハンニャーズ主催「黒澤世莉のマイズナーテクニック入門講座」開催

もくてき:
台本読解、キャラクター設定、発声練習、身体トレーニング・・・演技のアプローチはさまざまだけど、感情や反応のトレーニングってどうしたらいいの?そもそも舞台上で武器になる感情や反応ってなんだろう?
マイズナーテクニックの専門家でもある黒澤世莉さんと一緒に探っていきましょう!
2日間で、できるだけ深いところまで!

*課題台本を使ったテクニックまで進もうと思うので、【宿題】として【課題台本の分析】をしてきてもらうことになります。よろしくお願いします!

講師:黒澤 世莉

<演出家。時間堂主宰(2016年末・最終公演)。TGR札幌劇場祭作品賞、佐藤佐吉賞優秀作品賞、演出賞受賞。スタニスラフスキーとサンフォードマイズナーを学び、時間堂として活動を開始、主に演出と執筆、翻訳を手掛ける。公共劇場との共同制作など外部演出・台本提供も多数。「俳優の魅力を活かすシンプルかつ奥深い演劇」を標榜し、俳優と観客の間に生まれ、瞬間瞬間移ろうものを濃密に描き出す。俳優指導者としても新国立劇場演劇研修所、円演劇研究所、ENBUゼミなどで指導を歴任。>

期日
2020年
3/28(土)19:00〜22:30(3時間30分)終了後、親睦会を予定しています
3/29(日)10:00〜17:30(6時間30分)


場所:ハンニャーズ月潟稽古場(新潟市南区大別當(おおべっとう)949)
https://nakajimadrive.wixsite.com/tsukigatakeikoba


内容:Repetitionなど、感情や反応をコミュニケーションに繋げていくトレーニング

対象:演劇が大好きな方 10名ほど
*原則、2日間参加できること


受講料:全2日間:¥4000

申し込み先:下記メールフォーム
https://form1ssl.fc2.com/form/?id=70884bbf85c7b93c

【延期のお知らせ】
登壇の予定でしたが、イベント開催が延期となりました。
「混沌とした社会のなかで、異なる立場や選択が尊重されることを願いつつ、最後のご挨拶にかえさせて頂きます。」
いい言葉だと思います。

『劇作家による著作権との付き合い方勉強会』開催延期のお知らせ https://note.com/gekisakujoshi/n/n0d88f2b66835


無題のプレゼンテーション


黒澤世莉です。東京はすっかり春です。

台本を書くひとも、台本を上演するひとも、台本を大事にしますよねー。
とうぜん、台本の著作権も大事にされていることと思います。
自分が書いた台本を上演していただくときも、誰かの書いた台本を上演させていただくときも、著作権という法律を守って手続きをします。

著作権のことで私が困るなーと思っていうことはいくつかあるのですが、ひとつは「作者の許諾を取りたいのに、作者が亡くなっていて、著作権者が分からない」という状況です。

すごく素敵な台本が、権利者が分からなくって上演できなくなって、そのうちに忘れられてしまう、というケースはきっとこれから増えていくんじゃないかと思っています。

台本はみんなが大事に思っている、演劇界共有の財産です。作家が大切にされ、作品が流通し、演劇人全体が恩恵を受ける、そんな優しい世界にするために、どんな課題があって、どんな工夫が出来るのか。著作権を尊重しつつ、自分たちに出来ることがあるのではないか。

一緒に考えましょう。

女子会。のイベントなんでお硬い感じにはならないと思いますよ。モスクワカヌさんの生前葬から始まるそうです。ちょっと何言ってるのかわからないかと思いますが、私もわからないです。

当日お会いしましょう。

劇作家による著作権との付き合い方勉強会
【劇作家女子会。のQuest その◆
https://note.com/gekisakujoshi/n/nea1d0960cb63
2018年12月30日、「環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(TPP11)」による著作権保護法の改正により、日本での原則的保護期間がそれまでの50年から70年になりました。
つまり、作家は、自分の死後70年、自作の著作権を保持し続けるということになります。
それは、わたしたち劇作家にどのような効果をもたらすのでしょうか。

例えば、もし今日わたしが死んだとしたら、わたしの書いた戯曲の著作権はどうなるのでしょうか。
わたしの場合は、同居している家族とは戸籍を共にしていないので、わたしの父親に著作権が譲られることになります。
その後、わたしの父親が亡くなったらどうなるのでしょうか。
順当にいけば、わたしの兄や、兄の子供たちが、わたしの戯曲の著作権権利者となるようです。演劇に関わりなく暮らしている彼らは戸惑うことでしょう。それに、彼らがわたしの戯曲の著作権を持ったとしても、そのことが戯曲を上演したいと思っている人たちにまでわかるようになるでしょうか。最悪の場合、わたしの戯曲は、誰が著作権を持っているのか知られないまま、わたしの死後70年間を待ち続けることになります。

著作権の譲渡先を決めておく、もしくは生前からオープンソースにするなど、準備しておかなかったら、
戯曲は、著作権保護期間70年の間、死んだ劇作家と共に眠り続けることになりかねません。
70年はさらに長い時間です。その間上演されることのない作品は、死蔵されてしまうかもしれません。

劇作家にとって、著作権保護期間のこと、その延長のことは重大な問題です。

「わたしの死後を生き抜く戯曲のために、わたしは生前どのような準備をしておくといいのだろうか。」それを考えたくて、今回勉強会を開くことにしました。
劇作家女子会。メンバーの生前葬を通し、劇作家と著作権について、そもそも著作権とは、著作権保護法とはなんなのかというところも含めて、考えを深める会になればと思います。
(文責:オノマリコ)


〈勉強会のお知らせ〉
「劇作家による著作権との付き合い方勉強会 “もし私が今日死んだら”」

■日程:2020年3月14日(土)18:30〜20:30
■会場:BUoY Cafe(北千住駅より徒歩6分、BUoYの2Fスペース)
■参加費:2000円(18歳以下は無料)

■パネラー:
劇作家:オノマリコ、坂本鈴、モスクワカヌ(以上、劇作家女子会。)
演出家:川口典成(ドナルカ・パッカーン)、黒澤世莉

■ゲスト 福井健策氏(弁護士・日本大学藝術学部 客員教授)

■定員 30名
■企画:劇作家女子会。

●お申込み
件名を「勉強会参加」として、以下の内容をこちらのメールアドレス(gekisakujoshi@gmail.com)まで
お送りください。こちらからの返信をもってご予約完了となります。
(1)お名前(ふりがな)
(2)ご所属(あれば)
(3)当日連絡用の電話番号(あれば)
(4)メールアドレス
(5)この勉強会に期待すること
※短くて構いません。できれば内容にも反映させていきたいと思います。
※参加するにあたって特別な配慮が必要な方は、メールにその旨をお書きください。
※当日は記録のために写真撮影を行うことがあります。

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