ハンサム部ブログ

Director Seri Kuroawa's blog / 演出家 黒澤世莉のブログ

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黒澤世莉です。

25、26回目の稽古は、稽古場が変わり衣裳を付けてはじめての通し稽古、そして振付の小林真梨恵さんが再度合流して、ムーブメントの稽古をしました。

ただいま39歳のわたくし、もう一ヶ月で40歳になります。「不惑」という日本語があります。「四十にして惑わず」といって、大人も40歳にもなると、戸惑うこと無く自分の道を行けるよね、みたいな意味だと思います。

わたし、惑いまくりの人生でした。いつも悩んでました。そんなわけで不惑と呼ばれる状態にあこがれていました。人生の諸先輩方に伺ったところ

「惑うね。むしろ惑う」

とのありがたいお答えをいただきました。ありがとうございます。

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というわけで、演出家は惑います。というか、私は惑います。惑うというか、迷ったり考えこんだりします。演出家はドーンと構えていたほうがいいのかもしれませんが、わたしにはそれは出来ません。

自分のやりたい軸ははっきりしています。だけど、その目的を達成するための筋道は様々です。自分としては、毎プロダクションごとに、前回の反省や他者との対話を経ていただいた助言を元に、毎回新しく試しているつもりです。

惑うし迷いますが、それは決めないということではないです。決めるのが演出家の仕事ですからね。

たくさんの準備、想像、起こりうる可能性、そういうの全部ひっくるめて、考えて、準備して、意見を聞いて、対話して、決める。

19人の出演者と、同じくらいのスタッフの時間と情熱を作品に束ねていきます。そこには責任があります。その責任は、作品の品質でしかないし、演出家が取らなきゃいけません。

そして、その作品の核や全貌が思い描けているのは、演出家だけなんですね。いや、当の演出家にだって、それが正確に思い描けてるわけじゃない。作家が小説の全貌を思い描けないように、画家が絵画の全貌を思い描けないように。

それは別に悪いことじゃなくて、全貌が思いもよらない方向に行くから、素晴らしいことになったりもする。最初に思い描いていたものと全然別物になって、でもそれが良かったりもする。

一人の作家のなかでも、そんな予想外の変化が起きるのが作品作りです。演劇のような、多くの人間でつくる共同制作の場合、その幅は個人でつくる作品より大きいんじゃないかなあ、と思います。

他人とつくるしんどさも、他人とつくるよろこびも、どちらもあるのが演劇です。これはよしあしではなく、演劇とはそういうものなんですよね。他人と関わることにまず体力も精神力も使う。他人だからままならないし、他人だから思いがけない助けが得られることもある。

あんまいい加減な演出はね、やっぱできませんよね。舞台に立って矢面に立つのは俳優たちですからね、そこは肝に銘じていないといけません。でも、絶対にやりたいことなら妥協しちゃダメです。だってそれやるために演劇やってるんでしょ、みたいな部分は。

まあ、つまり、何が書きたいかというと、若い演出家のみなさんも、とことん迷ったり惑ったりしていいと思いますよ、てことです。ただし、かならずケツは持つこと。課程の細かいことも決めていくこと。その上で、絶対変えたいと思ったら、躊躇なく変更すること。

自信なんていつまでたってもつきませんよ。自信のある演出家みたことないです。虚勢を張る演出家はいますけど。

ただ、迷う自分を認める器と、目的地を定めて、意思決定していく決断力は必要だと思います。

『ゾーヤ・ペーリツのアパート』は、この時期の通し稽古で大枠は出来てきました。詰まりきってない部分はありますが、そこの方向も見えました。あとは長尺の作品の、細部をどこまで詰められるか。

そして、黒澤世莉という演出家が一番観たい演劇の、演劇たる部分をどれだけ濃密にできるかどうか、です。迷いながら、決めていきます。

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五十嵐優さんがお誕生日でした。おめでとうございます。

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ケーキは無残な有様に。

さてようやっと実時間に追いついてきた。。。よかった。

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黒澤世莉です。23回目、24回目の稽古は、広い稽古場に移動しての稽古2回目と3回目でした。

2日目には『ゾーヤ・ペーリツのアパート』オリジナルTシャツも届きました。毎回気合入れてつくっているので、どれも気に入っていますが、今回は特にお気に入りです。グッズコーナーにもお出ししますので、ご利用ください。

広い稽古場に入って、分かりやすく稽古がしやすくなりました。単純に19人の人間が過ごしても問題ない広さがあるってこともありますし、もともと舞台面の奥行きを活かした演出を考えていたので、それの全容が見えてきました。

全容が見えると、楽しくなりますね。見えなかったものが見えてきて、良かったです。

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理想を言えば、公演をする場所でずっと作品づくりができればベストです。でも、そんな環境はなかなか難しい。実際は「稽古場ジプシー」をして、公共施設を行ったり来たりしつつ、実際より狭い場所での稽古を重ねるケースもあるでしょう。

でも、出来れば、実際の劇場は無理でも「劇場の環境に近い稽古場」は、必要だと思います。そこはお金を掛けるところでしょう。劇場に入ってから「こ、こんなじゃったんじゃー」てなりますから。

わたしは演出家ですが、なります。どんなに気をつけていても、実際のもの、現物、物理的な存在にはかないません。

プロセスイズプロダクツというコトバがありますが、わたしこれ結構信じていて、過程が作品を作ると思うんですよね。その過程にこだわるっていったとき、どんな空間でつくるか、ってのが大事だと思います。

演劇は、空間をつかった芸術です。どこでもできるけど、空間にこだわったほうが、楽しいですよ。

いろんな事情がありますが、稽古場にはこだわりましょう、て話。

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黒澤世莉です。

時間堂『ゾーヤ・ペーリツのアパート』21回目の稽古は、2回目の集中稽古で、4回目で最後の公開稽古でした。その後、十色庵での稽古を終えて、より劇場に近い稽古場に移動します。

22回目の稽古から9回は、より劇場に近いサイズの稽古場を借ります。
朝は舞台監督チームと制作チームが搬入をしてくれて、美術チームと仕込みを行い、午後から稽古となりました。

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宣伝にまつわるエントリでも書きましたが、演劇は台本と俳優だけでは成立しません。観客がいないと演劇になりません。公開稽古に毎回たくさんのひとが来てくださって、あたたかい感想までいただけるのは、ほんとうに励みになりました。

作ってると、客観的にどう見えてるのか、分からなくなりますからね。

さらに、ふつうは、台本と俳優と観客だけでも公演にはならなくて、数多くのスタッフさんがサポートしてくれて、はじめて舞台に立てるわけです。

十色庵の搬出といって、さまざまなものを運んだりするのは、舞台監督チームにお願いしました。そのまま翌日の朝から、稽古場を作ってもらいます。

稽古場を作るというのは、つまるところ「できるだけ公演に近い環境をつくる」ということです。

たとえば、「舞台面の大きさをつくる」という作業。実際の舞台面の広さが分かるのと分からないのとでは、全然やることが違ってきます。

また「舞台機構をつくる」こともやってもらいます。実際にどんな仕掛けがあって、どう操作するのか。

これらのことを安全面も含めてやってもらいます。

「演劇をつくる」というのは、多くの人の支えがあってできることだし「舞台に立つ」ていうのはその支えがあってはじめて立てるんだなあ、と改めて思いました。

ちょっとひいたところから冷静に考えると、こんな大勢の人間が、必死でセリフ覚えたり段取り覚えたり、気を切ったり削ったり、PCに向かって目をショボショボさせたりして、人生の貴重な何ヶ月を捧げてくれてるわけですよ。2時間45分の花火のために。

演出は、作品のことを決めて、責任をとる仕事です。多くの人が、演出家の意図に応じて、それを具現化しようと懸命にやってくださいます。感謝の気持ちは大事ね。

すぐ、やってもらえなかったことなんかをブツブツ言いたくなっちゃう小者なとこあるので。わたくし。

とはいえ、それで気を使って芸術性を損なうと、全体最適もへったくれもなくなるので、感謝の気持ちは持ちつつ、ワガママいっぱい自分の芸術に邁進しまーす。余裕と責任をもってね。

というわけで、この二日間は舞台監督チームに大いに助けられました。

スケジュールが混んでいる中、この二日間は出演者と演助に比較的余裕のある時間割にできてよかったです。体力気力には限界があるからね。公演前は根つめたくなるけど、やすみ時間も大事。やすみがないとカリカリしてきちゃうからね。あるいはクサクサ。気持ちも後ろ向きになりやすくなるし。

しんどいときほど、機嫌よく、前向きに。

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今回は劇場の奥行きや高さを活かした演出です。スタジオを引っ越してようやっと、その片鱗が見えてきました。次回からはその模様なんかを書いたらいいかな。

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黒澤世莉です。このペースで行くとまったく終りが見えないので、ちょっとまとめて、一エントリで複数回の稽古をまとめていきます。

19回目の稽古は、5回目の通し稽古。20回目の稽古は、通し稽古を踏まえて、その演出からはじまりました。ちなみに、20回目の稽古から30回目の最後の稽古までの11回は、集中稽古になります。劇場に入るまで、間に一回のお休みを挟んで、10:00〜21:00まで稽古するという鬼スケジュールです。

みんなの体力が持つか心配です。

さて、前回のエントリでも書いたように、演出家には「待つ」という大事な仕事があります。そういうなかで、以前のエントリに書いた「一定の間隔で通し稽古を行う」タイミングがきましたね。通し稽古は舞台監督さんがきて、もろもろの打合せをしました。

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で、今日は演出家の言葉の使い方について書きます。

いろんな演出家がいると思いますけど、基本的には「嘘つかない」てのは大事だと思います。ハッタリかますタイプもいると思いますけど、いい俳優さんはそういうの敏感なので、偽物はバレて求心力失います。まあそういうのでうまくいっちゃう場合もあるので一概にダメじゃないんでしょうけど、わたしはキライなんで無視っす。

で「嘘つかない」についてなんですけど、率直にものを言うのも、たんに本音で喋ってればいいってもんじゃないわけですよ。演出したことがやってもらえなくってイチイチ怒ってたら身が持ちません。アホじゃないんだから。し、いい効果も産みません。

最大の失敗は、個々人が挑戦しなくなることです。

「できないことは怒られる」ていうマインドセットができちゃったら、無難な選択しかできなくなります。無難な選択の積み重ねが、刺激的で面白い演劇にはつながらないですよね。だから、

挑戦するといいことある

って現場にしていかないといけない。そのためにどう振る舞うかってことです。

単純に言えば、本音で挑戦してるさまを喜んでれば、自然とそうなると思います。

そうはいっても、演出家も人間ですから、いつも喜んでばかり入られないし、挑戦すべてがいい方向に行くわけではないし、挑戦に見えて身勝手な行為っていうのもあって、ここの線引は結構難しかったりする。

仮に、挑戦は作品のための選択、身勝手な行為は個人のための選択、としておきましょうか。でも、やっぱ見分ける切り分けるは相当難儀ですねえ。。。

モノゴトを伝えるには時期と場面と信頼関係とがあります。どこを外しても上手く伝わらない。

だから、演出家は基本的に率直な言葉遣いをしたほうがいい。その上で、言葉の使い方は注意深く、時期と場面と信頼関係を見定めないと、効果は上がらない。てことになるかと思います。

だから「時期が来るまで待つ」とか「今伝えても響かないと思ったら待つ」ていう選択も、あると思います。嘘をつく必要はありませんが、なんでもかんでも思ったことを伝えればいい、てことでもないってことです。

なんでこんなこと書くかって、わたし、そう思っていたからですね。余計なことまでなんでもかんでも正直に言ってた。それはあんまりよくないな、て体験で思いました。

一方で「こう見えたい」みたいなことってあんまり言わなかったんですよね。ゴールを設定すると、それだけで満足しちゃうというか、重要な部分の取りこぼしが起きると思っていて。過程を伝えて、そこを徹底した方がいいって思ってました。

でも最近は「こう見えたい」ていう場合も増えました。それは、俳優は「こう見えたい」というゴールに向けて、最適な行為をしてくれるよな、て思うようになったからです。ずれたらまた変えたらいいし。

でまあ、稽古場のことです。

通しのあと、わたしは『ゾーヤ・ペーリツのアパート』をどう持っていくか結構悩んでいて、それをチームに正直に伝えるかどうかも悩みました。結論としては『どうしていいか悩んでます』みたいなことを正直に伝えました。

方向は会ってるけど、まだ至っていない部分が多い。し、全員のアイディアがほしいし、もっと良くしたい。ためには、もっとみんなの力を活かすために、ここは率直に、あまり良くないって言ったほうが、よい選択だと判断したわけです。

その演出家の振る舞いが、時期や場面が最適であり効果するものだったかどうかは、公演をご覧いただけば分かるかな、と思います。ていうか、それまで分かりません。

正解が分からない選択をするのが、演出家の仕事ですからね。

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黒澤世莉です。

18回目の稽古は、3回目の公開稽古、ワーク・イン・プログレスでした。演出チームとしては、小道具など、舞台上で使うものは仮のものでもいいので全部集める期限がこの日でした。

この前日にどくんご『愛より速く』のゲスト出演などもありましたね。出演したみなさん、ありがとうございました。お疲れ様でした。楽しかったですね。

さて、時間堂ブログにて公開稽古(ワーク・イン・プログレス)の感想が出てますので、ご覧ください。

【随時更新】『ゾーヤ・ペーリツのアパート』ワークインプログレスご参加者の声
http://blog.livedoor.jp/jtc2009/archives/2021058.html

さて、演劇の稽古場というものは、なんでもかんでもスムーズ順調に進むってものではありません。小道具集めみたいな、スタッフワークの進行もそうです。また、シーンづくりにおいてもそうです。演劇に限らず、あらゆるプロジェクトがそうでしょう。

「いやー、今回マヂ順調だったわ―チョロいわ―」

て話は、あんまり聞いたことがありません。

演出家の重要な仕事に「待つ」というものがあります。たとえば「このシーン身体のキレよくしてよ」ていう演出があったとして、身体のキレなんてそんなすぐに良くなるもんでもない(よく見せかけることもできるけど)ので、しばらく待つ必要があったりしますよね。

小道具だって、蜷川組じゃないんだから「アレがほしい」ていった次の瞬間に出てくるなんてことはないわけです。

でまあ、「待つ」てのはつまり「信頼」なわけですよね。「いつかやってくれる」という期待。

もちろん、結果的に意にそぐわなかったり、時間切れになったりして、セカンドチョイスにするってことも含めてなんですけど。

まずは「待つ」ことが大事かなって思います。

で、稽古の中盤、から後半にかけて、一度作品が立ち上がってから、つまり「味わい」が分かってから「品質」を上げるところって、けっこうジワジワなんですよね。

成長曲線て、最初は勢い良く伸びるけど、あるところからはなだらかになるじゃないですか。で、そういうときって、やっぱり人間ヤキモキするんですよね。

そういうのも含めて、泰然自若として「待つ」、演出家が余裕があると「あ、この方向でいいのかな」てなる。まあ、そんなかっこ良くいかなくてカリカリしちゃったなってのが反省ではあるんですけど個人的には。

中盤に成長がゆっくりになるのは「当たり前」です。そこでヤキモキせずに、じっくり成熟して、次に化けるのを「待つ」忍耐力が大事。もちろん、稽古前半の「準備」がうまくいってること前提ですけどね。成熟させるタネ、基本の共有がなきゃ、なにを待っても出てこないから。

最後に責任とるのは演出家である自分なんだから、どーんと構えていたほうが、全体がうまく回ると思います。いや、これが人間力試されるところなんだよねー。いやはや。

で、「待つ」やりかたに二種類あるかなって思うってのが、このエントリの最後です。

「我慢」は、自分を殺して、ストレスを持っちゃうこと。
「辛抱」は、相手に委ねて、任せて待つこと。

日本語の語義は分かりませんけど、個人的にそう認識してます。なんで、「待つ」ときになるべく「我慢」しないで「辛抱」するように、意識してます。

イライラしない。大事。

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17回目の稽古は、抜き稽古でした。抜き稽古をしながら、映像の取材をしていただきました。そろそろ公開になると思います。

取材をしていただくっていうのは、ありがたいことですね。

「演劇をつくる」っていう行為は、演劇をつくっているひとたちだけでは完結しないんですよね。「演劇を観る」いわゆる観客がいないと、演劇は演劇にならない。観客がいない演劇はただのリハーサルで、たとえ劇場でやっていても、観る人がいないと演劇にはならないと思うんです。

神様に奉納してるって思えば、また別かもしれません。ただ、わたしはそういうふうには思えない。し、たとえ神様に奉納するものだとしても、「やるひととみるひと」がいる状態でないと、奉納って言うに足る熱量は生まれないんじゃないかしら、とか思います。

というわけで、つくるひとを集めるのも大事なとこですが、観るひとをあつめるのも同様に大事なわけです。そして、観るひとを集める行為は演出ではありませんが、演出として協力できることは協力したほうがいいですよね。

だって、観るひといないと、演劇にならんわけだから。経済的な事情はおいといても、やっぱり客席に観客がいて、はじめて演劇なわけです。

トップの写真は、娼館で踊り子が歌うシーンです。このシーンを持って、どくんご「愛より速く」という、全国ツアー中の公演にゲスト出演してきました。これもプロモーションの一環で、どくんごと時間堂の出演者に協力していただいて実現しました。

なので、稽古の時間が確保したいけど、取材を受けるとか、舞台美術を作るとか、勉強会をするとか、パンフレットの撮影をするとか、衣裳合わせをするとか、ゲスト出演の稽古とか、演劇の稽古の時間は減ってしまうけど、演劇づくりには重要なモノゴト、もまた大事にしたほうがいいわけです。

このへんは演出マターじゃなくてプロデューサーマターだったりもするんですけど。すげー頑固にエクストリームに「最初に出た稽古予定は変更など許さん!」ていう演出家もありかもしれません。

けど、ある程度の柔軟性はもっていて、プロモーションとか、手伝うのも大事だと思いますよ。

いま制作チームに頼まれている、〆切を遅らせて申し訳ないなーと思っている演出家、黒澤世莉が書きました。

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黒澤世莉です。

16回目の稽古は、衣裳合わせとパンフレットの撮影があり、そのあとシーンの稽古でした。

衣裳あわせの合間に衣裳さんとも打合せます。ヘアメイクの方とも打合せます。そう、演出家とはつまり、打合せ家なのです。

演出家の打合せっていうのはセットです。必ずやります。やらない演出家はいません。で、稽古の前後にはいることもありますし、稽古の最中に入ることもあります。

演出家と演出助手は、俳優が休憩をしている間も、スタッフのみなさまと打合せていたりするので、実質休憩ゼロになったりします。

さて、稽古の適切な休憩ってどれくらいなんでしょうね。わたし、これいまだにわからないです。

現場の文化によっても違いますからね。わたしはタバコを吸わないので、煙草休憩という概念がなく、タバコを吸う俳優さんから評判が悪いです。昭和の昔は稽古場でスパスパタバコすってたので、そんな概念そもそもなかったりするわけですが。

ごはん休憩も「1時間だと長過ぎる、集中が切れちゃうので、短めにして」といわれるときも「30分は短いんでもうちょっとください」といわれるときもあって、さてはてむむー、となります。

個人的には、休憩してなくても大丈夫なんですけどね。演劇は遊びなんで、あんまり休憩なくてもいいやー、てなります。

が、人間はそうじゃないですからね。俳優さんは体力も使いますし。気分転換が作品に生きるときもありますし。なにげない休憩中のやりとりが、素晴らしい発見になりもしますし。

休憩ってどれくらいがいいんだろ、て日々悩んでます。

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黒澤世莉です。

『ゾーヤ・ペーリツのアパート』は30回の稽古があります。15回目の稽古なので、よやっと半分ですね。ここまで6週間かけているので、だいたい週2~3回のスケジュールで稽古していたことになります。この先は稽古の密度を週4回から週6回と密度を上げていきます。

3回目の通し稽古の日でした。9週間30回の稽古の中で、7回の通し稽古を設定してます。最後の3回は、劇場に入る一週間前にまとめてあるので、8週間で4回の通し稽古を設定してます。だいたい2週間に一回くらいですね。

この日の通し稽古は、照明さんにも来ていただいて、観ていただけました。3週間前にそれなりに作品のかたちになっていて、各セクションのスタッフさんに観てもらえてると、かなり安心だと思います。

各セクションというのは、制作、振付、作家、舞台監督、美術、小道具、照明、音響、音楽、衣裳、映像、ヘアメイク、撮影、広報、などなどですね。創作に関わる部署ほど、早めに観てもらって、演出チームおよび各セクション横断的に、密なコミュニケーションを取ってもらうと、とっても良いと思います。

今回で言えば、振付と音楽は密接にやりとりしていただいてます。美術と衣裳もですね。これをつくるからアレをお願いしたい、みたいなやりとりが、作品を豊かにしてくれて、とてもありがたいです。

通し稽古では、劇構造に関わる大きな演出替えをしました。どんな変更かは、公演初日までわかりません。このときの変更がそのまま残るかも、今の段階では分かりませんし。最終的に、いい形で作品に寄与できればなと思っています。大きな変更は、俳優たちにも負担が大きい中、よく応えてもらっています。

写真は、北海道から観に来てくださった、翻訳の秋月準也さん(左から三人目)。「自分の日本語が残っていてよかった」とおっしゃっていただけました。よかったです。

そして、頼れる演出助手チーム、左から、北村美岬、田中星男、越寛生。

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黒澤世莉です。

最近一番記憶に残った、ともだちに言われた言葉です。

腹が立ったということは、図星なんでしょうね。バイ川原泉。

「お金持ち嫌いでしょ? なんで?」

とも言われました。

貧乏はやだなー、と思っていて、貧乏じゃなくなりたい、お金に不自由しないようになりたい、て思ってたんですけど、まだまだ浅いところで考えてるんでしょうね。

くそー。

生まれた時から貧乏人です。なかなか、染み付いた意識は変わらないですね。

でも、ホントに貧乏嫌なので、もう、卒業します。

貧乏キライ。お金好き。

というわけで、相談に乗ってくれたなわそう、ありがとう。

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黒澤世莉です。

14回目の稽古は、タタキといって、舞台美術、いわゆるセットを作る日になりました。

夜はもともと勉強会だったのですが、昼の稽古の予定を変更しました。とても忙しいスタッフさんの都合が、たまたまばっちりあったのもあって、です。

だれも稽古を減らしたくないんですよね。でも、この時期に「本物と同じ機構のセット」が出来るのは、作品作りにとてもプラスです。稽古を無くす意味がある、と判断しました。

30回「も」あるのか、「しか」ないのか、判断の別れるところだとは思います。稽古を無限に減らせるわけでもない。稽古を減らさず作れたら一番だけど、低予算ではそうもいかない。

作品が一番良くなるために、いま何が必要か、どういう時間の使い方がいいよか。

もちろん、みんなが幸せになる選択だけあればいいけど、難しい場合もある。稽古を減らす、とかもそう。お金のかかる変更、とかね。

誰かが決めなくてはいけない、誰かにとって不利になったりすることを決めるのが、演出家の仕事です。

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